ぼんやりと、電車に乗っている
ぼんやりと電車に乗っている。
休校中のため、登校班に間に合わせる朝の慌ただしさはない。精神的なすり減りもない。それなのに、どこかで消耗しつづけているような感覚がする。
じわじわ、じりじり、だんだん追い詰められているような、そんな感覚。「なんとなくだるい」が積み重なっていく。
それはもしかしたら花粉症のせいかもしれない。そして、やっぱり今の「いつもとは違う」状況下が影響しているからなのかも、しれない。
いくつかの仕事が中止になったり延期になったりしてはいるけれど、おそらくわたしはまだまだ恵まれているほうで、だから今もわたしは仕事に向かっている。向かえている。
そして、我が家には今テレビを見られる環境がない。だから、9年前の震災後のときよりも、一方的に影響を受けることは避けられている。
とはいえ、たとえば紙類が消えた店舗の棚や、開店前に群がる人たちの姿や、「ここで感染者が出た」と流れてくる情報を見聞きする状態にはあって、大なり小なりわたしの脳は影響を受けているのだろう。
休校だったり行事がなくなったりと、子どもへの対応もイレギュラーだ。ふだんよりも考え判断するタスクをこなしていて、脳に負荷がかかっているのかもしれない。
パソコンは、日に一回シャットダウンしたほうがいいらしいと聞いた。
わたしは、きちんとシャットダウンできているだろうか。中途半端に稼働しつづけていやしないだろうか。最近は、よく夢を覚えている。睡眠の質が低下しているのかもしれない。
ぼんやりと、電車に乗っている。
きっと、そのぼんやりも、わたしにとって必要なことだ。
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