雰囲気型イグナイト
あろうことか、あろうことか。
雰囲気型イグナイトの話をしよう。レシピはこれだ。
Q.雰囲気とは?
周り全体から発せられる知覚情報の総体である。
Q.雰囲気型とは?
雰囲気で展開プランを決める。それが【雰囲気型イグナイト】だ。相手の誘発、自分の手札、ケアしたい札、それら全てからどう舵取りするかを判断するという型だ。
物は言いようだ。
Q.なぜ雰囲気で回すのか?
うらら・指名者の濃度を最大化しつつ初動率を確保するというアプローチを行った結果、展開のメインプランを用意できなかったからだ。
ある意味では純正。
Q.雰囲気型を使う意味は?
まあまあ勝てる。
これはイグナイトにとって最も警戒すべき誘発がGであるという現実を直視しているという側面もある。
Q.イグナイト3枚初動の無効貫通基盤を使わないのか?
使わない。入れる枠はなくもない。入れない理由はあまり考えない事にした。
Q.実際の回し方は?
P召喚を絡めてエレクトラム成立を目指し、墓地咎姫を用意しつつリソースを稼いで盤面で適当にリンク・シンクロするイメージで回す。
何らかのケアが成立するならばする。
Q.何らかのケアとは?
イゾルデへの無効を特に意識する。素引きしたリナルドはエクスパラディン召喚直後に場に出すことを意識した。これにより咎姫からリナルドを蘇生してデュランダル回収までを保証していた。
また、イグナイト+イグニスPというハンドではなるべく6イグナイトを場に設置しておくようにした。
イグナイト2枚+イグニスPであればP前にロックス軌跡と動くことで泡を確定で貫通できる訳だ。
あとはエクスパラディン+リナルド+ブルズアインが揃う初手であれば最速アーデクを狙った。Gを大事に切りたい心を粉砕するのに使う。
構築思想
G
止めたい。デッキを薄くする。
バニラは弱いので削る
多分正しい。
初動の概念をイグナイト2枚からイゾルデまで緩めるべくロックス展開を導入。
イグニスPも素引きしやすければ先後の貫通力は勝手についてくるだろう。
○○入れてりゃ勝っていた
イグナイトを回していると「EXに○○が欲しい」という場面はよくある。
展開のメインプランにEXデッキを圧迫されていて、コンセプトのせいで枠がないとか、そんな場面。
「あのカードがあれば捲れた」「あのカードならこの状況でも妨害を残せた」……
そんなカードを詰め込む事で、様々な事態に対して柔軟性の高い構築が出来上がるかも知れない。
汎用性、使い易さと、勝ち易さ
イグナイトにおけるグッドなスタッフを詰め込む。
こんなゴミ、デッキに入れたのは誰だよ
自分だ。抜け。
メインプランの放棄
フッ軽な出せる奴らで闘おう。足が速めのカードに寄せる。
サベージは弱くない
装備したアンブロエールを叩き割りリンクを釣れて強いと思う。
リナルドは素引きが強い
2枚欲しい。エレクトラムで破壊してチューナー足せばシンクロ並ぶ。
ヴァフラム
謎の信頼。要らない。さよなら。
サロス
リンスパ入れとこう。
ドライバー
25打点は強い。1枚目のデリンジャー。
構築情報
「キリビやリナルドと下級戦士」のような初動を考慮した表ではない。実際はこれらも初動となるため、体感の初動率は93%、G殺込みなら50%程度。
相手がGを引く確率は33.75%程度だから75%以上の確率で気持ちよく回せる見込みだ。
なお、3枚初動の確率はこの構築において余事記載ではある。
初手を見た時、我々は何をケアできるかを本能的に察知できると思う。だが、ケア展開の思考は構造に支配されている。
再現性の高いハンドで成立するソリッドな貫通を用意する事は、デッキを扱う上では重要な事だ。
事前にプランを詰め、プランの再現性が高い構築を組む。
イグナイト3枚初動で検討してきた事だ。
それも悪くはないが、構造的な見落としは付き纏う。
柔軟な構造を先に用意し、貫通展開を探索する試みにも意義がある。
何があれば勝てたのか。
何をすれば勝てたのか。
何があるだけで勝てていたのか。
何をするだけで勝てていたのか。
常に探し続ける事が重要だ。
展開例
エクスパラディン1枚
→4サベージ+イグニスP(墓地咎姫)+3ウーサ+ジーランティス+龍鬼神
+1ドロー
特殊召喚に咎姫を反応させ、ジーランティスと相互リンクにする事で、ウーサを戦闘破壊から守る。
後続を捨てる事で龍鬼神を追加しているが、上下スケールを温存しても良い。
https://x.com/upsigknight/status/1774390557772816455?s=46&t=8Qg5fV_ys-GYnkBw5oFNtw
その他のパターン
→頑張って回す。
バロネスが出るなら超融合エクィテスのケアでサベージを避ける。うららを貰ったらヒータで釣ってエレクで割ってアストロでサーチする。ジーランティス前までに色々出しすぎると狭くなって破裂する。
終わりに
後手が考え易くて意外と楽しいデッキではある。もうちょっと尖らせても良いんだろうけど。
この先で尖る方向は貫通性能と殺意の話になるか。どうしたものか。あれかこれか。