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次世代の福祉人材確保に向けたキャリア教育プログラムの開発(第46回優勝社 株式会社Blueberry)
福祉局とBlueberryがキックオフミーティング
東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝したスタートアップの皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第46回優勝の株式会社Blueberryとの間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。
福祉を考えるきっかけ作り
東京都は、福祉人材の確保・育成・定着に向けた様々な施策を展開するとともに、多くの方に福祉の仕事に興味・関心を持ってもらえるよう、積極的にPR活動を行っていますが、福祉人材の有効求人倍率は全産業平均と比較して依然高く、離職率も全職種より高い状況が続いています。
Blueberryとの協働プロジェクトは、未来の東京を支える小・中学生に対して福祉業界に興味・関心を抱いてもらうことや福祉業界に対する理解を深めることを狙いとして、様々なプログラムを開発し、学校現場への導入を目指すというものです。
次世代の福祉人材の確保を目指して
BlueberryはICTを用いた各年代のキャリア教育に関わるサービスを展開する企業で、経済産業省のキャリア教育アワードにて最優秀賞・経済産業大臣賞の受賞、全国5万人以上の小・中学生に対して教育プログラムの提供などの豊富な実績を持ちます。
今回の協働プロジェクトにおいては、小・中学生が福祉業界に興味を持ち、将来の職業選択時に福祉業界を選んでもらうため、小中学生向けに様々な教育プログラムを開発していきます。福祉施設の最新設備を体験しながら福祉の仕事について学ぶことができるVR職場体験や、福祉の仕事やキャリア形成をオンラインで学ぶことができるオンデマンド動画など、ICTを駆使したプログラムのほか、プレゼンコンテストやアイデアソンといった小・中学生が自発的に福祉業界を思考し表現するプログラムなど多様なコンテンツを制作していく予定です。さらに子供たちの職業選択に大きな影響を与える保護者に福祉業界を理解してもらう保護者向けセミナーの開催も行う予定で、将来の福祉人材確保に向けた包括的なアプローチを行っていく予定です。今後は福祉局とBlueberry間の協議や学校現場のニーズを踏まえてプログラム内容の具体化を図っていきます。
本格的な協働プロジェクトスタートに向けて
1/20(月)に実施されたキックオフミーティングでは、協定書作成に向けた今後の流れの確認や協働内容・スケジュールについて認識合わせを行いました。
今後は学校現場への導入に向けたアプローチ方法や提供プログラムの仕様検討など、プロジェクト開始に向けた事前検討を進めていく予定です。
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