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イグナイトR-ACE
書くのに1年かかったnote
イグナイト型なのかR-ACE型なのか分からんので【イグナイトR-ACE】とでもしておく
【イグナイトR-ACE】というデッキの話をする。
【イグナイト】の型の中では過去1で強いんじゃないかと思う。個人的には。知らんけど。
【R-ACE】目線では【イグナイト】側の動きで万能無効を構えてから【R-ACE】の動きを開始する事で、モンスター無効系のあらゆる誘発を確定で貫通できるルートを持つ点が特徴。じゃあ強いかというと普通くらい。
1.基盤概観
消化器事件により事前の告知から省かれていた【R-ACE】新規のテキストがDUNE発売直前に判明。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143882917/picture_pc_d5cfa75fea7cf5c9ee094baa485350c6.png)
この2枚により、【R-ACE】は大幅な強化を受ける事となった。
テーマ内シナジーの向上により既存の「R-ACE」カードのパワーも跳ね上がる。
【イグナイト】目線で見てもこの恩恵は大きかった。
《R-ACEエアホイスター》召喚から《R-ACEタービュランス》が出せて、剰え《聖騎士の追想 イゾルデ》まで繋がるのだ。
基盤① 《エアホイスター》1枚:《タービュランス》経由《イゾルデ》
成立条件:
召喚権+「《エアホイスター》orイグナイト2枚」
結果:
「《タービュランス》or《R-ACEハイドラント》」「R-ACE」3伏せ
《イゾルデ》リンク召喚
EX消費:2枚
《剛炎の剣士》《イゾルデ》
ケア対象:
なし
https://youtu.be/nXSpNSAc0MM?feature=shared
そして、この初動は《増殖するG》《ディメンション・アトラクター》どちらを受けてもすぐに最低限の妨害を構えられる。
基盤①' 《エアホイスター》1枚:最速《タービュランス》
(わざわざ動画で確認するほどのことでは無いが)
成立条件:
召喚権+ 「《エアホイスター》1枚orイグナイト2枚」
結果:
《タービュランス》「R-ACE」4伏せ
EX消費:0枚
ケア対象:
《増G》(1ドロー)《アトラクター》
https://youtu.be/ryMfEOfJnSs?feature=shared
【イグナイト】の新たな初動だ。強そう。
有名な話ではあるが、《イゾルデ》が通れば相手が死ぬまで展開できる。
【イグナイト】を用いたP召喚。《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》。
《アストログラフ・マジシャン》がアドを稼いで盤面とEXでぐるぐるしている。宇宙。
とはいえ、宇宙を求めなくても勝てる遊戯王というゲームにおいて、【イグナイト】というテーマは無効誘発貫通の再現性を高められる事が強みだったはずだ。
その点で【R-ACE】と【イグナイト】の混合構築は純【イグナイト】よりも目劣りする要素があるように見える。
伏せて開くだけの罠のような弱いカードを含む、大量のパーツを入れる事(自由枠が減る)
【イグナイト】からは【R-ACE】ギミックの一部にしか触れられない事
盤面が狭い事
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140826769/picture_pc_4c26a6c70be702f6c22d3be8733134fa.png?width=1200)
碌なデッキにならないであろう確信。
2日ほどして確信は疑惑に変わる。
ケアを完遂できる新たなフィールド魔法を探し続けたものの、散々擦り倒してきた《円盤闘技場セリオンズ・リング》が、墓地に機械族が存在する事を加味して運用可能であることを再発見する。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143670480/picture_pc_3f88dff15ea3b6e009719d2e038a7611.png?width=1200)
《竜剣士イグニスP》を爆破し、《竜剣士マジェスティP》で《セリオンズリング》を確保。
○展開を途中で止められたら貫通札の《セリオンズ“ブルズ”アイン》をサーチして《イゾルデ》
○展開が素通りすれば《ハイドラント》を装備した《セリオンズ“キング”レギュラス》で無効を構えてから盤面の余り物で《イゾルデ》
と展開すればひとまず無効の貫通が確定するのだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140799906/picture_pc_ae5f735ab64036d335799a81d96e2c71.png?width=1200)
《セリオンズリング》のサーチ先を状況によって切り替える、という基盤の構築は初の試みだ。
ちょっと分岐が多いか。
基盤② イグナイト3枚:《イゾルデ》前《レギュラス》
成立条件:召喚権+イグナイト3枚
結果:
《レギュラス》(《ハイドラント》装備)《マジェスティP》《タービュランス》「R-ACE」2伏せ(魔罠ゾーンのハイドラントを処理できる展開プランなら3伏せ)
《イゾルデ》リンク召喚
または
ケア対象1枚貫通で《イゾルデ》リンク召喚+α
EX消費:3枚
「《リンクリボー》or《サクリファイス・アニマ》」《剛炎》《イゾルデ》
ケア対象:
《灰流うらら》《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》《原始生命体ニビル》
貫通分岐
分岐1:《イグニスP》P効果への《うらら》
→スケール破壊から《エアホイスター》を召喚し基盤1同様にして《イゾルデ》
分岐2:《イグニスP》モンスター効果への《うらら》
→同上
分岐3:《マジェスティP》への《うらら》《泡》《ヴェ》
→同上(+《マジェスティP》)
分岐4:《エアホイスター》への《うらら》《泡》《ヴェ》、《EMERGENCY!》への《うらら》
→《セリオンズリング》から《ブルズアイン》、《イグナイト・アヴェンジャー》を装備してssし、《エアホイスター》と合わせて《イゾルデ》(+《マジェスティP》)
分岐5:《ハイドラント》への《うらら》《泡》《ヴェ》
→《セリオンズリング》から《ブルズアイン》、《エアホイスター》を装備してssし、《ハイドラント》+《マジェスティP》で《剛炎》、《ブルズアイン》と合わせて《イゾルデ》
分岐6:《タービュランス》への《泡》《ヴェ》
→同上(+《タービュランス》or《ハイドラント》)
分岐7:《ALERT!》への《うらら》
→同上(+3伏せ)
分岐8:《セリオンズリング》への《うらら》
→分岐3と同様
分岐9:《レギュラス》前の《ニビル》
→《ALERT》除外《R-ACEプリベンター》ss、《原始生命体トークン》と合わせて《剛炎》、《エアホイスター》が帰還するので《剛炎》と合わせて《イゾルデ》(+3伏せ)
https://youtu.be/lEDZiKXvsZU?feature=shared
装備の《ハイドラント》剥がす手順を組み込んだため4伏せ
