はじめまして、あかりやです。 私は九州北部に位置する佐賀県唐津市に生まれ、齢47歳。巷で言う”古民家”です。昔は陶芸と油絵が趣味のたくましいおじいちゃんと、木目込み人形作りが上手なおばあちゃんが暮らしていました。 けれどもお二人をめっきり見かけなくなり長い月日が経ち、私は空き家となり日々朽ち果てていくばかり…「解体」「売却」といった切ない言葉が聞こえてくるようになった頃、ある一人の女性が友達を連れてやって来ました。 そう、わんぱくな女の子だった頃から大切に見守ってきたあの
奴はそこにいた。 髪の毛を結おうと左耳上を掻き上げた瞬間、 バチっと目があった。 おぉぉ、これはまさか。。。 きらきらと輝きを放つその未確認生命体を、 私は注意深くしげしげと眺めた。 これまで自分の身体に存在しなかったモノが生えている。 自分とは無縁と(勝手に)思っていたモノが生えている。 その時感じたのは、悲壮感でも絶望感でも無く。 「私はナマモノであって、この身体も成長を続けていたのか」という驚きに近い高揚感だった。 ”人間はこの世に生まれた瞬間から、最期の日
言葉なんてものじゃ言い表せない。その場所にいるだけで、その人の隣に居るだけで、ふわっと心があたたかくなる、そわっと心地よい鳥肌がたつ…そんな感情のサインを私は直感と呼んでいます。その直感は、きっと裏切らない。 空港を出ると、南国の夏の始まりを感じさせる少し湿り気を含んだあたたかい空気が一気に身体を包みこむ。おうちに向かう車の窓を開けると、どこからか漂うほのかに甘いサトウキビの薫りが顔を撫でるから、思わず目を閉じて大きな深呼吸をしたくなる。宮古島の空気をめいっぱい毛細血管に送
COVID-19という目に見えない小さな生き物に、我々人間がここまで翻弄され、これまた人生に多大な影響を受けるなんて誰が想像したでしょう。この世界は何が起こるか分からなくて、だからおもしろい。 飛行機を降り、ベトナムから日本に生活の拠点を移してから早1年という月日が経とうとしているので、何とも言いようのないこの時間経過と人生の変化と、更には複雑な今の心境を忘れないように文字に残しておこうと思う。次に進むためにも一旦整理。 あれは2020年初旬、何だか得体も知れない"COV
何の拘束もない一日を「自由に使っていいよ」と手渡されたら何をしますか。でも本当はそれが一日限りではなく無期限延長制だと知ったら、どう行動を変えますか。 今日の文章は、同じ暇を持て余した環境にいる皆さんや、逆に忙しくて家事やサブタスクまで手が回らない皆さんに届くといいな。 ことのはじまりクビではないものの、事実上無職になりました。最初はそんな自分の状況や世間で騒がれているウイルスの事なんてどうでも良い程に、帰国できた事や三年ぶりに実家で過ごせる時間が嬉しくてうれしくて。太陽
翼を折り畳んではや4ヶ月が過ぎようとしています。 街に人が増え始めたとはいえ、世界の航空業界は相変わらず危機の真っ只中で。かの有名なエミレーツ航空が3万人もの客室乗務員を削減したり、ナショナルフラッグであるタイ航空が事実上の経営破綻をしたり。 今世界中で何十万人という航空業界の方々が、整備場や空港や飛行機といったそれぞれの持ち場を離れて、また蒼い空の下で働ける日を待っています。 こんな事がこれまでの航空史にあっただろうか。きっと私たちはこの出来事を忘れない。 でもね、
皆さん、「旅欲」溜まっていますか? コロナの影響で旅行計画が白紙になってしまった方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。かく言う私も、旅を愛しすぎて客室乗務員という仕事に就き海外移住までしたものの、この状況下では旅なんて無論、仕事にも移住した国にも戻れない状況です。 しかしこんな時だからこそ、また自由に旅が出来る日を心待ちにしつつ旅欲を高めようではありませんか。大学生の頃から「バックパッカーひとり旅」というスタイルを続けて来た経験をもとに、今回は皆さんにひとり旅の醍醐味