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詩ことばの森(262)「ゆく秋」

ゆく秋

11月も中旬になったけど
暑くて汗をかいたのだった
空は真青で
柿の実が光っている

美味しそうな柿だな
そんなことを思って
いつもの川沿いの道を
僕は ひたすら歩いていた

今年も もうすぐ終わりなのだな
感慨深い気持ちでいたら
遠くでカラスが二度鳴いた
自然に足が速くなった

いろいろなことがあったけど
あっというまに月日がすぎた
そんなことを思いながら
僕は ひたすら歩くのだ

(森雪拾)

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