一応《タービュランス》を経由せずに《イゾルデ》を立てる事も考える。
《EMERGENCY》や《ALERT》《タービュランス》《プリベンター》の素引きで「R-ACE」モンスターのサーチが余る場合、《タービュランス》を温存して《プリベンター》からのリンク展開ができるのは有名な話だ。(とはいえ《EMERGENCY》までが通る前提の動きになる)
基盤②' イグナイト3枚:《イゾルデ》前《レギュラス》(《ALERT》展開)
成立条件:
召喚権+イグナイト3枚
結果:
《レギュラス》《マジェスティP》
《イゾルデ》リンク召喚
または
ケア対象1枚貫通で《イゾルデ》リンク召喚+α
EX消費:3枚
「《リンクリ》or《アニマ》」《剛炎》《イゾルデ》
ケア対象:
《うらら》《泡》《ヴェ》《ニビル》
貫通分岐
分岐1:《イグニスP》P効果への《うらら》
→スケール破壊から《エアホイスター》を召喚して《EMERGENCY》、《ハイドラント》を出し《プリベンター》を加え、《エアホイスター》を除外してss、《ハイドラント》と合わせて《剛炎》、《エアホイスター》が帰還するので《剛炎》と合わせて《イゾルデ》
分岐2:《イグニスP》モンスター効果への《うらら》
→ 同上
分岐3:《マジェスティP》への《うらら》《泡》《ヴェ》
→同上(+《マジェスティP》)
分岐4:《エアホイスター》への《うらら》《泡》《ヴェ》、《EMERGENCY》への《うらら》
→ 《セリオンズリング》から《ブルズアイン》、《アヴェンジャー》を装備してssし、《エアホイスター》と合わせて《イゾルデ》(+《マジェスティP》)
分岐5:《ハイドラント》への《うらら》《泡》《ヴェ》
→ 《セリオンズリング》から《ブルズアイン》、《エアホイスター》を装備してssし、《ハイドラント》+《マジェスティP》で《剛炎》、《ブルズアイン》と合わせて《イゾルデ》
分岐6:《セリオンズリング》への《うらら》
→分岐3と同様
分岐7:《レギュラス》前の《ニビル》
→ 《ALERT》除外《プリベンター》ss、《原始生命体トークン》と合わせて《剛炎》、《エアホイスター》が帰還するので《剛炎》と合わせて《イゾルデ》
https://youtu.be/ZoEnuQK0AhM?feature=shared
という訳で、3枚のイグナイトから安定的に1枚の誘発を貫通して《イゾルデ》を通す【R-ACE】基盤の動きを確認できた。
また、基盤②'で《タービュランス》温存展開に突入できれば2誘発貫通も視野に入り、展開の〆に妨害数を確保しやすい。
これらの基盤により、誘発貫通の再現性は得られるかも知れない。が……
本心としては《エアホイスター》前に妨害を立てたくないか?
そんな気持ちになるはずだ。
通れば3妨害になるギミックを囮にするのはデッキとして歪である。スロット消費に沿った展開とは言い難い。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141939869/picture_pc_4625c255ad94313367148aa1e3ee170f.png?width=1200)
何かないか?無いわけではない。
既存のものとして、召喚権を使わずに無効を構えられる【ヴィサス基盤】が存在する。だがこの基盤はスロット圧迫が大きい。
スロット圧迫は嫌だ。だが誘発を貫通したい。
そんな考えと《賜炎の咎姫》の登場から生まれたのが、先出し《エレク》展開だ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141940465/picture_pc_7399cd465a487ea87aa3ebd8e9f23440.png?width=1200)
《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》から《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を立てる。次に《レギュラス》も立てる。《エアホイスター》召喚。
真っ当に制圧したって良いじゃない。
基盤③ イグナイト3枚(下スケール又はイグニスPを含む):《エアホイスター》前《ボルテ》
成立条件:
イグナイト3枚(下スケール又はイグニスPを含む)
結果:
手札に《エアホイスター》+リンクモンスター+《ボルテ》+《レギュラス》(ブルズ装備)+1ドロー
または
ケア対象1枚の貫通
EX消費:5枚
《エレク》《咎姫》《アブソ》《剛炎》《ボルテ》
ケア対象:
《ニビル》・ほぼ全ての無効系誘発
基本分岐:
妨害を受けたら《エアホイスター》を召喚して貫通
《ボルテ》以降の妨害は無効にして貫通
https://youtu.be/8195oJWFuRc?feature=shared
+1枚で第二形態に突入(後述)
《PSYフレームギア・γ》を貫通して《エアホイスター》召喚以降が通る
構築面に大きく影響が出る基盤だ。
前提として、P召喚を早々に消費する事が許される構築にする必要がある。
よって、この基盤を使う【イグナイト】が必ずしも強いデッキになるとは限らない。
ただ、【イグナイトR-ACE】においては非常に強力な基盤と言える。
「《イゾルデ》エンジンによるロケット射出」を従来の【イグナイト】のコンセプトとするならば、この基盤は「宇宙からの安定着陸」とでも言えよう。何を言っているんだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141941824/picture_pc_aeebc6b1bd53f054b5f17c11659bc164.png?width=1200)
という訳で現在主流かも知れない''制圧型"【イグナイトR-ACE】のデッキ紹介に移る。
2.デッキ紹介
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141906730/picture_pc_72edcd2a41fc9dc795e057b25990c0c7.png?width=1200)
MDなら時空が捻じ曲がってフルパワー。この先1年くらい強化される要素がなく、ある意味行き詰まり。
初動率の参考資料
(※3枚初動には4枚以上の場合も含んでいる)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142210769/picture_pc_3a38bf4bf370dc8157558504db9e88df.png?width=1200)
初動率に誠意を見せた構築。91%しかないように見えるが、動けない判定の手札でも、
・《EMERGENCY》+「R-ACE」モンスター
・《リナルド》+(炎戦士orリンク値2つ分)
・《キリビレディ》+ (戦士orリンク値2つ分)
・《デュランダル》+イグナイト+召喚できるモンスター
のような計算上では不純物に分類した札を使って動けるパターンが多数あり、数値以上に動ける。
展開札で固めているんだからそらそう。
基盤③は3枚初動で動ける初手のうち95%以上で成立する事象である。この構築の初手において50%以上の確率で成立する。
