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ぼくらはみんなしゃびしゃびだ

 冷蔵庫の中で、小松菜がシナシナになっていた。

 何とか復活できないものかネットで調べてみると、水に30分くらいひたすと復活するとのこと。
 なんなら50℃くらいのお湯ならもっと効果的という話だったが、とりあえず水で試す。

 結果、見事復活。

 小松菜だけでなく、ほうれん草でもイケるらしい。

 勉強になったなーと思いながらネットを見てみると、とある一文が目に入った。

 ほうれん草の水分量は92%。

 あれ?

 意外と多くないか?

 もしかしたら学生時代に習っていたのかもしれないが、記憶にない。ちょっと驚いてしまった。

 ふと思い立ってクラゲの水分量を調べてみる。

 サイトによってまちまちだが、だいたい90%以上は確定で95〜97%くらいという記述が多かった。野菜界でいうとレタスの水分量が同じくらいらしい。

 レタスかあ。

「全生物界の中でもっともしゃびしゃび(※)なBODYの持ち主は我々である」みたいなビジュアルをしてる割に、レタスと同程度なのは正直がっかりである。あれだけ見た目が水なら最低でも98%、できれば99%以上、小数点までこだわってほしかった。いや自分が勝手に期待値を上げて裏切られてるだけでクラゲ側に一切の瑕疵は無いのだが。

※「しゃびしゃび」は東海地方の方言で「水っぽい」という意味。「このカレーしゃびしゃびやね(水っぽいね)」等と使用する

 ちなみにこんなたわ言をほざいている人間の水分量は約60%である(なお赤ちゃんの頃は約75%で、加齢と共に水分量は下がっていくらしい。赤ちゃんの肌がプルンプルンなのはちゃんと根拠があるのだ)。
 他の生物もだいたいは水分量60〜80%に収まるようだ。
 そもそも地球も表面積の7割くらいは海だ。

 ぼくらはみんなしゃびしゃびなのだ。


 だから、台風が近づいているなか明日休日出勤でも、いくら濡れても平気なのだ。

 いややっぱり嫌だな。

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