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誰のおてがみ?
本日も稽古場に行ってきた。
今やっているのはかな文字、詩文である。
有名な詩をゆらゆらと臨書する作業はなかなか大変なのであるが、師匠の厳しい指導の下少しずつであるがつかみが分かってきた今日この頃である。
(※臨書とは作品を見たままに書くこと。筆使いや、筆運びの速い、遅いなどで字の形態が変わるので学ぶところがたくさんある練習方法である。)
有名な書道作品ばかりを臨書していてもつまらないので今日は実験的に昔の武将の文を書いてみることにした。
書いたのはこの人のおてがみ!誰だと思いますか?
その答えは………。
この人です!!
そう、泣く子もチビる織田信長さまがしたためたお手紙である。
宛先は豊臣秀吉の正室「ねねさま」。
内容はといいますと。
ねねさまが安土に立ち寄った際、手土産を持って信長さまのご機嫌伺いに訪れたそうで、彼女は夫「秀吉」の女癖の悪さを信長様に愚痴ったそうな。
その彼女の不満を収めてやろうというわけなのかどうかはわからないが、信長さまはこんなお手紙を「ねねさま」に送ったそうである。
「そなたは以前よりはるかにきれいになった。そんな女房をもちながら不満を持つとはけしからんやつじゃ!あの”禿げネズミ”がそなたのような女房と二度と出会うことはないのだから、今後は気持ちを明るく、どっしり構え、嫉妬心など抱いてはいかん。
しかし、夫の面倒を見るのも女房の役目なのだからいいたいことも少々我慢するように。なお、秀吉には意見しておくから安心しなさい。」
これはおもしろい!もう読んでるだけでワクワクしてしまう!!書いてみよう!と書きだしたのはいいが、信長さまの字はものすごくワイルドである。
ななめに書いている部分、行間にも小さく、大きく変形した字を書いておられる。
相当お洒落でイケてる字だということだけは感覚として伝わってくるのだ。
書道家の美しい字もいいが、こうした個人の手紙を臨書するのはとても新鮮で楽しいことが今回の実験でわかった。
今後もこの「武将のおてがみシリーズ」で臨書をしていこうと思う。
次回はたぶん武田信玄が愛する小姓に送った恋文を書くかもしれない。
お楽しみにね!
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