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新プロダクト「AI Coworker」の無料開放と「UPSIDER Capital」設立で、日本に再び競争力を | UPSIDER共同創業者 宮城

新プロダクトの世界観と社会的な意義

UPSIDER共同代表の宮城です。

UPSIDERは本日、新プロダクトを発表しました。
「AI Coworker」と「UPSIDER Capital」です。

従来の「成長企業向け法人カード」に新プロダクトが合流し、「AI化された総合金融機関」という一つのプラットフォームとして、成長企業の生産性(人)と信用力(お金)をBoostしていきます。

「世界で戦える日本企業を生み出し、日本の競争力を再び上げたい。」
という強い想いと覚悟のもとで踏み出す、大きな大きな挑戦です。

このブログは、その挑戦をお客様にお伝えしたくて、公開することにしました。前例のないプロダクトなので、なるべくイメージが伝わるように。

ただ、その内容に入る前に、お客様にお礼を申し上げたいです。大きな挑戦ができるステージまでUPSIDERを育ててくださり、ありがとうございます。

利用企業 2万社以上(創業期からプライム市場に至るまで)
・生産性(人)のBoost:累計200万時間以上の業務効率化に貢献(当社算出)
・信用力(お金)のBoost:累計5,000億円以上の与信をお客様に提供

こうした実績は、お客様のフィードバック・お力添えなしに実現していません。本当に本当にありがとうございます!

新プロダクト「AI Coworker」と「UPSIDER Capital」も生産性(人)と信用力(お金)の両面に効くものですが、これまで以上に大規模かつ強力に、成長企業の方々を応援していきます。

世界で戦える日本企業を生み出し、日本の競争力を再び上げるために。

まずは、「AI Coworker」からご紹介します!

生産性(人)の大きな壁と「AI Coworker」の挑戦

— AIが、稟議、契約、支払い申請を強力にサポート

全社員に秘書がつき、やるべきことに集中できるようになる。
「AI Coworker」は、そんな世界観を実現する、新プロダクトです。作業をAIに依頼するだけで、面倒な事務作業はすべてAIが対応してくれて、多くの業務がコミュニケーションツール上だけで完結するようになります。

AIが企業の申請ルール、組織図などを学習し、従業員の役割に応じた入力業務やリマインド、ツール間のデータ突合などをサポートします。

イメージを持って頂きたいので、ぜひデモ動画をご覧ください!

このような体験で、AIが、稟議、契約、支払い申請を強力にサポートします。具体的には、下記のように、現場と管理部門の「便利」と「安全」を両立します。

  • 稟議申請

    • 現場メンバー:承認を確実に早く通す
      アカウント発行依頼や監査確認状などのさまざまな依頼をAI Coworkerにお願いすると、申請フォーマットに沿って作成し、自分の上長に申請をおこなってくれます。足りない情報は質問し、予算獲得のお手伝いをAIがします。

    • 管理部門メンバー:もう書類不備を指摘しなくても大丈夫
      現場から来るさまざまな申請を、わかりやすいフォーマットに変換し、優先順位をつけて並べます。また、承認に必要な時間は、カレンダーと連動してブロックし、忙しいあなたを助けます。

  • 契約管理

    • 現場メンバー:手入力ゼロで依頼が可能
      契約書の締結をAI Coworkerに依頼すると、手入力ゼロ・サービスへのログインなく、申請を作成し、最適な承認者に依頼してくれます。承認者には希望期限まで、AI Coworkerが自動でリマインドを行います。

    • 管理部門メンバー:格納漏れやチェックのストレスから解放
      契約書の一覧をWeb画面で簡単に管理。契約書が締結されると、管理画面に自動で格納されます。自動更新の有無や契約更新時期もAI Coworkerがあなたの代わりにチェックして、教えてくれます。

  • 支払管理

    • 現場メンバー:請求書の提出漏れでもう怒られない
      メールで請求書が来ると自動的にAI Coworkerが受領、申請します。承認者に申請を送るときには、対応する契約書を自動で紐付けして連絡。すぐに承認ができる気の利いた申請を作成します。

