進化という手違い

間もなく待ちに待った春ですが、近頃の春は、実感し辛くなった気がします。

決して都会っ子でない僕ですら、もう何年も「もんしろ蝶」や、てんとう虫を見かけていない。

昔は、よく見たのに、今は見なくなってしまった生物は多いから、日頃、感じている以上に絶滅危惧種って多いのだろう。

種が滅ぶ程、地球環境は激変しているなら、その変化に適応した種が誕生しても良い筈だが、「新種の○○発見」なんて話題は、あまり聞かない。絶滅は多発し、新たな種が生まれないのだから、地球から生物が減っているのだろう。我々人類が、この星を、そんな星にしてしまった。


 原始の地球に初めて誕生した生物は「単細胞生物」だったらしい。単細胞生物は、細胞分裂で、個体を増やすから、個体Aから派生したAそっくりの連中が、ウジャウジャ居るのが、太古の地球だった筈だ。 そんな自分そっくりの者達の間で何故、進化に必要な「弱肉強食の生存競争」が成立したのだろ? 似たような個体だけが増え続ける「細胞分裂」だけでは「競争」は成立しない筈だから、そんな自己複製の過程でエラーが発生し「他と少しだけ違う個体」つまり複製ミスが発生したのかもしれない。そう仮定すれば、オリジナルと、その新種の間で生存競争=環境への適合・淘汰が成立する。 僕は、進化とは、そんな偶発的に始まったハプニングのようなものだったと思う 皆が淡々と細胞分裂だけで増殖していた頃の海は、のどかで平和だった筈だ。我々は、つい、過剰な進化を遂げ、図に乗って、文明という魔物を産み、それにより、他の種は、次々と滅び、また、環境も・・・と進化等という手違いが無かったら、今もまだ、地球は健全で平和なままだったに違いない。

手違いで始まった進化の成れの果ての分際で、迷惑すぎ!

この星に生きる者として、他者に迷惑かけない、優れた種に進化したいものです。


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