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秋葉原の観光案内ARアプリ「Akiba AR Experience Tour」を開発

秋葉原のローカル放送やツアー事業を行っているAkiba.TV株式会社さんと、映像制作を中心にデザイン、Webも制作している株式会社Hareteさんと一緒に、秋葉原オンラインツアー用ARアプリ「Akiba AR Experience Tour」を開発しました。
2022年3月19日(土)、20日(日) には、Akiba.TVさんのツアーとして英語×ARアプリを組み合わせた新しいカタチのツアーを実施し、海外のアキバファンのユーザー様に Peatix Live から参加視聴いただきました。

開発までの経緯

Akiba.TVさんでは、秋葉原の魅力をより深く感じられる体験型ツアー「Akiba Deep Travel」を催行しており、2014年4月の地域限定旅行業登録以来、大手旅行代理店や海外ツアーエージェントを通じて、主にインバウンド向けに秋葉原を中心としたツアーを展開してきました。
しかし、2020年以降世界的に広まった新型コロナウイルス感染症の懸念から、現地インバウンドツアーの需要が急激に縮小。秋葉原に来訪したくても来られない海外のアキバファンに向けて何かアクションをしたいと考えてきました。
そんな中、アップフロンティアとはXR系技術イベント「VR EXPO 2021 TOKYO」で知り合い、VPS(Visual Positioning Service/System)を活用した新しいAR体験を作りたい私たちとAkiba.TVさんが表現したい内容がマッチし、今回のアプリ開発に至りました。

コンテンツ概要

今回ツアーに組み込んだAR表示スポットは、秋葉原駅周辺の「秋葉原UDX前」「中央通り交差点(愛三電機前)」「ジャンク通り」の3つになっています。
「一度は訪れたい街」として紹介される秋葉原ですが、リピーターはかなり少ないようで、「秋葉原のディープな魅力のあるスポット・店舗が紹介されていないのではないか」という仮説を元に「一望して周辺情報が分かる」ARアプリを目指しました。

秋葉原UDX前

秋葉原駅 電気街口 を出てすぐ、レストランやシアターもある大型商業施設ビル「秋葉原UDX」前の歩道橋がひとつめのARスポットです。
見晴らしがよく、「まずは駅を降りてどこへ行こう」と考えた時に主要な店舗が一望できます。

タップで店舗の詳細が表示されたり、見える範囲に収まっていない店舗には簡易ナビゲーションが表示されます。

中央通り交差点(愛三電機前)

昭和24年から続く「愛三電機」を眼前に、秋葉原の顔とも言える風景の中央通り交差点がふたつめのスポットです。"古い"も"新しい"も混在する、いい意味でカオスな秋葉原らしい場所です。
ここでは秋葉原UDXのようなガイド情報も備えつつ、立体的なビルを生かして株式会社Hareteの公式イメージキャラクター「ハレテちゃん」や、リアルバーチャル(!?)Youtuber もっちー こと 桃知みなみ ちゃんの3Dモデルがビルの上からアピールしてくれます。

すでにテーマパークのように完成している秋葉原の街ですが、ARを通すことでより「秋葉原に生きている企業・ヒト」が可視化されます。

ジャンク通り

Akiba.TVさんが「ディープなスポット」としてイチオシしたいのがみっつめのスポット「ジャンク通り」。秋葉原にはたくさんの路地裏があり、それぞれの路地がそれぞれの顔を持っていますが、秋葉原が「オタクの街」と言われる前に盛んだった「家電全盛期とパソコン黎明期」に登場したジャンクショップの立ち並ぶ「ジャンク通り」はディープな魅力的スポットが隠れています。
長く秋葉原を見つめており、コロナ前に海外観光客向けにツアーをしていたAkiba.TVさんとしては、このジャンク通りのディープな魅力を紹介したい想いがあり、みっつめのスポットとして選定されました。スポットとしては「秋葉原UDX前」「中央通り交差点」とは打って変わってかなり狭い路地で、デザイナー、エンジニアと「この圧迫感ある空間にどうガイドを表示しよう」と悩んだことが思い起こされます…(笑)

今後の展望

現在はAkiba.TVさんのスタッフがARアプリを操作してオンラインで秋葉原を案内する形式となっていますが、将来的にはアプリストアからインストールできる形式を目指しており、企業のみなさまにはPR媒体として活用いただくことも視野にいれ、広告枠の準備も検討しています。

今後ARグラス等、xR機器開発・販売の活発化に伴い、スマートフォン端末以外にも対応ができるよう技術研究を進めていますので、今後の進展にもご期待ください!

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