23/24 Bundesliga 28. Spieltag #TSGFCA

2024年4月7日 17:09

2024.04.07 Sun.
23/24 Bundesliga 28. Spieltag
TSG Hoffenheim : FC Augsburg
🇩🇪15:30 / 🇯🇵22:30 K.O.

データ&ファクト

・TSGは、ブンデスリーガにおけるFCAとの25試合で14勝（5分6敗）を挙げている。TSGがブンデスリーガにおいてこれほど勝利を収めているチームは他にない。また、TSGは直近12度の対戦で8勝を挙げている。しかし、ジンスハイムでの直近2度の対戦では未勝利（1分1敗）に終わっており、2012/13シーズン以降、初めて1シーズン内の対戦で未勝利に終わる可能性がある。

・ここまで勝ち点36を獲得しているFCAは、9年ぶり（歴代3位）のベストシーズンを送っている。FCAが27試合を終えてこれだけ多くの勝ち点を獲得したのは、2014/15シーズン（勝ち点39）が最後だった。さらに、FCAはブンデスリーガで5試合無敗を記録中。第23節以降、FCA（勝ち点13）より多く勝ち点を獲得しているのは、全勝しているB04（勝ち点15）のみである。

・TSGは現在3連敗中である。TSGがこれほど多くの連敗を喫したのは、2023年1月から3月までのブンデスリーガであり、昨季の第18節から第24節までの7連敗である。なお、現在のブンデスリーガでこれ以上の連敗の渦中にあるのは、4連敗中のSVWだけである。

・FCAは先日、今季初となるブンデスリーガにおけるアウェイゲーム2連勝を飾り、今節勝利すればアウェイゲーム3連勝を祝うチャンスを得ている。最後にFCAがアウェイゲームで3連勝を記録したのは2015年の年末である。また、これはクラブレコードであり、これ以上の連勝をブンデスリーガで記録したことはない。

・TSGはブンデスリーガにおける直近のホームゲーム6試合で僅かに1勝（3分2敗）に留まっている。第24節でSVWに2-1で勝利したゲームだけだ。今季、TSGはホームゲーム13試合で勝ち点13の獲得に留まっており、入れ替え戦を経て残留を果たした2012/13シーズン（勝ち点12）に続くネガティブレコードとなっている。

・TSGは今季のブンデスリーガで最もクリーンシート達成数が少なく（1回）、FCAは2番目に少ない（SVDと並んで2回）。TSGはブンデスリーガにおいて、直近22試合でクリーンシート未達成に終わっており、2013年4月から2014年1月までのクラブワースト記録（ブンデスリーガ24試合）に迫る記録となっている。

・FCAは今季のブンデスリーガで最多となる18ゴールをセットプレーから記録している。コーナーキックから10失点を喫しているのも同様にリーグ最多である。一方、TSGは直近記録した4ゴールのうち2ゴールがコーナーキックから記録したものである。

・FCAのRuben Vargasは、ブンデスリーガにおける直近2試合でいずれもアシストを記録している。これは、彼が出場した過去24試合で記録した数字と同水準のものである。また、1-1で引き分けたシーズン前半戦の対戦では同点ゴールをアシストしている。ブンデスリーガにおいて、彼がTSG戦以上にゴールに直接関与した対戦相手はいない（4得点：2ゴール2アシスト）。

・TSGのWout Weghorstは、前節のB04戦でアシストを記録した。これは2024年1月のSCF戦以来（1ゴール）となるゴールへの直接関与となった。過去の対戦でFCAに対して既に5ゴールを記録しているが、対戦相手別の成績では現在所属するTSG戦の7ゴールが最多である。なお、1-1で引き分けた前回対戦の第11節では先制ゴールをマークしている。

・TSGのMaximilian Beierは、前節のB04戦で今季のブンデスリーガ13点目を記録した。そして、彼はVfBのDeniz Undav（15得点）に次いで2番目に優れたドイツ人ストライカーである。また、TSGがブンデスリーガで記録した直近6ゴールのうち、5ゴールをBeierが記録している。