紙だと汎用以外のパーツが2500円くらいで集まり比較的安価。《剛炎》くらいか。《レギュラス》はノーマルになった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142844539/picture_pc_2a50efc1a3fdc29d90471cfd317663a1.png?width=1200)
採用カードについて
メインデッキ
ギミック()重視。初動率偏重。
《うらら》はノイズに見えるかも知れないが、相手の《うらら》を釣り上げて破壊しサーチする場面もあるのでギミックから触れる判定。なら1枚でいいだろ。
気分が悪くなりそうだが欲張って3枚。
《墓穴の指名者》を投入しても良い。
引きムラが出るため、引くことを期待してしまうようになるかも知れない。
後手で弱い札にならないならば優先順位も上がる。
紙では《EMERGENCY》の規制により《増G》受けが損なわれたため、空いた枠に《焔聖騎士-アストルフォ》、《墓穴の指名者》と《REINFORCE!》を投入するなど。サイド含め、周りに適応させて適宜改築。《REINFORCE》は現状メインで良いと思っている。
《R-ACEヘッドクオーター》本当に要る?とはなるが、《ハイドラント》2枚目とどちらかが最低でも必要という判断になり、《マジェスティP》からの択が得られる(=《アヴェンジャー》を墓地に送れない状況を避けやすい)観点で採用。打点上昇と召喚権追加とカード循環とドローが地味に地味だ。《イゾルデ》展開から《エアホイスター》召喚に繋ぐ運用もできる。
EXデッキ
無効を生み出す札、アドを稼ぐ札、貫通として使う札、妨害を作る札、後手札、《剛炎》
《灼熱の火霊使いヒータ》は基本的に後手札。調整枠。
EXの自由枠は後手札枠。ギミックによる捲りを完遂するために必要な札を強い順に突っ込む感じ。蓋を兼ねられるか否かも重視する。
デッキの長所・短所
長所
再現性の高い初動を持つ
再現性のある貫通展開を持つ
再現性の高い《増G》、《アトラクター》受けを持つ
初動が貫通を兼ねる構造を持つ
動いた後の妨害追加量と手札
前後と墓地に散った妨害
メインデッキのギミックだけである程度やり取りできるEXメタ耐性
再現性が高い故の経験値のフィードバックの速さ
デッキの安さ
短所
誘発がほぼ無い
相手のフル展開閲覧による後手のテンポの悪さ
特殊な部類の置物で全てを失いかねない構造
(=対策された時に即死する構造)Pである事(投げた誘発=特殊な部類の置物となるため誘発を投入しづらい)
将来的な規制
デッキの安っぽさ
行動方針
先攻
手軽に勝てる《タービュランス》への導線を維持しながら無効を構える。
上述してきた基盤②系か基盤③系を用いて展開を通すのが理想。
《増G》に対しても、少ない手順で無効(主に《フルール・ド・バロネス》か《レギュラス》)または《S:Pリトルナイト》を設置してから《タービュランス》に行けるかを考えること。
【セリオンズ】ギミックの素引きなんかでは特に無効を加えやすい。
《焔聖騎士-リナルド》を素引きした場合は即出しも考える。
アドリブでのケアは回していればいくらでも出てくるのだが、普通に轢き殺す場面がより安定的に轢き殺す場面になるだけの徒労となる事も多い。
知識の蓄えにもなる為、やらないよりはやった方が良いが。
《ドロバ》をケアするスタンスとして、《EMERGENCY》+「R-ACE」モンスターを1サーチ以内で揃えに(行けるハンドなら)行くというものがある。
ドロバが投入され得る環境かを考慮してケアできる時にケアするか否かを判断する事。
よくあるケアとしては素引き《エアホイスター》を最初に召喚できる場面や、《EMERGENCY》の素引き。この場合、《ドロバ》の被弾がなければ基盤②を(使えるハンドなら)使って展開続行。
後攻
基本的に手数でなんとかする。
事故った相手は丁寧に狩る事が重要。とは言え後手で舞えない事もない。
手数の考え方としては
場に特定のカードを要求しない展開手段(墓地条件あり含む)が
・召喚権
・【セリオンズ】による自己展開(+除去、無効)
・最上級【R-ACE】による自己展開(+裏守備)
・「R-ACE」魔法による展開
場で条件が成立すると使える展開手段が
・P召喚
・イグニスPのリクルート
・《R-ACEインパルス》のリクルート(+発動封じ)(+《R-ACEファイアエンジン》)
これらから使えるもの、連鎖して使えるようになる物で優先順位付けして
・《マジェスティP》→《セリオンズリング》→墓地《アヴェンジャー》装備《ブルズアイン》による除去
・《リトルナイト》による切り込み
・《クルヌギアス》による不意?撃ち
・アドを稼ぐカードによる脅し
(可能であれば《バロネス》などの無効の構築)
・《プリベンター》の着地
・打点
により盤面の解決を目指し、自身の展開を通して蓋を目指すのが後手の考え方になる。
未判明札を含めて削り切りに行けるか・行けないかの判断が重要。《リトルナイト》の通る如何でお伺いを立てる訳だが、キルを取る立ち回りも考える。
相手がこちらのターンに展開してくる類のデッキであれば《インパルス》や《EMERGENCY》からの《R-ACEファイアエンジン》を選択肢に入れる。
また、《EMERGENCY》を用いたサクリファイスエスケープ、あるいは《EMERGENCY》で妨害を吐かせることによる《インパルス》の起動ができると勝ちを拾いやすい。
相手が《I:Pマスカレーナ》から《召命の神弓-アポロウーサ》を狙っていれば、スタンバイフェイズまでに《EMERGENCY》等の速攻魔法から動き、メインフェイズ開始時の優先権で《ハイドラント》のサーチを使用する立ち回りも存在する。基本か。
《リトルナイト》の使い方は今更語るまでもないだろう。リンク1は《アニマ》しかいない。使い終えた《ハイドラント》を使うのが最大効率。場合によってはリンク2を使う。
無効系を踏む使い方が多いが、通る如何で方針が変わるため、脳内で通る場合と通らない場合の2通りを計画しておくと慌てず騒がず落ち着いて回せるので楽。
《ブルズアイン》による除去は自分のモンスターを対象にせず運用する方が基本的に強いため、見えてる妨害を踏む運用であれば《レギュラス》に装備された状態で使い、無効と組み合わせて使う方が良い事もある。
逆に探りに行く(未判明の《墓穴》かも知れないカード等を割る)使い方であれば《セリオンズリング》を使って破壊しに行っても良い。
一手の差が勝敗に繋がりやすいため、先の展開を想定して使用するタイミングを判断する事。
《プリベンター》は、同一チェーン上で1度しか使えない無効系の効果に対して置くだけで圧になる事は覚えておくと良い。
これも常識レベルの話だがバトルフェイズ中に相手の《咎姫》を《ジーラン》や戦闘で処理して《ニビル》ケアとするような場面はよくある。
安易な《咎姫》の除去はリスクを伴う。基本か。
効果使用済みの《バロネス》を《ジーラン》で出し直したり、《剛炎》の自爆特攻で釣り上げたりする事で再利用する動きは覚えておくと蓋を考えるときに便利。
改築用カード
順番は適当
ぶっちゃけ読み飛ばしていい
1 《ウーサ》の代役
〜《超融合》《沼地のドロゴン》を意識したアプローチ〜
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143897166/picture_pc_8c27dd10327ce0ff971b9ae7a1185570.png)