    • 管理部門メンバー:申請と回収漏れに怯える必要なし
      請求書はWebで一括管理が可能。自動でAI Coworkerが回収とリマインド、確認を代行。例えば、継続的な支払いや締結済みの契約書などさまざまな条件でアラートをSlackとweb画面でお送りします。

より詳細、わかりやすい説明は、「AI Coworker」のティザーサイトをご覧ください。https://ai-coworker.up-sider.com/

また、法人カードや銀行振込代行の事業を行なってきた当社だからこその価値として、契約書・請求書・決済処理まで一気通貫した管理を実現できます。管理部門の方々は、業務情報の一覧や詳細を専用の管理画面で確認できますし、システム運用上の重要な権限変更ログなどを関係者へ通知する機能などもあります。

「AI Coworker」を利用することで、上場企業の監査基準に対応できるレベルのガバナンス体制を簡単に構築することが可能です。

加えて、外部ツールとチャットツール「Slack」を連携し、会話形式でアクションをSlack上で完結することが可能です。

freee会計、クラウドサイン、DocuSign、Google Workspace、Salesforce、kintoneなど、成長企業での使用例が多い業務システムとの連携機能を備えることで、従業員の業務負荷を軽減し、やるべきことに集中できるよう、サポートしていきます。

— 管理部と現場の対立から成長企業を開放し、意思決定速度と生産性を爆発的に高める

「新しくて面白そうだけど、自分の会社には関係ないかも」そう思った方々もいらっしゃるかもしれません。

でも、皆様の会社が、組織拡大や管理体制の整備を進めていれば、おおいに関係あります。会社全体の意思決定の速度や生産性に、革命的な変化を起こすことになります。

「こんな手続きばっかり増えるから事業が伸びないんだ」
「会社っぽくなってきて面倒なので、もっと速くて自由な会社に転職します」
「承認を待ってたら日が暮れるから、事前承認なしで動いちゃいますね」

会社として然るべき管理体制を敷いていこうとすると、このような文句、デモチベーション、転職、ハックなどが蔓延するのが一般的です。事業が遅くなったり、キーマンが抜けると、もはや「悲劇」です。

でも、その悲劇は、御社特有の悩みでも、特定の担当者の責任でもありません。これは、構造的で、成長企業が例外なく直面する課題です。

近年、管理業務の効率化のために、どんな企業でも業務システムを増やしています。成長企業によっては、ひとりあたり数十個のSaaSを使って仕事をしている時代です。ただ、そこまで増えてくると、利用を強いられる従業員側の負担が、一気に重くなります。

申請ツールや問い合わせツールが混在していて、見つけて記入するだけで大変。承認依頼があちこちから飛んできて、ついつい後回しにしたり、漏れが発生する。そんな負担が増えるほど、本来やるべき業務に集中できなくなります。

「AI Coworker」は、そうした状況から、成長企業を開放していくプロダクトです。管理側の観点でガバナンスや生産性も向上しつつ、会社全体の意思決定の速度や生産性に、革命的な変化を起こしていきます。

— 「AI Coworker」を無料開放するわけ

この「AI Coworker」は、なんと、お客様に無償で提供する予定です!
対象は、20,000社以上の既存ユーザーおよびスタートアップ企業の方々です。

「なぜ無償なのか?」「大丈夫なのか?」と驚かれるかもしれません。お客様に安心してご利用いただくために、2つの理由をご説明します。

まず、なるべく多くのお客様に開放し利用できるようにしたいと考えています。価値の大きなプロダクトだと信じているからこそ、価値を世の中に問いたいんです。そして、大量で多様なデータやフィードバックを集めることによって、学習を最速で回し、最高の体験を届けていきます。

ChatGPTも、同じパターンだと想像しています。衝撃的なプロダクトだからこそ、無償で世界に開放したのだろう、と。前代未聞の増え方をするユーザーから、フィードバックを集め、さらに進化しています。これが、1つ目の理由です。

