みんなの参加型の循環社会!JEPLAN川崎工場の見学
大分スタートアップエコシステム構築事業「Connect」で、JEPLAN川崎工場の見学に行ってきました。
株式会社JEPLAN取締役の岩元さん自ら作業着姿で出迎えてくださり、事業説明やざっくばらんな質疑応答、そして工場案内までしていただきました。岩元さんの事業にかける熱意を強く感じました!
多くのことを感じましたが、その中でも特に驚いたことが2つありました。
【1つ目】 もし九州に川崎工場の5倍の大きさのJEPLAN工場を作ることができれば、九州はペットボトルのために石油を輸入する必要が永久になくなるそうです。
ちなみに、現在市場に出回っている「リサイクルペットボトル」と書かれている商品のリサイクル方法では、1回〜2回しか繰り返すことができません。しかし、JEPLANのケミカルリサイクルは、元素単位に分解して1対1の水平リサイクルを行うため、永遠に使い続けることができます。そして、この方法に移行したとしても、ペットボトルのコストは1円上がる程度だそうです。それでも、それが実現できないのが現代社会の現状です。
岩元さんは何度も「たったこれだけのこと」とおっしゃいます。たった1円上げるだけ、リサイクル方法をケミカルリサイクルに変えるだけのこと。このたったこれだけのことが進まないのが社会です。20年間ずっと同じ話をしてきましたが、今やっとスタートライン、あとはどうやって世界に普及させるかです。
地下資源を買う必要がなくなれば、戦争はなくなる。世界が平和になり、子どもたちが幸せになる。この社会を作りたいだけなのに、なかなか変わらない現実があります。
解決策が提示されていても、利権、利益、習慣などが原因でなかなか社会に広めるのが難しいのです。
九州では、岩元さんの長年の熱が広がり、首長のトップダウンで福岡市、別府市、長崎市、佐賀市、宗像市、宇部市などがJEPLANさんと提携が進んでいるそうです。
upsoilも土を捨てずに無駄にしない「循環社会」を目指しているため、行政との関わりやどのように参入していくかなどのお話はとても参考になりました。世界の名だたる投資家から投資を受け、120億円の資本金を持つJEPLANさんでさえ、行政に参入するのに数年かかり、未だに一部にしか入り込めていません。upsoilなんて、まだまだ道のりは長いですね。
【2つ目】生産性の高さ!工場内の人員は常時6名のみ
年間ペットボトル約10億本分にあたる2万2000トンを処理しているJEPLAN川崎工場の人員は常時6名体制だそうです! 24時間稼働しているので、全体の人員はもっといますが、たった6名でこの大きなプラントを動かしているとは驚きです。
今回は川崎工場だったのでペットボトルの話題が多かったですが、北九州で行われている服から服をリサイクルする「BRING」の活動についてのお話も聞きました。ちなみに、upspoiのロゴTはBRINGのTシャツで作っています!
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