23/24 Bundesliga 32. Spieltag #TSGRBL

2024年5月3日 18:56

2024.05.03 Fri.
23/24 Bundesliga 32. Spieltag
TSG Hoffenheim : RB Leipzig
🇩🇪20:30 / 🇯🇵27:30 K.O.

データ&ファクト

・RBLはTSGとの対戦で初めて5連勝を達成して、直近13試合で僅か1敗しか喫していない（2021年11月の0-2 / 10勝2分）。TSGは、ブンデスリーガにおける15試合中9試合で敗戦を喫している。RBLに対して敗戦の割合が60%となっているが、これを上回る敗戦割合はFCB戦の65%のみ。

・RBLは今年初めて4連勝を達成し、現在は9戦無敗となっている（7勝2分）。3月以降のブンデスリーガ8試合で、RBL（勝ち点22）よりも多く勝ち点を獲得したチームは他にない。

・TSGは直近のブンデスリーガ7試合で5敗を喫している（2勝）。これは、それ以前の14試合と同じ敗戦数となる。しかし、TSGは最近2023年5月以来となるリーグ戦のホームゲーム連勝を達成した。これはPellegrino Matarazzo監督体制下で最長の成績である。

・RBLは先日、2022年春以来となるリーグ戦のアウェイゲーム4連勝（当時はDomenico Tedesco監督の下で5連勝）を達成した。だが、これは今季リーグ戦の最初の11試合と同じ勝利数である。また、リーグ戦のアウェイゲームでは12試合クリーンシートがなく、13試合となればクラブワースト記録となる（2016年11月〜2017年8月まで）。

・TSGは直近のリーグ戦26試合全てで失点を喫した。これはクラブワースト記録を更新中であり、今世紀に入ってからこれ以上にブンデスリーガでクリーンシートから遠ざかったのはSVWだけ（2015年〜2016年の35試合）である。同時に、現在のTSGは、2015/16シーズンのSVW（クリーンシート0回）に次いで、今世紀では2番目となる31試合で1度のクリーンシート達成に留まっている。

・今季63失点を喫しているTSGの守備は、73失点を喫したSVDに次いでリーグで2番目に悪い。一方で、35失点を喫しているRBLの守備は、22失点を喫した首位のB04に次いで2番目に良い。また、RBLが今季達成した10度のクリーンシートは、15度達成したB04に次いで2番目に多く、1度だけのTSGはリーグワーストである。

・TSGのAndrej Kramaricは、前節のBOC戦で今季のブンデスリーガで初めてドッペルパックを記録した。彼は直近4試合で5得点（3G 2A）に直接関与しており、これはそれまでの17試合（4G）よりも多い数字である。

・RBLのBenjamin SeskoとLois Opendaは、ブンデスリーガ4試合連続で揃ってゴールを決めた。クラブのコンビとしては、2015年2月にBVBのMarco ReusとPierre-Emerick Aubameyangが記録して以来。5試合連続となればブンデスリーガレコードとなるが、2005年にFCBのRoy MakaayとMichael Ballackのコンビが記録したのが最後である。

・RBLのLois Opendaは、今季のブンデスリーガで24ゴールを決めている。ブンデスリーガデビューシーズンでこれ以上のゴールを記録したのは、1963/64シーズンのUwe Seeler（30得点）とHarry Kane（35得点）のみである（2004/05シーズンのMarek Mintalと2007/08シーズンのLuca Toniも24得点）。また、2024年はKane（14ゴール）だけがOpenda（13ゴール）よりも多くゴールを決めている。

・RBLのBenjamin Seskoは、直近のブンデスリーガ10試合で少なくとも1ゴールに直接関与（8G 2A）している。これはブンデスリーガにおけるクラブレコードである。

TSG：繰り返す "前進と後退"。そして、揃わぬ "目線"。

　前節、敵地でボーフムに敗れた9位・ホッフェンハイム。立ち上がりから相手の圧力に屈して防戦一方の展開に。一時は3点ビハインドを許した。終盤にAndrej Kramaricのドッペルパックの活躍で1点差まで迫ったが、反撃も虚しく敗れた。

