【メディア】脅かされる信教の自由―安倍元首相暗殺2年の日本―(12)関係断絶の裏に小選挙区制
「勝共連合の何十周年大会というと昔は、きら星のごとく国会議員が並んでいたんだけど、昨年の55周年大会はなぜか僕が来賓代表だった。どうして国会議員がいないのか。意気地がないんだ」
元栃木県議で県議会議長と自民党栃木県連の幹事長を務めた保守の重鎮、増渕賢一氏は、宇都宮市の自宅で本紙の取材に応じ、苦虫を噛み潰したような表情でこう語った。
国際勝共連合(梶栗正義会長)は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体で共産主義の克服を掲げる政治団体だ。増渕氏は、昨年6月16日、東京で開催された同連合の創立55年記念大会に出席した唯一の来賓だった。安倍晋三元首相の銃殺事件が起きるまでは来賓席の前方を埋め尽くし、50周年記念大会には50人以上いたとされる国会議員の姿が一人もなかったことに唖然とした。
それから1年。今月12日に開かれた勝共連合の大会には、国会議員と地方議員の姿があった。増渕氏は来賓あいさつで登壇すると、少し安堵した表情を浮かべ、次のように述べた。「多くの同志がこの問題が起きてから冷たい態度を取っているが、他にも同志がいるのを見て心を強くする」
https://www.worldtimes.co.jp/japan/20240718-183171/
(『世界日報』2024年7月18日付より)
※同紙の許可を得て転載