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【登Q門】食育ブース_DAOマーケティング事例 1/3

東急不動産SCマネジメントが運営管理する商業施設「あべのキューズモール / 大阪府大阪市」において「分散型自律組織(DAO)」を活用し、学生の挑戦を応援するプロジェクト「登Q門(トウキューモン)」

登Q門とは?
 学生の挑戦を後押しをする活動を通して、施設の活性化及び、街の活性化に繋げるためのDAOコミュニティ。新しいことに挑戦したい学生が、自分たちで企画の構想から 提案、準備を行うことができるWeb3型コミュニティ。9月16日、大阪市にある「あべのキューズモール」にて学生らが企画した商業ブースの展示が行われた。(PR TIMES)

今回は主に大学生が参加。参加は「15-24歳の高校生以上の学生」なら誰でも応募ができる

この記事では、国内初の【商業施設×DAO / 登Q門】の事例をお伝えします。

<こんな方に読んでいただけると嬉しいです>

  • DAO運営やコミュニティ事業に興味のある方

  • 合同会社型DAOがなぜ話題になっているかを知りたい方

  • DAO活動に興味のある学生の方


 子どもたちに向け、食べ物の命の大切さを伝える食育ブースを企画。クイズやお絵描きの体験には、農学部ならではのメッセージを込めた

⚫︎インタビュイー
大阪公立大学農学部
・池田さん(以下、池)
・伊坂さん(以下、伊)

インタビュアー:Unyte PR部

登Q門を知ったきっかけ

池)僕は大学の先生から紹介されたのがきっかけでした。

伊)同じ団体の池田さんが紹介してくれました。僕たち学生団体では都市農業をすることが1つの目標であり、その発表の場があることに魅力を感じました。

企画背景

池)僕たちは子供向けの食育コンテンツを企画しました。最初は、絵本を軸に伝えようとしていましたが、子どもたちに絵本だけで伝えるのはちょっとハードルが高いかなと考え直し、クイズやお絵かきという体験に内容を変更しました。

 僕自身すごく食べることが好きで、コーヒー屋さんを経営しています。そのため「もし食べるのであれば、生命に敬意を払い残さず食べよう」という考えがベースにあります。それを農業だけではなく、最終的に畜産業や漁業など一次産業のすべてでこういった企画を実行してみたいと考えています。

 全国の色々な学校の色々な学部生が、いま学んでいることを絵本にすると子供にも伝えやすくなると考えています。論文で伝わる世代は限られますし、読むことがそもそも大変です。学生がその考えに変わり、例えば絵本を作ったりするという活動が増えれば、今の子たちが大人になったとき食への観点が変わってくるのではないかと思っています。

【絵本】「たろうとベジーのふしぎなぼうけん」より
【野菜クイズ】正解:B:おしり / おしりに黄色い筋があったら甘いトマトだよ!

伊)僕は普段、実験室を借りてコーヒーのカスを使った、きのこ栽培の実験をしたりしています。僕がこの企画をしたいと思った背景は「野菜の命も大切にしよう」というメッセージを伝えたいからです。動物に命があるということは人間に伝わりやすいですが、植物は全然動かないので、形が悪いから、色が悪いからという理由だけで命を簡単に捨てられてしまいます。野菜と人の年齢を比較した時に、野菜がどれだけ若い年齢で食べられてるものなのか、若い命をいただいているのだから大切に食べようねということを、子供たちに一番伝えたいことです。

 若い命の恩恵をいただいていることは知ってはいましたが、目で見ると想像よりも幼い状態だったことがあまりにもショッキングだったそうです。その話を聞いて、僕も驚いたと同時に「動物は動いているから命に焦点を当てやすいけれど、植物も一緒じゃないか」という話を彼としたんです。僕たちは農学部なので、野菜の種の状態から枯れるまでを一生と考えました。そして、それを人間の0歳から90歳の比率に当てはめると、およそ37歳で収穫されます。しかし今回の企画として「命」だけにフォーカスしてしまうと、純粋な子どもたちは「野菜を食べない」という選択をとってしまうと懸念しました。そこで今回は「形が悪い状態の野菜でも、品質は変わらないから美味しくいただこう」というメッセージに変換をしました。