【炎王】や【罪宝R-ACE】にメタが寄り《超融合》が流行るのなら、《ウーサ》と《ボルテ》の並びはクソザコかもしれない。(《超融合》を入れるようなデッキが【ホルス】の方に枠を割いているなら《ウーサ》でもいい)
そもそも4伏せをちゃんと使えばほぼ勝てる。
そこで、地風炎(+水)はケア付き最終盤面に残り得る札と想定し、残りの属性(水光闇神)に有望な制圧札の候補があるかを確認する。炎召喚で《ドロゴン》が出た時に耐えられるかも1つの争点になるかも知れない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143900773/picture_pc_b9bb9c232d24754c5875d41c1ea05687.png?width=1200)
(a)《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》
《ボルテ》に添える妨害要員として2バウンスになる。前後どちらもバウンスできる点がガン伏せ系にも優秀。
バトルフェイズ中での除去など器用な要素も多い。
《リトルナイト》が出る前は採用していた。
《ボルテ》との《超融合》〜属性を超えた絆〜で《捕食植物ドラゴスタペリア》を出されるが、対象耐性を配ったりしないので許せる寄り。
《超融合》を完全に対策するなら光属性だろう。
(b)《閉ザサレシ世界ノ冥神》
吸われなくて安心。だが素材が重い。元から入ってるならスロットアド損なし。
(c)《トロイメア・グリフォン》
光の置物として悪くはない(紙だとややリスキーだが)。使うなら配置に気をつける。
(d)《破械雙王神ライゴウ》
《シンギュラ》よりも緩い条件で出せる闇属性制圧補助要員。《ボルテ》か《EXTINGUISH!》に反応して1除去となる。ガン伏せへの意識も僅かにあり、比較的有望。配置によっては《アニマ》に吸われる点が気になる。
(e)《閃術兵器-S.P.E.C.T.R.A.》
初動のサーチ札や墓地の《焔聖剣-デュランダル》、《セリオンズリング》あたりをコストに無効+破壊。対象をとらない点は優秀だ。
②の効果がただのデメリットなのはダメだな。
伏せた《RESCUE》を使いコストを捻出する想定だと《超融合》《共命の翼ガルーラ》で、場から「R-ACE」モンスターが消滅して伏せが全て腐る状況になる訳で、方針に一貫性がない。コストはほぼ固定と見ていいだろう。
(f)《マスカレ》
リンクモンスターを素材にして出せない事、残りの属性に光(≒《イゾルデ》)だけを要求する事の2点が引っかかる。《エレク》等の処理手段にならないため、《超融合》で吸われる状況になりかねない。
出し先は《リトルナイト》か《ジーラン》まで素材に巻き込んでの《クルヌギアス》、あるいは《ボルテ》を巻き込んでの《ウーサ》になる。入れてもいいがルートを精査する必要が出てくる。難しいカードだ。
(g)《リトルナイト》
《超融合》で吸われかねない余りのモンスターを自分で除外する。
《ボルテ》が誘発などにより成立しなかった場合は《ウーサ》を立てる。
これが1番シンプルでヤケクソな対策という事になった。酷い話だな。
2 《スプライト・エルフ》
MDでは強いので使うべきと以前は言った気もする。が、別に無くても困らない。
後手で無効を受けた《イゾルデ》や《エレク》を出し直し、効果を使える状態に出来るのは悪くない。《リトルナイト》釣り上げは強い。
比較的出し易い部類ではあるが、先攻での役割が薄味だ。
3 《奇跡の魔導剣士》
《アストロ》をぐるぐるさせる為のカード。リンク4への繋ぎ。
出せるか不確定な場面が多く、これ出せる状況ならそもそも勝ててないか?感が絶妙。
素材指定の語感が良い。
フリチェの③の効果で出した瞬間に2回分の仕事をしてくれる可能性がある点は優秀。
4 《リンクリ》
《ウーサ》の守護。
《リトルナイト》の素材兼守護。
裏になったモンスターをリンク値に変換して展開出来たりする。レベル1のバリエーションに乏しいためサクリファイスエスケープの運用は殆ど期待できない。
《アニマ》の方が使えそうなのでリストラ。魔法使い族というだけで役立つ場面もある。
5 《リンク・スパイダー》
効果モンスター。素材。
《剛炎》とどっちが良いかみたいな枠。
《ニビル》被弾後の再展開や、《リトルナイト》作成に便利。
被弾しない事や再展開出来ないハンドになる事もあり活躍にムラがあるのでリストラ。
6《クロノグラフ・マジシャン》と《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
《ベアト》で落として《咎姫》で釣る動きから【R-ACE】展開するというプラン。初手を強くするか初動を強くするか問題にぶち当たる。
《エアホイスター》か《EMERGENCY》を止められた時に《イゾルデ》《エレク》展開から《タービュランス》に突入する選択肢が得られる。
《軌跡》か《エレクトラム》で《クロノ》に触り、スケール効果で持ってきた6イグナイトを吐き出せば《ベアト》完成。適当に《咎姫》を作って4伏せ。
基盤②'をデフォで使えるのは一応強みか。
後手の《クロノ》素引き自体はまあまあ。
どっかで見た展開だ
7 《アストルフォ》
素引きがあまり強くない。2誘発貫通展開を確定させるためには必須なのだが、低確率事象なので抜いた。
8《爆竜剣士イグニスターP》
後手での供給が安定しない素材指定のクセに起動効果だから信頼できない。入らない。
規制経験のあるテーマカードっぽい風格はあるけど使えない奴。
ソリティアに組み込めるなら先攻札枠+処刑要員として役割が出てくる。
《イグニスP》を止めても《イグニスターP》から《マジェスティP》が出てくるのではないか?という疑念を抱かせる概念アドはある。
9 【枠を取るギミック】
メインギミックから触れて素引きが後手でも強いなら枠を取る価値があり検討してもいい。貫通基盤に組み込めそうなギミックなら教えて欲しいところ。素引きして下振れになるパーツなら、こんなゴミデッキに入れたのは誰だよとなる。
【デモンスミス】は良い線行ってる。EX枠の圧迫が酷くて入れたくはないが、素引きでも強く人を殺せる。
《VV》は相手のフィールド魔法を破壊しながら後手が少し強くなるので候補にはなる。
《竜呼相打つ》はメインギミックから触れないものの、イグナイトと合わせ引き前提で初動寄りのカードとして下振れ上振れを作ってくれる。
イグナイトが苦手とするカードに対して強めの構造を持っている点は評価できる。
基盤③やその派生に突入できる確率を高める分には有用。だが【竜魔王】素引きは弱くない事が少ない。
《ナイトメア・スローン》出張は素引きで《ドロバ》を殺せるようになるので憎しみを込めて投入するのもアリ。
10 《素引き前提のカード》
引けたら強いは上振れ下振れを大きくする。事故を許容してまで上振れを求める必要があるかを先に考える。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143902808/picture_pc_9e65b489e16a49b2c5c2e0b3de958506.png?width=1200)
(a)《墓穴》