加えて、私たちは「お客様とテーブルの同じ側に座る」ビジネスモデルを大切にしています。お客様と対立構造にならず、「お客様が成長するとUPSIDERも成長する」という関係性です。これまでずっと、そのようなビジネスモデルでやってきました。

これからも、そのような文化・関係性を大切にして参ります。定額のサブスクリプション料金をいただくのではなく、事業の成長にもとづいて収益があがるようなモデルを、お客様と相談しながら模索していきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

信用力(お金)の大きな壁と「UPSIDER Capital」の挑戦

— 信用力の大きな壁を崩したい

昨年に経団連が発表した「スタートアップ躍進ビジョン」では、「ベンチャーデット産業の整備・促進」が急務の課題として取り上げられています。

近年、米国をはじめとした諸外国では、次のエクイティファイナンスを実施するまでのつなぎ資金の調達やエクイティ調達による持ち分の希薄化を避ける等の目的で、デットファイナンスを実施する機会が増加し、ベンチャーデット産業が発達してきた 。日本においても、スタートアップの多様な資金調達ニーズに対応すべく、金融機関によるベンチャーデット産業の整備・促進が急務である。

スタートアップ躍進ビジョンより抜粋

実際に、Siiibo証券(2022年10月)によると、日本のベンチャーデット市場は100億円にも満たないと推測され、これはアメリカの100分の1程度と低い水準です。

UPSIDER自身、これまで多額のデット・ファイナンスを実施してきました。結果的にはタイミングとご縁にも恵まれた一方で、選択肢の少なさや実行の難しさにも、たびたび直面してきました。

2022年10月に発表した467億円の融資枠確保に関するプレスリリース

まず、大和ブルー様(旧:ブルートパーズ)には、重要な局面で、幾度も助けて頂きました。代表の川原さんをはじめとした皆様に、「一生忘れない」というレベルで頭が上がりません。今では、福田拓実さんが立ち上げられたSDF(Startup Debt Fund)をはじめ、「アーリーステージ」でのベンチャーデットの環境は日に日に良くなってきています。

しかし、いわゆる「グロースステージ」に入ると、状況が変わります
借入金額が数億円を超えた瞬間、選択肢が非常に少なくなり、途方にくれました。毎月減っていく預金残高を見ながら、眠れない夜が続きました。

たまたまご縁に恵まれ、助けてくださった金融機関・VCの方々はいるものの、どうしても成長ペースに資金が追いつかず…、成長を緩めたりしました。

その間、私は海外の株主から、

グロースステージのデットなんて、業界としてはもう解決された課題だ。 なんでそこに苦しんで、無駄な時間をかけるんだ。早く借りてきたらどうだ。

というツッコミを、創業者として受け続けました。

彼らを批判する意図は全くなく、ツッコミを受けたからこそ、信じていることがあります。それは、日本における「デットの壁」は、高い壁でも、「解決できる課題」ということです。

世界中のユニコーンに投資してきた株主の感覚からすると、解決策があるのが当然なんです。日本の環境が相当おくれているだけなので、変えられる人が変えるべきです。

— お客様との対話、与信モデルの進化で見えてきた世界

この状況は、UPSIDERが現れる前の法人カード業界に、とても似ています。完全に、デジャブです。終わりの見えない書類審査があり、その果ての与信枠は数百万円ほどでした。UPSIDERは、そんな状況を、2年半で抜本的に変えてきました。

この1年、「どうにか変えたい」という想いのもと、100人を超える成長企業の経営陣の方々から、現状や課題感をお聞きしてきました。その結果、見えてきた世界観があります。

設備投資や運転資金が必要な、巨大市場での支援:
世界では巨大産業(製造業、医療、金融、交通など)のスタートアップが増えています。こうした産業での挑戦には、設備投資や運転資金がつきものです。

日本でも、こうした産業に取り組む成長企業を支えることが重要になってきます。特に、世界で戦える日本企業が生まれてきた産業だからこそ、なおさらです。

グロースステージで成長に合わせてスケールする設計:
ラウンドの狭間で「救済」のようなデットだけでなく(こちらはすでに存在する)、事業成長とともにスケールし、信用力が積み上がっていくようなデットが求められています。特に、エクイティでの調達環境が悪いからこそ、重要性が格段に大きくなっています。