TSG：こぼれ落ちた大金星。次は欧州行きを賭けた大一番。

　前節、未だに無敗で今シーズンを駆け抜けているレバークーゼンに敗れた9位・ホッフェンハイム。前半にファーストシュートを決め切り先制点を奪い、規律を持ちつつ執念で守っていたが最後の最後に力尽きた。このゲームに敗れて3連敗となったが、この90分間の内容、特に守備の内容は賞賛されるべきだった。

　今季未だにクリーンシート達成試合が1度きりのホッフェンハイム。失点は既に52に到達している。ここまでのプレーを振り返ると集中力が散漫となり、ミスや一瞬のスキからゴールを許してしまうシーン。規律が保たれておらず、相手にとって大きなチャンスを許してしまうシーン。本当に見ている者をガッカリさせるプレーが多く見られていた。しかし、首位クラブとのビッグゲームでは、高い集中力を維持してコンパクトな陣形を維持し、危険なシーンでは身を呈して全員で守り切るというプレーの基本原則だけでなく気概も見ることができた。

　こうしたプレーができるのであれば、これを継続して行わなければならない。ホッフェンハイムからJulian Nagelsmann監督が離任して以降、近年安定した成績を残せていないのは継続性の無さ、一貫性の無さも大きな理由のひとつだ。今節対戦するアウクスブルクは欧州カップ戦を争っているライバルクラブだ。前節のように力量に大きな差がある訳ではないが、前節のようにプレーすることができれば大きな勝ち点3を獲得できることは間違いない。そして、今節はファミリー・マッチデイとして行われ、普段のゲームよりも格安でチケットが手に入ることから収容率に対して90%以上の来場が見込まれる。素晴らしいゲームをして欧州カップ戦出場に近づけるだけでなく、普段はスタジアムに足を運ばないライト層の囲い込みも狙う。

FCA：絶好調の2024年。急浮上で一気にUECL争いの先頭へ。

　前節、ホームでケルンと引き分けた7位・アウクスブルク。彼らは年明け以降のブンデスリーガの隠れたベストチームと言える。無敗を継続するレバークーゼン。大型連勝を達成するなど大躍進を果たしているシュツットガルト。彼らの影に隠れてしまっているが、5勝3分3敗という好成績を残して一気に欧州カップ戦出場を争う位置まで急浮上してきた。

　アウクスブルクが最後に欧州カップ戦に出場したのは、2015/16シーズンのUEL。これはクラブ史上唯一の欧州カップ戦出場でもあり、この時以来の出場を目指して残り7試合を戦うことになる。栄光に向かって勢いに乗る彼らの今後の対戦相手に目を向けると、第32節から4位争いを繰り広げるドルトムント、2位にも手が届きそうなシュツットガルト、無敗で優勝に突き進むレバークーゼンと強敵が最終盤に待ち受けている。今節は同じく7位を争うホッフェンハイムと対戦するということを考えれば、アウェイとは言え勝ち点3を獲得するために全てをかけてくることだろう。

　好調なアウクスブルクの大きな強みは、なんと言ってもセットプレーからの得点力だろう。ここまで奪った44得点のうち、実に18得点がセットプレーから生まれ、これはリーグトップの数字。以前から球際が激しく、フィジカル勝負を挑むプレースタイルを武器にしてきたチームらしい戦い方である。屈強なCB陣、そしてチーム内得点王のErmedin Demirovicを生かしたセットプレーを武器に、直近のアウェイゲーム2試合で9得点を奪った圧倒的な攻撃を展開する。そうして奪ったゴールがチームの7位フィニッシュ、クラブ史上2度目の欧州カップ戦出場へと繋がるはずだ。

プレスカンファレンス

TSG：Pellegrino Matarazzo

― 終盤戦に差し掛かった今季について。
「我々はラストスパートの段階にいて、B04戦の前に誓った。B04戦の時と同様に、残り試合でもハートを見せること。我々は全てをピッチ上に持ち込まなければならない。日曜日のFCA戦では、それらを再び見せたいと思っている。」