入れていい。入れずに試しても割とどうとでもなったので自分は出し入れしている。【炎王】見るなら入れたい気もするね。
(b)《ダイナレスラー・パンクラトプス》
基本引けないけど《魔封じの芳香》や《ナチュル・ビースト》、《原罪のディアベルゼ》等のブチ切れカードを殺せる可能性が出てくるのでおすすめ。サイドに。
(c) 《γ》
使えなかった時に使えない奴になる。
引いた時だけ基盤②を使うみたいなキショい動きをするのも良いのかもしれない。使われることを想定すると基盤③にパワーを感じられる。
紙ではあまり使う気にならない。
(d)《俱利伽羅天童》
入れてますよのアピールだけで概念アドを稼ぐ。一応《ヒータ》特攻でサーチできる。魔法メタが一貫するデッキであるためモンスター叩きつけによる解決を図るのは真っ当。
(e) 【深淵の獣】
刺さるデッキが多そうなら入れる。なるべく埋め込みされないタイミングで使わなければならないのでデモンスミス展開から入られると凄く渋い事がある。あと相手の場が更地になった瞬間に使えないのもオイオイとなる。
(f)《三戦の才》
発動条件により事故ったら腐るため、先攻札としてはピーキー。後手でも魔法対策の置き物が一貫するのは渋い。
上振れ無しでは勝てないという判断になった相手の盤面やドロー力を考慮して検討。
(g) 《増G》
斜に構えないなら入れていいと思う。突っ張ってPゾーン埋め込みされるだけで死ぬのはクソ。だから斜に構える。
(h)《ツイン・ツイスター》
器用。睨み統べられても安心。
コストを支払うだけでアクティベートできる札が増えることもある。誘発が薄い分で伏せられやすい《墓穴》や、ついでに添えられた《泡》、置物(自分の場を含む)等を砕けて嬉しい。先伏せ出来るのはまあまあ偉い。
(i)《幻創龍ファンタズメイ》
無くはない。無料でマリガンした後に対象耐性を配れるレベル7。無理やり捻り出したメタ枠と自分の展開をする枠が辛うじて両立する。7をP召喚できるスケールのデッキではないため腐る時は一生腐る。サイド。
(j)《アトラクター》
相手の方がキツそうなら入れていい。サイド。
(k)《泡》
誘発入れるならまずはコレ!本当かはわからん。
追記分
(l)《剣神官ムドラ》
手札コスト・Pから場でのリンク値経由での妨害となるので流行り廃りに合わせて入れたい。適当なリンク値1つの有無で先攻での貫通力も上がる(基盤⑤参照)為、場を経由して妨害となるのが明らかに強い。
11 《アクセスコード・トーカー》
リンク3が薄味なので不採用。
アドを稼ぎ続ける置物に対する除去を連打できるのは偉いので、その類のデッキを意識するなら入れた方が良い。
12 《厄災の星ティ・フォン》
一手の差をつける意味では有用なのだが、蓋をする動きを通した上で使わなければ基本的には意味がない。
封殺と除去の質の高さは偉いので、リソース薄めの超展開系がss封じとかしないのなら有用。
誰でも《ナチュビ》を撲殺したり《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を除去できるようになるのだが、EXの召喚判定に気を割かれるとそもそも出せなかったりする。
《レギュラス》や《ボルテ》、《プリベンター》を阻害しないのは偉いと(使われた時に)思う。
3.展開パターン
基本的に無効を構える事+《タービュランス》を通す事を考える。
手札が上振れやすいが、上振れたハンドを見てから何のケアを追加できるか考えても間に合うため、雰囲気で回し切るのも無理じゃないだろう。
つまりこの先の展開方法は読んでも読まなくて良い。ので、有料とさせていただきます。は?金を取れるような文章や展開じゃ無いだろ。無料です。
(1)エアホイスター初動
1枚初動である事は確認しておこう。
・1枚初動(基盤①の動画と同様)
展開条件:
《エアホイスター》1枚
結果:
《ウーサ》(2400)《レギュラス》(《揚陸群艦アンブロエール》装備)《ボルテ》《ハイドラント》《世海龍ジーランティス》「R-ACE」魔法罠×3
墓地に《咎姫》、《リトルナイト》(《アンブロ》の蘇生先)
手札に《エアホイスター》、「イグナイト」
EX消費:
《リトルナイト》《イゾルデ》《軌跡の魔術師》《エレク》《咎姫》《アンブロ》《ジーラン》《アブソ》《ボルテ》《ウーサ》
ケア対象:
なし
《冥王結界波》を受けても5妨害。《レッド・リブート》を受けても6〜8妨害くらい。
5体目になる《リトルナイト》着地に《ニビル》即撃ちを考えてもいいところだが、回避できることを踏まえると微妙に投げづらいらしい。
ので、《イゾルデ》①の効果までは通させて貰いやすい。
続いて《エアホイスター》と「R-ACE」カードの合わせ引きでの動きを確認する。基本的に《イゾルデ》と《タービュランス》の2択で貫通が成立する。
まずは、《タービュランス》を手札に抱えたまま《プリベンター》から《イゾルデ》で展開して《泡》《ヴェ》+その他諸々をケアしに行く手順を確認しよう。
・《ALERT!》展開
展開条件:
《エアホイスター》+《EMERGENCY》
(《エアホイスター》召喚時の効果が通る場合は《ALERT》《プリベンター》《タービュランス》でも可)
結果:
《ウーサ》(2400)《レギュラス》(《アンブロ》装備)《ボルテ》《タービュランス》《ジーラン》「R-ACE」魔法罠×4
墓地に《咎姫》《リトルナイト》(《アンブロ》の蘇生先)+
手札に《エアホイスター》等の後続
または
ケア対象1枚貫通で《タービュランス》成立
(《ニビル》も問題なく、《EMERGENCY》を引いた場合は《γ》でも問題ない)
EX消費:
《リトルナイト》《イゾルデ》《軌跡》《エレク》《咎姫》《アンブロ》《ジーラン》《アブソ》《ボルテ》《ウーサ》
ケア対象:
《泡》《ヴェ》
次に、《エアホイスター》の効果による《EMERGENCY》サーチが通った場面で《RESCUE!》や「R-ACE」モンスターを素引きしていた場合に使う《泡》《ヴェ》貫通の展開だ。
《EMERGENCY》を素引きした場合にも使えるが、《タービュランス》で伏せたい《RESCUE》を消費する事になる。
・《RESCUE!》展開
展開条件:
《エアホイスター》+《RESCUE》(または適当な「R-ACE」モンスター)
(+《エアホイスター》からの《EMERGENCY》までが通る)
結果:
・被弾なし
《ウーサ》(3200)《レギュラス》(《アンブロ》装備)《ボルテ》《ハイドラント》《ジーラン》「R-ACE」魔法罠×3
+墓地に《咎姫》、《リトルナイト》(《アンブロ》の蘇生先)
+1ドロー+《エアホイスター》かスケールの「イグナイト」のサーチ×3回
または
・《タービュランス》にケア対象を被弾しての《イゾルデ》成立
= 《ウーサ》(2400)《レギュラス》(《アンブロ》装備)《ボルテ》《ハイドラント》《ジーラン》
+墓地に《咎姫》、《リトルナイト》(《アンブロ》の蘇生先)
+1ドロー+《エアホイスター》かスケールの「イグナイト」のサーチ×3回
または
・《タービュランス》成立後の誘発被弾(不確定)
EX消費:10枚
《リトルナイト》《イゾルデ》《軌跡》《エレク》《咎姫》《アンブロ》《ジーラン》《アブソ》《ボルテ》《ウーサ》
ケア対象:
《泡》《ヴェ》