終わりの見える審査スケジュール:
UPSIDERは、幸いにも、人とタイミングのご縁に恵まれましたが…、多くの成長企業が、「終りが見えない」審査プロセスに苦しんでいらっしゃいます。

そして、複数の銀行で並行して審査に入ると、Q&Aに時間を取られ、事業が進まなくなります。スケジュールが明確に切られ、期限内に回答が返ってくるような体験が求められています。

— UPSIDER Capital で成長企業の信用力(お金)をBoostする

こうしたニーズに応えるために、私たちUPSIDERは、「株式会社UPSIDER Capital」を2023年5月31日に設立しました。グロースステージ以降の成長企業に対して、融資を進めていくための子会社です。

カードで培ったAI与信:
これまでUPSIDERは、AI与信の実績を積み上げてきました。過去の財務諸表だけでなく、さまざまなデータをもとに「現在」「未来」を評価しています。

だからこそ、変化の速い成長企業への高額な利用限度額の提供を実現できてきました。今回の取り組みは、培ったAI与信を、さらに発展させるものです。

AI Coworker」のデータでスピーディかつ大規模に:
「AI Coworker」をご利用いただくことで、与信の材料が格段に増えます。過去の財務諸表だけでなく、契約や発注情報など、事業・組織の「現在」「未来」の情報です。「UPSIDER Capital」では、これまで培ってきたAI与信のデータに加え、こうした新たな情報をもとに、スピーディーかつ大きな金額を融資することが可能になります。

資金力のある大手金融機関とのパートナーシップ:
社会構造を変えるような大きな取り組みにしていきたいと考えています。したがって、UPSIDERの資金ではなく、大手金融機関の資金で、融資が行われるイメージです。

UPSIDERは、成長企業の信用力を適切に評価する役割を担います。多くの金融機関からお力添えをいただいてきた、UPSIDERならではの取り組みです。

これ以上の詳細は、現時点では発表できませんが、皆様にお伝えできる日が近々来ることを、楽しみにしています。

ご要望があれば、いつでもご連絡ください。

最後に:UPSIDERは「AI化された総合金融機関」として、お客様と一緒に新しい未来を創っていきます

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

最後に、新プロダクトはつながった一つの世界観ということを、改めてお伝えしたいです。

従来の法人カードに「AI Coworker」と「UPSIDER Capital」が合流し、「AI化された総合金融機関」という一つのプラットフォームとして、成長企業の生産性(人)と信用力(お金)をBoostしていきます。

もしかしたら「金融機関」の範疇を超えているかもしれませんが、これが私たちが思い描いている、未来の金融機関の像です。

そして、お客様との関係性も、とてもユニークだと日々感じています。先週にあった「UPSIDER設立5周年記念イベント」で、特にそう感じました。台風の真っ只中にも関わらず、会場が溢れんばかりのお客様が駆けつけてくださりました。来てくださった方々、本当にありがとうございました。

「自分もUPSIDERをゼロから一緒に創ってきた気がします」
「これからも一緒にがんばりましょう!応援しています」
などのお言葉をいただき、まるでお客様の共有物になっているような感覚です。

「世界で戦える日本企業を生み出し、日本の競争力を再び上げる」という挑戦は、UPSIDERだけの挑戦ではなく、お客様とともに歩む挑戦です。お客様と一緒に船に乗っているような関係性を、これからも大切にして参ります。

そして、社会の公器という自負をもって、健全な運営をして参ります。

再び、日本の競争力が世界トップに舞い戻る日を目指して。


↓「AI Coworker」ティザーサイトはこちら
https://ai-coworker.up-sider.com/

ご要望やフィードバック、どしどしお待ちしております。

ティザーサイトからでも、弊社の担当にご連絡いただいても構いません。
何卒よろしくお願いいたします!

先日のUPSIDER設立5周年記念イベントにて。 台風の真っ只中にもかかわらず、会場から溢れんばかりのお客様が駆けつけてくださりました。 誠にありがとうございました。


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