20241105:知らない街に行ってよかった
本当は日光とか秩父に朝イチで行くつもりだった。
でも、変な時間に寝たせいで寝坊。
あと、日光は前日だと特急券とれないので、行く気なくしたというのもある。なんでそんなに混んでるんだろ。
仕方ないので行ったことのない街へ行くことにする。
街を選ぶルールは、おもしろそうな古本屋か酒屋があること。
今回は南浦和駅。下りたことない。
人通りの少ない南西方向へ進むと、ゆとぴやぶっくすがある。
ユートピアが語源なのだろうか。
まずは右手の文庫。文学がしっかりしてて、横溝正史の古い角川がいっぱい並んでいる。状態良さそうな小野不由美が100均だ。
新書も理系まであって良いチョイス。
とりあえず狩野博幸『江戸絵画 八つの謎』だけおさえておく。
と思って正面の棚を見たら友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』の新刊と『百年の孤独』もある。すごい、これは本気だと感心したので友田さんの本も買う(旧版持ってるからこういう機会に買おうと思って待ってた)。
あと、以前読書会をやった分厚い『チェヴェングール』の新刊も並んでた。すごいな! 売れることを祈るばかり。
左の棚は子ども向けとマンガ、奥の方に文学ハードカバー(海外文学も豊富)。
あっ!成田先生の『みき&ユーティ(1)(2)』があるじゃん。いつでも買えるだろと思って気づいたらどこにも売ってない初期短篇集。買おう。
ああっ、古い版の「アレキサンドリア四重奏」が揃ってるじゃん。しかも安い。これも買おう。
となって、気づいたら5000円弱。
でも、気概のある書店(古本屋)にはがんばってほしいから、このくらいはなんでもない。今度売ろうと思ってた本もここにお願いしよう。
けっこうたくさん買って鞄が重くなったのでこのまま帰ってもよかったのだけど、せっかくなら1駅くらい歩こうと北上。浦和駅を目指す。
小学校の東側にちょっとした盛り土があり、緑色になってる。
お、コスギゴケじゃん。すごいな、コスギゴケ生きていられるくらいの良い環境なんだと感心する。東京だと古い公園でしか見たことがない。
ハタケゴケなんかもいて、小さな盛り土とはいえ侮れない。
なんか黄色っぽい塊があるな……。なんだろと見てみると、地上に生える苔類で蒴がいっぱいついてる!
一瞬キビノダンゴゴケ(岡山で見つかったからこんな名前)かと思ったけど、そんなバカなと思い直して調べてみたら、たぶんウロコゼニゴケ。
それでも普段行くような山には生えてなくて、田んぼとかの低地を好む種なので、なかなか珍しい。こんな都会にステキなコケがいるなんて。
侮れないな、埼玉。