《ハイドラント》に対象耐性が付くことを利用する。《タービュランス》に《泡》を貰っても《イゾルデ》が成立。けど《γ》はケアできない。
《タービュランス》を囮にラドン展開するのと似たようなもの。《イゾルデ》展開なのでそこそこの妨害と後続になる。
《タービュランス》をスルーされ《イゾルデ》を止められた場合でも罠×2+《アンブロ》(墓地《咎姫》)くらいにはなる。
別の手順として《リトルナイト》を設置してから《タービュランス》を発動するというものもある。
手続き的に《タービュランス》が通った後にソリティアを追加できず気持ちよくなれないので、本構築では《増G》を受けた時にやるくらい。
《エアホイスター》+「イグナイト」1,2枚
続いて《エアホイスター》と「イグナイト」を合わせ引きした時の考え方を纏める。
・イグナイト1枚を合わせ引き
《エアホイスター》初動と同じことをするのが最低限。
P前《ウーサ》により《ニビル》受けを作るのはありかなしかで言えばありだ。
1枚初動で述べたように、《イゾルデ》①の効果までは通り易い。
この直後に《ニビル》を受けた場合は《インパルス》をサーチし、相手ターンに《ファイアエンジン》リクルートから《ハイドラント》、《RESCUE》で墓地メタまたは《プリベンター》と構えて3妨害まで状況復帰できる。
まあ、《墓穴》を貰わなければ、の状況復帰でしかないのが悲しい所だが。状況復帰という保険を持ちながらソリティア出来るのだからある意味リスクヘッジとなる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143887882/picture_pc_6f7b0053a7ed92bfe94108b02ddab5ae.png?width=1200)
・イグナイト2枚を合わせ引き
《エアホイスター》や《EMERGENCY》への《泡》《ヴェ》《うらら》を《キリビ・レディ》により貫通できるようになる。
対【R-ACE】において《エアホイスター》への《泡》《ヴェ》は1誘発の使い方として正しい撃ち方であるが、このデッキに対しても間違いではない。
《タービュランス》を止めるための撃ち方としては正しい訳だが、《イゾルデ》を作らせないためには《エアホイスター》を退場させて《ハイドラント》を止める方が良いという考えもなくはないのだ。
この考えに基づいて《ハイドラント》以降に《泡》《ヴェ》を投げる立ち回りをすると、上述の「R-ACE」モンスターまたは魔法1枚の素引きによる貫通が成立するため、ある意味で苦渋の2択を強いているという話になる。対話って奴だな。
尤も初見の相手目線だと「イグナイト」側が見えない訳だが。なら見せてやろうか
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142433815/picture_pc_b8c70dde19f048153e9f669f727698cb.png?width=1200)
ちなみにMDだと《エアホイスター》召喚時のラグを認識した後、スケール発動に対するラグの有無で《うらら》だけのハンドか否かが透ける。
反応がなければ、そのまま《EMERGENCY》で《うらら》を貰いに行く。貰ったら《キリビ》、貰わなければ《タービュランス》直行だ。《γ》を《うらら》と勘違いしたりもするけど、この初手だと《γ》は割り切りになる。
反応があれば、《泡》《ヴェ》ケアを突然開始し、スケール破壊で《インパルス》のサーチから《EMERGENCY》で対象耐性《ハイドラント》、《タービュランス》サーチと動き、《イゾルデ》と《タービュランス》のどちらに《泡》《ヴェ》を投げるかで苦渋の2択。《増G》受けても4伏せ《インパルス》。
ズルすぎる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142786184/picture_pc_bd6921ae1508604e767908adc19b7246.png?width=1200)
治安の悪い立ち回り。
《EMERGENCY》が通った場合の《タービュランス》直行がキモすぎる。
だめだね。
(2)イグナイト2枚初動
特に特筆する点はなく《エアホイスター》から《イゾルデ》まで全部通る事お祈り。《軌跡の魔術師》を短縮可能。
通ってしまった時に手札と盤面が溢れて宇宙を感じられる。それだけ。特定のタイミングを過ぎるとニビルケアし始めたりはできる。
素引きのカード3枚を含めた貫通を考えなければならないため、ある意味アドリブが必要かも知れない。(1)で紹介した派生の展開は使える。
(3)イグナイト3枚初動
基盤②と基盤③という選択肢がある。
基盤③で誘発を受けた後の動きには複雑さもクソもない訳だが、重い誘発の貰い方として頻繁に遭遇するのは《イグニスP》のリクルートに対する《うらら》だろう。
ここでの被弾は基盤②と比べても盤面が弱体化しそうになる。
《エアホイスター》召喚から《タービュランス》を通す事はもちろんできる訳だが、その後の無効要員に《バロネス》を用いる。この手順だけは少し特殊なので確認しておこう。
基盤③分岐《イグニスP》への《うらら》貫通例
展開条件:
召喚権
+エクストラモンスターゾーンに
「イグナイト」Pモンスター1体
+手札に
《エアホイスター》、(《アヴェンジャー》)
+相手の墓地に
《うらら》
結果:
《ハイドラント》《バロネス》《リトルナイト》「R-ACE」魔法罠×3《咎姫》(墓地)
EX消費:6枚
《イゾルデ》《咎姫》《ヒータ》《バロネス》《ウーサ》(2400)
ケア対象:なし
https://youtu.be/nQtORKN7AIs?feature=shared
(4)おまけ 基盤③+α(先出し《エレク》)2誘発貫通プラン
《アストルフォ》の投入により確定する貫通展開であり、これ抜きでは部分的に貫通が成立しない場合がある。ここでは入れている想定で説明する。
基盤③+αとしている通り、先出し《エレク》で展開する基盤③の派生。手札4枚から《泡》《ヴェ》2枚の貫通で《タービュランス》成立を考えるプラン。
手札4枚の内の1枚は下スケールまたは《イグニスP》を含むハンド、2枚が任意の「イグナイト」Pモンスター、残り1枚がssできる効果モンスターまたは任意のP召喚可能な効果モンスターまたはPモンスター(適当な「イグナイト」Pモンスターでもいい)と想定する。(《PSYフレーム・ドライバー》は《リンスパ》抜きだとダメだ。)
この要件について、最も頻繁に発生する「イグナイト4枚初動で基盤③の展開をする場合」から説明する。
手順としては、基盤③の最初のP召喚に4枚目を巻き込んで、「イグナイト」1体と効果モンスターまたはPモンスター1体を場に出すというだけだ。これだけで《泡》《ヴェ》2枚、または、《泡》+《ニビル》という誘発の持ち方に対して貫通《タービュランス》が確定するようになる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142527262/picture_pc_7faf640ad4e3a09dc19ab93cc9b6267e.png?width=1200)
相手が手札誘発2枚をどのタイミングで投げるかによって分岐する展開の紹介というのは初の試みだ。
とてつもなく面倒臭い気がする。
本当に書かなきゃダメか?