　2週間前にホームで壮絶な撃ち合いを制して欧州行きへの機運が大いに高まった。複数失点を重ねてしまった点は反省点だが、長時間にわたってゲームを支配し、ゲームを優位に進めたあの戦い方ができれば欧州カップ戦出場も現実的なものであると誰もが確信したはずだ。しかし、期待が高まった次のゲームで全てを台無しにするゲーム内容で敗戦を喫するのがこのチームの悪い癖。要因は様々あると思うが、大きなものとして準備不足が挙げられる。相手の圧力に面食らい、出足が悪くルーズボールを拾えない。こうした事象の連続でゲームの主導権を握れず、後手に回ってポイントを落とすのは今に始まった話ではない。改善できなければ上を目指すのは、やはり難しいだろう。

　さらに、前節のゲーム終了後に選手とサポーター間で軽い衝突があった。幸運なことに、この戦いぶりでも欧州カップ戦出場に手が届きそうな位置にいる。それならば、欧州カップ戦出場をモチベーションにプレーするべきで、2週間前に勝利した際には「出場したい」と発言した選手が複数人いた。サポーターも期待で胸を膨らませた。しかし、前節は目線のズレがあった。欧州カップ戦出場のために勝ち続けるしかない現状で前節のような敗戦を喫したことにサポーターは激怒した。対する選手側は、残留争いに巻き込まれた昨季を引き合いに出して「今季は昨季よりもいいステージでプレーしているのに不満があるのか」と意思表示をした。この時点でどこを目指して戦っているのか全く定まっていない。上を見ているサポーター、残留が決まった現状に満足する選手たち。残り3試合、まずは目線を合わせることから始めなければひとつも勝てない。それどころか来季も同じことを繰り返すだろう。本当にこのままでいいのだろうか。この現状に危機感を持って上位クラブと戦い、3ポイントを奪う期待を持てるゲームを見せてほしい。これはこのクラブを支持するすべてのファン・サポーターの総意だ。

RBL：UCL出場決定。目指すは3位フィニッシュ。

　前節、ホームでUCL出場を争うドルトムントを相手に勝利を収めた4位・ライプツィヒ。先制を許したが、前半のうちにゲームをひっくり返し、終わってみれば4-1の快勝だった。この勝利で勝ち点差を5に拡大してUCL出場へまた一歩前進した。あれから数日後、ミッドウィークに行われた欧州カップ戦準決勝の結果をもって来季のUCL出場が正式に決まった。

　今季のライプツィヒは大きな期待が寄せられていた。シーズン開幕を告げるDFLスーパーカップでは、バイエルン・ミュンヘンを3-0で下したことがその大きな要因となった。今季の戦績を振り返ると、今季加入したLois OpendaやXavi Simonsなど、若くて将来有望な選手がチームに上手く融合して例年通り着実に勝ち点を積み重ねた。UCLではラウンド16で敗退となったが、スペインのメガクラブであるレアル・マドリーを最後の最後まで追い詰めた。

　しかし、リーグ戦では先述の通り順調に勝ち点を積み重ねたにも関わらず、優勝を果たしたレヴァークーゼンと2位のバイエルンに大きな差をつけられてしまった。その大きな要因となったのが、直近で行われた上位陣との直接対決の成績だろう。レヴァークーゼンにシーズンダブルを許したのは仕方のないと言えるが、年明け直後にはフランクフルトとシュツットガルトにも続けて敗れてしまった。2月24日にバイエルンに敗れて以降、リーグ戦では9戦負けなしで息を吹き返してきたライプツィヒ。気づけば3位まで勝ち点2差と迫り、その座を奪える位置まで戻ってきた。今節は古巣対戦に闘志を燃やすChristoph BaumgartnerとDavid Raumを中心に手堅く勝利を奪い、3位フィニッシュへの足がかりを掴む。

プレスカンファレンス

TSG：Pellegrino Matarazzo

― RBLがUCL出場権を獲得したことについて。
「BVBが勝利して嬉しい。私は常に国際舞台ではドイツのチームを応援している。UCLの5枠目を手に入れたことが、ブンデスリーガよ強さを物語っている。加えて7位で国際舞台に出場できる。これはリーグ全体にとってポジティブなことだ。RBLは現在、流れに乗り、好調を維持している。彼らは最高のパフォーマンスを発揮するだろう。チャンスがあるように、最大限のパフォーマンスをするのは我々次第だ。」

