2023年を振り返る
2023年はアイルランドでのワーホリから始まり、妊娠がわかり、外資系企業から初めて内定をもらい、結婚をし、出産し、本当に怒涛の1年だった。
転職
働き始めた外資系では年収1000万は最低ラインの世界で、そこでキャリアを極めて働いている人の身近にいるとこんな世界もあるのかと圧倒されるばかりだった。年収1300万、月に手取りで70万は入ってきた。気持ちがすごく楽になった。金銭的余裕ってこんなに人の心を解放させるのかと。日常の出費に対する値段は気にならなくなり、それより違う世界の話だと思って封印してた欲望が弾けた。あそこに旅行してみたい、高級車に乗りたい、ブランドものを買いたい、高い家賃の家に住みたい。
庶民マインドで今までは当たり前に生きてきたけど、それがどれだけつまらないものなのかに気づいた。今までは手が届かなかった「高級」な世界に初めて少し足を踏み入れて、それがどれだけ素晴らしいのかに気づいた。
初めて食べた高級焼肉。お肉が溶けるとはこういうことなのかと体験できた。初めて乗った高級車。天井が開くオープンカーを初めてみた。高級車で滑走する高速は最高だった。初めて滞在した高級ホテル。いいホテルに滞在すると旅行がより充実した思い出になることに気づいた。
お金持ちの世界を少し見て自分はこの世界に当たり前にいたいと思った。人生は1度きり。感動のない変わらない毎日じゃなく、お金という武器を使って充実した人生を生きたい。
結婚生活
8月からバタバタで始まった結婚生活は憧れていたキラキラしたものではなく、日々成長するお腹の子のための準備、家事や金銭的負担はどうするのかのルール決め、病院の検診、安産のための運動。あと近場の旅行かな。
日本とアメリカの地球の逆側にいた2人がやっと同じ場所で落ち着くことができて、「結婚生活」っていうより新しい家族を迎えるということに対して2人が(正確にいうと旦那が)同じだけ覚悟を持てているか、そんな認識合わせじゃないけど、覚悟を確認するのに何度も衝突していた期間だった。
父親としてどう家族をサポートしていくのか。経済的に大丈夫なのか。(まぁ結局おんぶに抱っこだった。)自分の子供が生まれることに対しての覚悟はできているのか。旦那はアメリカから日本に来たっていうことは覚悟ができてるっていうことだっていったけど、そんなの当たり前だって言いたかった妻と、アメリカでやっと地盤ができてきた生活を手放すことがどれだけ大変だったかを伝えたい旦那と、よく言い合いになったな。
小さなことに大きな声でキレてしまう旦那の行動にもよく不安を覚えた。旦那が日本に来てから、第一子が生まれるまでの2人だけの結婚生活はお互いの気持ちのすり合わせをする期間になった。
出産
2023年9月6日 午後7時20分 に 身長52.0cm 体重3515g の女の子が生まれた。
計画無痛分娩で生まれたけど、それでも大変だった。踏ん張り過ぎて痔になった。妊娠期間中は食事に本当に気を使って、初期は葉酸のサプリを取らないといけなかったんじゃないかとか、ちょっと焼き加減がレアだったから赤ちゃんに影響してしまうんじゃないかとか、いろんな心配をしたけれどそんな心配はよそにすごく健康な赤ちゃんが生まれた。
頭がまんまるでそのせいですごい痛かった。分娩時は自分のことしか考えれなかった。さっさと生まれてこのしんどい妊娠生活からさっさと解放してくれとしか思わなかった。分娩中に自分がしんどくてもそれでも「赤ちゃんの方がしんどいから」とか言って頑張れるお母さんはすごい。私はなかなか出てこないことにイライラしかしてなかった。
それでも安産で陣痛開始から7時間、7時間のうち分娩台に乗って2時間くらいで生まれてくれた。
世の中のお母さんを本当に尊敬した。そして女って偉大だなって思った期間だった。女を大事にできない男はなぜ何もできないのに偉そうなのか本当に意味がわかない。今までは男尊女卑だった歴史の話を聞いてもへぇって感じだったけど、クソだなってすごく思う。人間どころか歴史上の全生物のメスに敬意を示したい。
子育て
出産も大変だったけど、その後の体の変化も大変だった。悪露で血はずっと出るし無痛だったから尿意もないし傷口は怖くて触れないし10ヶ月赤ちゃんを支えてた骨盤はグラグラだった。そんな中で3時間おきに起きてミルクをあげて家のこともしないといけなくて、それでも旦那が家にいたから普通のお母さんよりは楽だったかもしれない。乳幼児突然死症候群は本当に怖くて、寝てても赤ちゃんのことずっと気にしてた。
娘は育てやすい方で眠いとお腹が空いた以外は特に大泣きすることもなく、わかりやすかった。
これを書いている1歳になった現在の私が当時を振り返ると、何回もお昼寝してくれるからまだは自分の時間を持てて楽だった気がする。1歳現在は1日1-2時間のお昼寝のみでそれ以外は相手をしないといけなくて大変。
産んだ時は娘に対して苛立ちがあったけど、生まれた後は可愛くて仕方なかった。可愛くてあぁこれを幸せというのだなと思った。そこから毎日娘の子育てに奮闘してたらあっという間に2023年は終わった。
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