読者への宿題的なものにはできないか?
いいな、それ。
そんな訳でnote公開に先んじてXのポストで出題してみたのだ。
答え合わせはnoteで……と。
は?
という事で、書かないと言えなくなったので答え合わせといこうか。
基盤④ イグナイト4枚初動《泡》《ヴェ》×2の貫通
成立条件:
イグナイト4枚(下スケール又はイグニスPを含む)
結果:
手札に《エアホイスター》+1ドロー+
場にリンクモンスター(《アポロウーサ》)+《ボルテ》+《レギュラス》+《ジーラン》
または
ケア対象1枚の貫通で1無効を構えて《エアホイスター》召喚
または
ケア対象2枚の貫通として《エアホイスター》召喚
EX消費:8枚
《エレク》《咎姫》《アブソ》《ボルテ》《剛炎》《アンブロ》《ジーラン》《ウーサ》(自由枠)
ケア対象:
《泡》《ヴェ》
分岐
2妨害を受けたら《エアホイスター》を召喚して貫通
《泡》《ヴェ》1枚を受けた上で手札の《エアホイスター》を召喚しないまま《レギュラス》または《ボルテ》が成立する事を確認する。
分岐1:《エレク》への被弾
→P効果で《エアホイスター》、《マジェスティP》リクルート、《セリオンズリング》サーチ《アヴェンジャー》捨て、《セリオンズリング》発動《レギュラス》、《咎姫》《エレク》蘇生《セリオンズリング》破壊「イグナイト」回収《アンブロ》《ジーラン》、《レギュラス》を《アンブロ》装備でss
分岐2:《マジェスティP》への被弾
→《エレク》で1ドロー、《マジェスティP》破壊《アストロ》ss「イグナイト」回収、《咎姫》《エレク》蘇生《咎姫》破壊《アストロ》ss「イグナイト」回収「イグナイト」2枚で《アストルフォ》サーチ《アヴェンジャー》除外ssLv.7《アストロ》《アストルフォ》で《アブソ》、《エレク》と合わせて《剛炎》、《ボルテ》ss
分岐3:《咎姫》への被弾
→《咎姫》と《アストロ》で《アンブロ》《ジーラン》、《レギュラス》を《アンブロ》装備でss
分岐4:《エレク》2回目(《アンブロ》対象)への被弾
既に《レギュラス》によりケアが成立しているものの、《レギュラス》への《泡》《ヴェ》で装備が外れて不発になる
→ 《アンブロ》効果で《咎姫》蘇生、《ジーラン》効果で《レギュラス》《エレク》《咎姫》《ジーラン》を再設置、《咎姫》を《エレク》で破壊して《アストロ》ss「イグナイト」回収「イグナイト」2枚で《ブルズアイン》《アストロ》と合わせて《アブソ》《エレク》と合わせて《剛炎》、《ボルテ》ss
《イゾルデ》は出しても出さなくてもいい
出すなら《剛炎》と《エアホイスター》で立て手札リリースの《EMERGENCY》展開を行う
……意外と分岐が少ない。
分岐2を見れば分かるように、墓地に戦士族がおらず《ブルズアイン》が根詰まりするため《アストルフォ》が必要という訳だ。
ドローが「イグナイト」等のフィールドに表側表示で出せるカードであれば、《エレク》の対象にしてボードアドに変換し、《咎姫》後に《剛炎》を作って破壊する事で《ブルズアイン》でも展開は可能になる。
同じ条件で、《泡》+《ニビル》という誘発の持ち方も貫通できる。
何故《泡》《ヴェ》という表現をしていないのかというと、《ヴェ》+《ニビル》の場合は貫通が確定しないからだ。
《泡》は、手札から発動するための条件により、
「《ニビル》を通した後に《泡》を発動できない」
という順序の制約を持つ。よって《ヴェーラー》よりも撃てるタイミングが限定的となる。
つまり、《泡》→《ニビル》という順序での被弾を考えれば良い。これは上述のように《泡》1枚を受けた上で《レギュラス》または《ボルテ》を構える事と同じ考え方で良いという事になる。
基盤④ イグナイト4枚初動《泡》+《ニビル》の貫通
基本展開の動画は上と同じ
成立条件:
イグナイト4枚(下スケール又はイグニスPを含む)
結果:
手札に《エアホイスター》+1ドロー+
場にリンクモンスター(《アポロウーサ》)+《ボルテ》+《レギュラス》+《ジーラン》
または
《泡》1枚の貫通で1無効を構え《ニビル》ケアして《エアホイスター》召喚
または
ケア対象2枚の貫通として《エアホイスター》召喚
EX消費:7枚
《エレク》《咎姫》《アブソ》《ボルテ》《剛炎》《アンブロ》《ジーラン》
ケア対象:
《泡》+《ニビル》
分岐
《泡》を受けた上で手札の《エアホイスター》を召喚しないまま《レギュラス》または《ボルテ》で《ニビル》受けを作る。
分岐毎の手順は基盤④《泡》《ヴェ》×2の貫通と同様。
《ニビル》被弾時に盤面が寂しくなるか否かという違いが出てくる。
《レギュラス》が温存されるパターンでは、展開の〆に《ハイドラント》装備《レギュラス》が添えられる事もある。
《ヴェ》→《ニビル》という順序での被弾であれば、同様にして貫通が可能である。
また、《ニビル》→《ヴェ》の順序でも、《エレク》によるドローが「イグナイト」であれば、スケール2枚が揃い、《ブルズアイン》を場を経由して墓地に送る事で《レギュラス》が成立して貫通となる。
(この場合《原始生命体トークン》+《ブルズアイン》で出せるリンクモンスターを使うor《ブルズアイン》切腹)
イグナイト4枚からの動きの特徴として、《エレク》着地の時点では《エアホイスター》の気配が微塵もないという点がある。初見殺しというやつだ。
基盤⑤ 先出し《エレク》展開+効果モンスター
続いて、基盤③に加えて適当な効果モンスターをP召喚または自己展開できる4枚初動の場合だが、考え方は前述のイグナイト4枚初動と似たようなもので、《エレク》を出すタイミング(+ドローのタイミング)が後になるというだけで、イグナイト4枚初動と同じような動きになる。
ここで出すモンスターが有用な効果を持っているならば、素晴らしい事なんじゃないかと思います。
まあ、細かく手順を書かなくても分かるでしょう。多分。
この基盤の展開は【イグナイトR-ACE】でしか使えない訳ではないが、この基盤から安全に召喚して最もパフォーマンスの高い炎戦士が現状《エアホイスター》という感じ。
《エクスパラディン》召喚から《イゾルデ》を作ったところでP召喚も《咎姫》も消費済みであるため、キモいカードを入れないと大して強くないっていう。