伊)子どもたちには、自由な発想を持ってほしいという想いがあります。今回は野菜パフェを自由に書いてもらいました。パフェといえばイチゴがのったものを連想しやすいですが、そういう決まったものではなく、パフェにも野菜を入れて、自由な発想を楽しめるようにしました。野菜クイズに関しても、野菜について全然知らない子供たちが多いと思ったので、楽しく知識をつけられるよう工夫しました。

ずらりと並べられた野菜のクイズ。農学部の豊富な知識で、親御さんと子どもたちを楽しませる

DAOを体験したことで得られた学び

池)僕はチームビルディングをどうするかですね。DAOで一番独特だなと思うのは、顔が見えないというところです。学生団体だと、自分が知っている周囲の人を巻き込むことからスタートするので「この人はこの役割だよね」と最初から振り分けられる場合が多いですが、DAOはみんな初めましてで、かつ全然会ったことのない人たちの集まりです。学校や近場に限定されず、広く人と出会えるのがDAOの良さなので、DAO特有のチームビルディングに注目していました。

 自分が経営をしているので、どのタイミングで誰を巻き込むか、どのタイミングで伝えるべきかという判断基準を自分の中に設けていますが、学生がゼロから主体になると、お互いにやり方や情報共有ができてないなかったと思います。誰を筆頭に動き始めるか分からず、リアルに会えない状態でも運営できる方法は絶対にあると思うので、次はもっとどうDAOというチームを活かしていけるか考えたいです。

伊)子供たちに楽しく学んでもらうというのは、結構難しいことだと気がつきました。クイズも絵を入れて、興味を持ってもらえるように工夫はしましたが、現状、親御さんの方が興味を持って下さったんですね。それはとても嬉しいことでしたが、子供達も同じく楽しめるよう工夫を加えたいです。

 この活動が初めてのイベントだったので、興味を持ってくださった方とお話できましたし、知名度を少しでも上げられたことが良かったです。野菜クイズに関しては、親御さんが興味を持ってくださることがきっかけとなり、子供たちへ食育ができるという流れがあるということも、大きな発見の1
つです。パフェの方では、栄養や野菜を自由に貼り付けるような展示をしましたが、そちらの方に子供たちが積極的に興味を持っていたので、こちらが提供する形によって反応してくれる人が変わるという気づきも大きかったです。実際に企画を実行してみて得られたことは多かったので、これからもこういう活動を続けたいと思いました。

次回イベントにおいて改善したい点

池)当日の現場では絶対に朝からビラ配りをした方が良かったのに、自分が確認をおろそかにしてしまってスタートからできていませんでした。これは僕自身の責任です。それはオンラインだからどうとかではなく、そういう話し合いの機会を作って、みんなで今回のイベントを作り上げることを考える場を作るというのは、必要だなと思いますね。

 また、それぞれのブースも連携できてなくて、ちょっともったいないことしたなと思いました。協力はしてるけれど独立していて、せっかく一緒に登Q門をしているなら、お互いの情報を伝えるような雰囲気を作る方が良かったなと。それは僕たちの取り組む姿勢の問題だと思っています。

互いのブースを手伝いながら接客。野菜の知識を深めたあとは、アートでアウトプット

これからやりたいこと

池)今回イベントを実施できたことは、僕自身とても喜んでいます。2回、3回と続けたいですし「また登Q門やってる」「また同じ学生たちがやってる」「あのイベントだね」と広く認知してもらいたいです。学生があの場所を使ってできる機会はめったにないので、そこには本当に感謝してます。

 農業の方の団体としては、将来的に子供と大人が楽しめる農業版キッザニアのようなことをやりたいです。子供たちが擬似で作ったおもちゃを大人に渡すと、それこそトークンがもらえてさらに遊べるというような体験の提供をしてみたいです。

 この活動は就活にとても良いと思います。学生団体としても、ボランティアの実績として自信を持って伝えられるくらいにしたいです。登Q門は唯一無二の場所なので、その評判が広まれば就活でも高いアピールポイントになるので、もっとイベントを重ねてコミュニティを発展させていきたいです。

Unyteについて

 UnyteではDAO構築のための統合プラットフォームの提供に加え、登Q門をはじめとするエンタープライズ企業におけるDAOプロジェクトや、金商法府令改正に基づき設立が可能になった合同会社型DAOの構築・運用のサポートが可能です。DAOの設立をご検討されている方は、ぜひ以下のリンクからUnyteチームまでお問い合わせください。


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