― 今節対戦するFCAについて。
「冬以降、FCAはシステム変更を行って中盤はダイヤモンドの形でプレーするようになった。彼らは素早く前に出てセカンドボールを狙っている。しかし、ロングボールに依存している訳ではなく、ゲーム内の構造にもバリエーションがある。FCAも最近は非常に効率的で、勢いを増している。」

― ファミリー・マッチデイについて。
「PreZeroアレーナが満員になってとても嬉しい。Hoffi-Culb（子ども限定のファンクラブ）の子どもたちがスタメンの選手のために絵を描いたのを見たが、とても素敵だった。素晴らしい雰囲気と、たくさんの家族連れや子どもたちとお会いできることを楽しみにしている。」

― クリーンシート達成試合の少なさについて。
「重要なことは勝ち点3を獲得することだ。もちろん、無失点で試合をプレーすれば勝てる可能性は高くなる。我々はどのように守備を行うのか、という点に焦点を当てている。全員がピッチで活躍しなければならない。」

― 最近のローテーションの多さについて。
「ディフェンスラインが落ち着くのはいいことだが、ここ数週間はその機会がなかった。（ex: 相次ぐ出場停止）」

― Maximilian Beierについて。
「この年齢の選手がこのようなパフォーマンスを見せれば、他クラブから関心を持たれるのは当然のことだ。しかし、彼はこのような状況に上手く対処できることを示している。また、代表チー厶のことでも彼はフットボールから目を逸らさなかった。私は彼と定期的に話をしているが、彼は間違いなく順調に過ごしている。」

― UEFAカンファレンスリーグについて。
「国際舞台はとても魅力的だ。最大限の力を引き出す理由のひとつとして、来季このチームで国際舞台でプレーすることもある。」

― U23チームの昇格争いについて。
「彼がこのようなシーズンを送っているのは素晴らしいことだ。チームが3部リーグに昇格できれば、私たちクラブにとって最高の出来事だ。3部リーグはプロリーグであり、若い選手たちの育成にも非常に価値がある。我々はVincent Wagner（U23チーム監督）と緊密に連絡を取り合っている。我々が不利にならない範囲で協力できることがあれば、シーズンが終わるまで、そして、できればチームが昇格できるまでそうするつもりだ。」

FCA：Jess Thorup

― スカッドの状況について。
「Robert GumnyとElvis Rexhbecajの手術は成功した。Niklas Dorschにとって、今節のプレーは時期尚早と言える。今、Kristijan Jakicの出場には疑問符がついているが、Fredrick Jensen, Kevin Mbabu, Iagoは十分にトレーニングを消化した。まだ様子を見なければならないが、もちろん全員がプレーすることを願っている。」

― 現在置かれているチーム状況について。
「我々は現在7位で、もちろんそれは嬉しいことだ。しかし、我々の原点を忘れることはできない。常に次の勝ち点3を獲得することだけを考えている。」

― 対戦相手のTSGについて。
「TSGの攻撃の質は高く、スピードがあってカウンターでゴールを決めることを好んでいる。我々は先週のKOE戦を乗り越えただけでなく、次の日対戦相手に対しても使用できる原則を生み出した。」

― Ermedin Demirovicについて。
「キャプテンがピッチに戻ってくるのを見て、我々はみんな喜んでいるだろう。Demiがいることはドレッシングルームも含め、チームにとって大きな意味がある。」

予想スタメン

TSG Hoffenheim 《3-4-1-2》
Baumann - Kabak, Grillitsch, Drexler - Kaderabek, Stach, Prömel, Jurasek - Kramaric - Weghorst, Beier

FC Augsburg 《4-1-2-1-2》
Dahmen - Mbabu, Gouweleeuw, Uduokhai, Pedersen - Jakic - Jensen, Maier - Vargas - Tietz, Demirovic

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Anton Stach（TSG）
・Umut Tohumcu（TSG）
・Finn Dahmen（FCA）
・Kristijan Jakic（FCA）
・Kevin Mbabu（FCA）

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