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深夜0時過ぎ、武蔵野線ホーム上

9時過ぎから、23時半まで飲んでいた。

馬鹿か、と思う。そんな今は、まだ帰り道の駅のホーム上だ。

馬鹿か、と思われるようなことがすきで、それを許される場が今のわたしにあることを、ありがたいなと思う。

酒はおいしくて、会話はピンポン球のように四方八方弾けながら弾んだ。

酔いどれてテンションがおかしくなっている人も、ご愛嬌……いや、「令和の大人の飲み方」はどこにいったのだろう。なお、わたしは今もってほぼ素面だ。事前のウコンが効いたのだろう。

アルコールの勢いで何かをしたり発言したりすることに対しては、どちらかというと賛否の「否」が強いだろう。

でも、熱いものを秘めているにも関わらず、素面だと伝えられない人にとっては、お酒の力は心のリミッターを外す作用をもたらすのだなあと思った。

わたしは、わたしがいいなと思える人の応援団でいたい。笑い転げながら、あらためて思った。

祝日の深夜の武蔵野線はあまりにもこなくて、今もわたしはホーム上だ。

酔いどれていたあの人は、無事に帰りつけただろうか。

そんなことを思いながら、0時16分発の電車を待っている。

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卯岡若菜
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