村井 裕実子

カナダのバンクーバー在住の教育系研究者。研究テーマは、クリエイティブラーニング、メーカ…

村井 裕実子

カナダのバンクーバー在住の教育系研究者。研究テーマは、クリエイティブラーニング、メーカー教育、学習環境デザインなど。学習やものづくりについて、見たこと聞いたこと感じたことなどの個人的な体験をバンクーバーからつぶやきます。

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  • カナダで子育て

    カナダでの子育てをしながら体験したことや感じたことをゆるりと記録しています。

最近の記事

CSSE、Social Justice Education、そして立ち向かうということについて

Canadian Society for the Study of Education (CSSE)で発表があり、Montrealに来ている。旦那と1歳になる息子についてきてもらいなんとか実現した学会参加だが、McGill大学内で起こっている法学部の講師らによるプロテストと、親パレスチナのストライキで、直前にほぼすべての発表が大学外のあちこちの場所に会場変更になり、息子のお昼寝の合間にホテルから気軽に行くことができないため、手広く参加することは諦めてホテルで仕事などしている。

    • 【読み物メモ】Designing Constructionist Futures - Cheesemaking emancipation: A critical theory of cultural making

      あけましておめでとうございます。 2022年は昨年よりもインプットをたくさんする年にしたいと思うので(もちろんアウトプットももっとしなければなりませんが)さっそく正月に読んだチャプターのメモをしていきたいと思います。 Digital Fabrication の教育的役割についての代表的な研究者であり、世界中から学者・教育者・芸術家やデザイナーのあつまるFabLearn conferenceの発起人であるDr. Paulo Bliksteinによるチャプター。 この章では、

      • COVID-19のテニュア前教員への影響

        教育学部の学部長がTenure前の教員を集めたミーティングがあった。COVID-19の影響による困難を把握し、的確な支援や調整をするという目的のもので、10人ほどの教員があつまった(厳密にはもう3-4人いる)。 学部長はとても真摯であたたかい人で、一人ひとりが安心していろいろな個人的な事情をシェアしていたのが印象的。私は始めたばかりなのと子どもや家族が近くにいないこと、さらにうちのプログラムはサイズが小さいのとが重なり、幸い誰よりも恵まれた状況にいることを改めて認識したが、

        • 大人を喜ばせなくていい学びの時間

          日本の大手中学受験予備校が主催の、全国模試トップ30名の小学生がアメリカ有名大学をたずねてまわるというツアーの訪問をうけた。 研究の紹介をしてほしい、とのことだったので、2-3本のモール(pipecleaner) を使ってこの旅のハイライトを表現する、というアクティビティを通して、クリエイティブラーニングを体験し、じっくり議論して、これからの「学び」について考えてもらうという時間を持つことにした。 どっさりもっていったpipeclearnerは一瞬で子どもたちに(先生たち

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          Be in the place you are not supposed to be

          7月15日は私のC大学大学院時代の恩師の命日です(いや、知らされたのがこの日でもしかしたら亡くなったのはもうちょっと前かも)。すでに5年がたつようで、今までこの日を振り返る余裕がなかった私には浦島太郎のような感じがします。もうそんなに経ちますか。 彼は私の指導教官ではなかったけれど、私の大学院時代に直接的にも間接的にも最も多大な影響を与えてくれた人の一人でした。(今の私を知る方はC大時代は私の暗黒の時代だったように聞いているかもしれませんが、だからこそ、今へつづく本当に深い

          Be in the place you are not supposed to be

          プレイテスト

          今日は、今年になってから関わり始めた、Teaching Systems Lab (TSL)というグループのDine and Playというイベントに参加してきました。 こちらは、2ヶ月に1回行われる、先生や教育関係者を招いて、いろいろなプロジェクトを試してもらうという場で、プレイテストと呼ばれるもの。プレイテストというと、ゲームの開発などで一般的な言葉らしいのですが、要するに実際に遊んでみてもらって、フィードバックをもらい、さらにデザインを磨いていく機会で、デザイン・リサー

          プレイテスト

          練習をつづけること。

          1週間の長野訪問がそろそろ締めくくろうとしています。 しめくくりの今日は、デザインフェロープログラムのプロデューサとともに、軽井沢に住む学部時代のメンターとその家族に会いにいきました(奥さんもいわばメンターであります)。同じ顔ぶれでは、一年ぶりくらいの再開。軽井沢の森の中にある小さなかわいいカフェ「緑友食堂」さんで、ヴィーガンだというとっても美味しいごはんをゆっくりいただきながら、この1週間を、この1年を、振り返りました。 20代から30代にかけては、自分が何でやっていく

          練習をつづけること。