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宗教迫害を乗り越えた米国のキリスト教の歴史を学ぶ

UPF米国ワシントン州支部

UPF米国ワシントン州支部の主催で2月4日、信教の自由をテーマとしたカンファレンスが開催され、キリスト教牧師や地元の有識者など約20人が参加しました。

この日のカンファレンスは、昨年11月以降、2回にわたって開催された「希望前進カンファレンス」(UPF「シンクタンク2022」、世界平和議員連合、米日刊紙ワシントン・タイムズが共同開催)の意義と成果を共有するとともに、地域における「信教の自由」の権利を守り、宗教間の対話と連携強化の必要性を確認する目的で行われました。

最初にUPFインターナショナルのコミュニケーション・ディレクターであるウィリアム・セリグ氏が講演しました。セリグ氏はアフガニスタン、中国、北朝鮮、ロシアなどの専制国家における宗教を取り巻く現況を説明し、これらの国では信仰を持つ人々への迫害が増していると強調しました。同氏はこうした状況を打破するため、UPFでは宗教や思想の自由をテーマとする「ワールドサミット」や「希望前進カンファレンス」を継続的に開催していることを紹介しました。

続いて、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)ワシントン州の責任者であるステファン・プラット氏が講演。

プラット氏の家系はジョセフ・スミス・ジュニア師がモルモン教を創設した1800年代からモルモン教の信仰を継承しています。プラット師はモルモン教が信教の自由を求めて米国各州を移動しながら、やがてユタ州に定着するようになった歴史を概観。その間、スミス師はイリノイ州で反モルモンの暴徒によって殺害されましたが、1976年にミズーリ州知事がモルモン教徒に与えた苦痛に対して公式的に謝罪。2004年にもイリノイ州が謝罪の意を表明しました。参加者は、幾多の宗教迫害を乗り越えて信教の自由を守ってきたモルモン教の歴史について耳を傾けました。

2人の専門家が講演した後、質疑応答が行われ、活発な意見交換が行われました。

続いて、異なる宗教的背景を持つ講演者がそれぞれの信仰を象徴する「水」の入ったグラスを天に向かって掲げた後、中央に置かれた大きな水瓶に注ぎ、宗教和合の誓いを立てる水の儀式を行いました。

最後に、昨年の「希望前進カンファレンス」の成果として決議された、宗教の価値と信教の自由の重要性を訴える宣言文(要約)が記されたボードに参加者全員が署名し、閉会しました。


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