思考整理に絶対必要な「雑記帳」遍歴
私は子どもの頃から、頭の中であれこれ考えすぎてしまう性格でした。
マインドマップのように関連した考えが次々と浮かび、どこまでも広がってしまうことも多く、時にはそのせいで行動が止まってしまうことも。
また、逆に「いいこと思いついた!」とひらめくと、手順を考える間もなくすぐ行動に移してしまい、非効率な手順や重複作業で時間を無駄にすることもありました。
そんな私にとって「雑記帳」は、思考を整理し、効率化を図るための欠かせないツールです。ここでは、私と雑記帳の歩みを振り返りながら、その役割や進化についてお話ししたいと思います。
初めての雑記帳「A5 コピー用紙の裏紙」
最初に雑記帳のフォーマットを考えたのは会社員時代でした。
A5サイズに切ったコピー用紙の裏紙を使い、用事が済んだら破って捨てる。
この「破って捨てる」という行為が、とても気持ちよかったのを覚えています。書き出して処理し、捨てることで「片付けた」という満足感が得られたのです。
育児期「無印 B5 大学ノート」
その後、結婚して子どもが生まれた時期には、無印のB5大学ノートを使っていました。新生児期の授乳やおむつ替えの記録をつけるのに、ペンでさっと書ける紙のノートが自分には合っていました。
この頃から、デジタルツールも併用するようになりましたが、夜中の授乳中など、すぐに書きたい時には紙が便利でした。
フリーランスデザイナー初期「A4 コピー用紙の裏紙」
フリーランスとして働き始めると、アイデアを出すためにA4サイズの広い紙面が必要になりました。
A4にした理由は、タスクが増え、考えることも多くなり、A5では手狭になったからです。
当初はスケッチブックやお絵かき帳なども試してみましたが、最終的にはA4のコピー用紙(裏紙)+クリップボードに落ち着きました。
お客様との打ち合わせには、二つ折りのクリップボードバインダーにA4コピー用紙(新品)を挟んで打ち合わせメモに使用していました。
裏紙に書いたタスクは、破って捨てる前に未処理のものを新しい紙に書き写すというプロセスを習慣化。この「書き写す」作業が、タスクを再確認し、整理する重要な役割を果たしていました。
考えたことを残しておきたくなった「365daysノート A5」
やがて、思いついたことを残しておきたい気持ちが強まり、裏紙からノートに移行しました。365daysノートとの出会いは、雑記帳のスタイルを大きく変えるきっかけとなりました。
モーニングページやジャーナリングといった習慣もこの時期に始まり、日々の思考や学びを記録することが新たな楽しみになりました。
この頃から紙のノートと併用し、iPadのメモアプリを現在に渡り使用しています。
iPadアプリ「concept」は無限にキャンバスが広がり、仕事のアイデア出しや情報の書き出しに、かなり重宝しています。
特に、書いたことを自由に移動させたくなるだろうと予測できる時は、あえてiPadでメモを取るようにしています。
考えが無限に広がる「LIFEノート 方眼 A4」
A5サイズのノートでは手狭に感じることが増えたため、現在はA4サイズのLIFEノートを愛用しています。特に深く広く考えたい時、大きな紙面が思考を広げる手助けをしてくれるからです。
一方で、デスクに常時開いておくのは365days B5ノートを使っており、こちらはデイリーログや雑記用として非常に便利です。
無印のA5ノートやトラベラーズノートの方眼リフィルも、外出先でのメモ用に併用しています。
雑記帳の今後
昨年フランクリンプランナーを知り、2024/12/30からオーガナイザーを始めていました。
しかし、その書き込みスペースが狭すぎたため、365daysノートのB5サイズにデイリーログを移行しました。
日中はデスクにB5ノートを開きっぱなしにしており、記録用のノートとして非常に便利です。
そのため雑記帳とデイリーログを365days B5ノートに一元化しても良いかも、と考えました。
しかしB5ノートはデスクに出しっぱなしにするには大き過ぎ、なのに本気で考えたい時には紙面が狭く感じることも。
完全に一元化するにはまだ課題を感じています。
また、紙が薄いため思考を深めるとき文字の裏写りが気になり、気が散る点も課題です。(デイリーログとしては全く気になりません。)
そのため、今後も考えを深めたい時にはA4 LIFEノートを併用すると思います。
日常的なメモや雑記はB5ノートに一元化し、特別なテーマに集中したい時はLIFEノートに切り替える。この2つのスタイルを使い分けることで、思考と行動をよりスムーズに整理できそうです。
書く道具の選択
雑記帳だけでなく、ペンの選び方も重要だと感じます。
特に、本気で考えたい時にジェルインクの0.5を使用すると、書き味の軽さや線の太さ、黒の濃さが私の思考を軽いものにし、気を散らせます。
私の場合、ジェルインクならば青インクの0.4、
油性ボールペンなら0.5~0.7が最適です。
これらは滑りが良く、濃すぎず薄すぎず、書きながら気が散ることがありません。
さらにグリップが太めでゴムになっていないと滑ったりペンダコが痛くて気が散ってしまいます。
こう考えると気が散らない環境を作り、何にも邪魔されることなく思考を広げられることが自分には最も需要なようです。
自己対話ツールである「雑記帳」
雑記帳は、単なるメモツールではありません。それは私にとって、頭の中を整理し、自分自身と対話するための大切な相棒です。これからも試行錯誤を続けながら、自分に合ったスタイルを追求していきたいと思います。