新潟で「信教の自由と人権を守るシンポジウム」
日本社会の「非宗教化」と「近代民主主義崩壊」に危機感
新潟市内の会場で7月20日、平和のためのシンポジウム「信教の自由と人権を守るシンポジウム 新潟県民集会」(共催:新潟県平和大使協議会)が開催され、県内各地から16の宗教団体、有識者、新潟県平和大使協議会会員など約280人が参加しました。
「霊性の地」と呼ばれることもある新潟は、かつて親鸞聖人や日連聖人などの覚醒されたされる地域で、新興宗教を代表する創価学会や立正佼成会などの教祖が誕生した地としても知られています。
かつて、神社やお寺などは地域の子供が集まる身近な場所であり、地域生活の中心でもありました。地域の人々や子供たちが豊かな宗教心を育む原点のような役割を果たしていたと言っても過言ではありません。
2022年の安倍晋三元首相の事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(家庭連合)への解散命令請求、平和大使協議会など友好団体への「反社会的団体」とのレッテル貼りなどが行われるなか、宗教をめぐる風景が180度変わりました。このままでは宗教全体が紡いできた良き伝統が壊されるのではないかとの会員の危機感から今回の集会の開催にいたりました。
同集会にはこれからの新潟を背負う若者が多数参加。オ―プ二ングパフォーマンスでは20人が熱唱して会場を沸かせたほか、司会進行や集会宣言文の朗読なども担当しました。
シンポジウムの時間では、ノンフィクションライターで、新潟市で小学生時代を過ごしたという福田ますみさんが講演。福田さんは家庭連合やその友好団体を批判している全国弁連の背景や政治的意図について、自身の取材などをもとに分析しました。
また、家庭連合信者の後藤徹さんは、新潟などで12年5カ月にわたって拉致監禁され棄教を迫られた壮絶な経験を語り、自身にとって信仰が大きな支えになったと語りました。
続いて、同じく家庭連合の信者の影山権龍さんは、自身がいわゆる宗教二世の立場で感じてきた体験や心の葛藤などを赤裸々に語りながら、現在、同教団のスタッフとして感じる信仰の尊さなどについて強調しました。
来賓として参加した取手市の細谷典男市議は、家庭連合に対する不当な差別、権利侵害を批判するとともに、「(家庭連合の信者の)皆さんは正しいことをしているのだから、これまでと変わらず、こうした集会などに積極的に参加してほしい」と訴えました。
参加者からは、「家庭連合や友好団体がなぜ悪く言われるのか、その背景がわかった」「強制改宗を目的とした拉致監禁が民主主義国家の日本で行われていることに驚きました」などの感想が聞かれました。
今回のシンポジウムがゴ―ルではなく、新潟県の信教・人権を守る出発点とし、霊性の地・新潟を真の民主主義や宗教心を育む場にしていこうと決意を固めるシンポジウムとなりました。(報告:新潟県平和大使協議会・土屋博幸事務局長)
【動画視聴はこちらから】
https://www.youtube.com/channel/UCZxlSW19VCMalc-GDmAzqqg
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