古畑任三郎第1シリーズ

TVerで古畑任三郎第1シリーズが配信されていた。
再放送というと《ファイナル》をやることが多いので、第1シリーズというのは嬉しい。

古畑任三郎の好きなところは、“なぜ、犯人はそうしたのか?”という心理を鋭く見抜いてしまうところ。
たぶん、心理的な違和感→物的証拠という流れで解を導くタイプの探偵が好きなんだと思う。

そして、やっぱりあのキャラクター。
人を見透かしたような物言いに、相手を煙に巻く饒舌さ。妙なこだわりがたくさんあって、意に沿わないとすぐにへそを曲げる。できれば、傍から見るだけにとどめておきたいタイプの人だ。そういう尖ったところ、変人ぶりがいい。

でも、それだけではなくて、身勝手な理由で罪を犯した者は容赦なく論理で打ちのめす一方、罪を暴いたあとで最後の一時、猶予を与えることもある。ちゃんと犯罪を犯した人間に向きあっている感じがする。

それから、相棒、という言い方でいいのか微妙なところだけれど、今泉くんがまたいい味を出している。
彼を見ているとなんだか張りつめた緊張感も緩むような気がしてくるが、あの空気感が大事なんだと思う。意外と彼の何気ない言葉が事件解決のヒントになったりもしているし。
煮ても焼いても食えない古畑任三郎の相方としては、あのくらいの能天気さが必要なのかもしれない。愛すべき今泉くんである。

もう何度も繰り返し見ているけれど、それでも飽きずに見られるドラマ。つぎは4話目の配信、たのしみだ。



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