(ターンスキップとかサベージ超雷みたいな動きはやれそう)
4.終わりはじめに
このデッキは【イグナイト】らしさとは程遠い物になっている。もちろん《アストロ》がぐるぐるする感じや誘発貫通なんてのは平常運転な訳だけど。
デッキとして強くなるのは良いが、【イグナイト】という自由さ無法さの極みみたいなテーマからここまでガチガチに改築する気の起きないスロット構造が生まれてしまう。
というのが、これまで【イグナイト】を使って来た方々にオススメしづらい点だ。
受け入れ難い気持ちもあるだろうし、1度使ってしまえば《エクスパラディン》型なんてもう使いたくねぇよと悟りかねない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142798505/picture_pc_aca077cf2ae0869f8c47667a8e378eec.png?width=1200)
【イグナイト】に強さを求めると【R-ACE】を混ぜたくなるし、【R-ACE】を混ぜて強くしようとすれば誰が組んでも似た物に収斂してしまうであろう錯覚。
ある意味で呪いだな。このnoteは呪いの拡散と言ってもいい。
私は未だにこの呪いが寛解していない。
回せば回すほど妙に強い展開方法が見つかるのは楽しい反面、疑問とため息が出る。【イグナイト】の姿か?これが……
それに、このデッキの基盤が従来の【イグナイト】と比べて強すぎて、新しい軸の展開を考える気力が出にくくなるのだ。
【イグナイト】でこれ以上に勝ち易いデッキは作れないのではないかと。
正気を保ってデュエルをする場合、勝つ事がデッキの目標になる訳だが、従来の【イグナイト】を使う為に保っていたデッキ選択における線引きみたいなものが狂ってしまったのだ。
(自身を騙すための魔法が解けてしまったとも言える)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142800867/picture_pc_b895b5bbe9a3455be4487ebf64c5bf8f.png?width=1200)
そんな紙と比べて、ここ1年くらいのMDは《エクスパラディン》型との思い出作りと可能性の開拓に勤しむ場になって解放感があった。
自由さというのはなんぼあっても良いですからね。《イゾルデ》から無法ソリティア。良いじゃないか。
イグナイト論なんて言いながらリハビリしたり、雰囲気型なんて言いながらスロット構造に特化したり、《カリユガ》でオラついたり、まあまあだった。《γ》2枚というのもあるが。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142798715/picture_pc_5e097668ad2ee652b9ba9821a5ae2c95.png?width=1200)
けど、そんなMDでもお別れの日が来た訳ですよ。
今までありがとう《エクスパラディン》。
気が狂った時にまた会おう。
……と、弔辞を読んでいたら融合リンクフェスで【R-ACE】がめちゃくちゃ規制されていて《エクスパラディン》を棺桶から引き摺り出すことになった。用済みの棺桶は買取に出そう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142798310/picture_pc_59e8b707ea21691a58aaf052e6dd9bd5.png?width=1200)
フェスは《増G》が禁止された世界だったので微妙に正気を保つ事ができたが、《ドロバ》は相変わらずキモかった。ドブカスがぁ
【イグナイトR-ACE】の話に戻す。
【イグナイト】使いにとってはどう考えても毒にしかならない、このデッキを紹介して意味ある?っていう。
勿論、ここまで読んで下さった【イグナイト】使いの方々には毒を食らわば皿までと言って貰いたい訳だけど。
別の目的もある。
かねてより【イグナイト】使いの間では「イグナイト仙人」というお説教してくる概念が存在していて、彼らは
【イグナイト】を回す上でミスをしない者
メタを読んだ上で【イグナイト】を使う選択をする者
適切な構築の【イグナイト】を用いる者
という空想上の方々だ。
この要件を【イグナイト】で考えるとスレスレの概念なのだが、別のデッキであれば仙人は存在するだろう。
そして【R-ACEイグナイト】は従来の【イグナイト】と比べて「正気とは思えないデッキ」と掛け離れた構造を少しだけ有している。
そこで、
「別のデッキの仙人を【イグナイトR-ACE】使いに洗脳してイグナイト仙人にできないか?」
という思惑でデッキを紹介するに至った。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142800340/picture_pc_24e02a9e8c9a2d180bf9830538cc4617.png?width=1200)
このデッキは私が勝つ為のプランを組み込み続けて出来上がった【イグナイト】の成れの果ての姿だ。マスター帯で15連勝することもできた。
この状態から、上手い人が勝つための調整をすればもっとやれるデッキになるんじゃないかと思う訳で。
私はイグナイト仙人の産声を聞きたい。
術式は開示しておいた。
使ってみないか?
それじゃあ、後は頼みます。
パァン(筆を折る音)
FAQ-ACE
Q.後手が分からない
A. 相手の盤面の状況を理解する必要がある
Q.【罪宝】より【イグナイト】を優先する理由が分からない
A."侘び寂び"というやつですね
Q.誘発が少ないんだが
A.誘を失ったな
Q.勝てるデッキに見えない
A.オレが決める事にするよ
Q.はー意味わからん
A. お前もいずれわかる時が来よう
これいる?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142428375/picture_pc_2760a3061b398d7dd8c1f381f2806179.png?width=1200)