― ホームでのRBL戦について。
「勝利への意志はとても強い。どんなゲームになるのか分かっている。RBLの強さは理解している。金曜日の夜はいつも特別だ。最近はホームで2勝しているから、もうひとつ勝利したい。」

― RBLのプレースタイルについて。
「RBLと対戦するのは簡単なことではない。彼らは非常に強力なチームであり、ピッチ上に様々な選手がいる。また、全ての局面において危険なチームで失点も少ない。彼らの順位は当然のものだ。我々は何が起こるか知っている。しかし、我々にはRBLを苦しめるチャンスがあると思うし、それを生かしたい。」

― トレーニングウィークについて。
「この1週間はとても集中的だった。我々は働いている。チームは軌道に乗り、我々は間違いなく明日ピッチに立ってプレーする準備ができている。」

― 欧州カップ戦出場のチャンスについて。
「それは常に一役買っている。我々の状況は変わっていない。欧州カップ戦出場圏まで勝ち点1差だ。我々はそこに拘りたい。チームには波があって、まだ一貫性を求めている。しかし、それはリーグにいる多くのクラブに当てはまることだ。」

― Dennis Geigerについて。
「Dennisについては残念ながら予断を許さない状況だ。次のステップは、彼が自分の身体に自信を持つこと。彼の調子が良ければ、再びチームのオプションになるだろう。その日その日で評価することになる。」

― Christoph Baumgartnerの凱旋について。
「Baumgartnerにまた会えるのは嬉しいことだ。Hoffenheimへの凱旋は、彼にとって特別なものになるだろう。彼はLeipzigでも浮き沈みを繰り返しながら、自分の道を切り開いている。Baumgartnerは我々にとってトップクラスの選手であり、彼に足がかりを得なければならなかった。彼には彼の瞬間があり、己の道を突き進むと私は確信している。」

RBL：Marco Rose

― TSGについて。
「質の高い良いチームだ。ブンデスリーガの強豪チームに必要なものは全て揃っている。前線のMaximilian Beierは本物のスピードがあり、彼のようなスターは今季飛躍した素晴らしい選手だ。そして、Weghorstがターゲットマンとして彼らとプレーするのか、Bebouがセカンドスプリンターとしてプレーするのか注目だ。そして、それは彼らのプレースタイルにも影響するだろう。ハイボールを多用するのか、ポゼッションするのか。その背景にはGrillitschとKramaricという2人の技術に優れた選手が中央にいて、彼らは致命的なパスを出して違いを作ることができる。全体的にHoffenheimは攻撃力があって、多くのポジションで非常に万能にプレーする。しかし、我々は彼らに対してどこをキッカケにプレーを始めなければならないのか分かっている。」

― UCL本戦出場が決まったことについて。
「それは我々にとって重要な目標であり、今達成することができた。素晴らしい話だと思う。だが、ブンデスリーガでできるだけ多くの勝ち点を取りたい。少年たちは野心的だし、UCL出場権を獲得した後もそうあり続けるだろう。私は自己満足を許さないし、何も変わらない。我々は野心的であり続ける。」

― シーズン終盤におけるローテーションの可能性について。
「良い雰囲気だし、流れに乗っている。我々は最後までこれをやり遂げたい。シーズンをどのように終えるのかという最後の印象は決して重要ではないし、記憶に残るものだ。諦めたり、何かを逃すつもりはない。このペースを維持していく。だから、我々はプレータイムを与えない。我々の目標はトップ4を維持することには変わりがなく、3位を攻め落とすことだ。チームからもそう聞いている。そのため、トレーニングの良いパフォーマンスでプレータイムを獲得しなければならないことは、今後も変わらないだろう。」

予想スタメン

TSG Hoffenheim 《3-4-1-2》
Baumann - Kabak, Grillitsch, Brooks - Kaderabek, Prömel, Stach, Skov - Kramaric - Weghorst, Beier

RB Leipzig 《4-4-2》
Gulacsi - Henrichs, Orban, Lukeba, Raum - Xavi, Haidara, Schlager, David Olmo - Sesko, Openda

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Anton Stach（TSG）
・Wout Weghorst（TSG）
・Lois Openda（RBL）

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