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詩ことばの森(282)「冬の音色」

冬の音色

森の中から
小川の音が聞こえてくる

冬の季節に
ひかえめな音色だ

さらさらと流れる音でもなく
ことことと転がる音でもない

静寂というのでは足りず
厳粛というのは軽やかな

森の奥から聞こえてきた
さびしい冬の音色です

(森雪拾)

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