文美子のLeave Memories Message ② 自分を繋げていくために
「Leave Memories Message」とは
わかりやすく表現しますと「終活」の意味ですが、「Ending」「終」という表現ではなく、今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げるための「物事・心の準備」をしていくことを意味しています。
この世に産声をあげ、確実にリアルな時に向かい時は進んでいます。
リアルな時とは、年功序列ではなく「神のみぞ知る時間」と言うようなものでしょうか。
誰もが、自分の、家族の、大切な人のリアルの時など考えたくないことですし、触れたくない部分です。
しかし突然、その時が来てしまうと残された人は.....。
私は父が突然この世を去った時「父は何を考え、どうしたかったのか、やり残した事は、伝えたかった事はなかったのか」と考えました。父は寡黙な人だったので「もっと話をして、気持ちや考えや家族との思い出を聞いておけばよかった」と後悔しました。
その後の式の希望や手続き等「どうしたい?これでいいの?」と、心の中で父に問いかけました。
その後悔を踏まえ、母に「今後どうしたいのか」を細かく聞き、なるべく本人たちの意に沿った人生を送っていただきたいと思いました。
・友達は「私がこの世からいなくなるの?まだ早いでしょう」と言います。
・別の友達は骨折をして全身麻酔の手術をしました。
「あなたは元気だし、若いし、うちは沢山の手術をしている実績もある。
簡単な手術だから大丈夫です」と言われましたが、血圧のコントロールが上手くできずに苦慮したらしく、一歩間違えば元気な姿でお会い出来なかったようです。何が起こるか予測できません。
・別の友達、元気だった父親が心筋梗塞で一晩でこの世を去りました。
どんなに気を付けていても、自動車がぶつかってくるような不慮の事故の可能性もあります。
「大丈夫、まだ早い」は、誰にもわからないのです。
リアルな時は、肉体を失っても、今まで一生懸命生きて来た「自分の証」を残すことが出来ます。
きちんと、大切な人に託す、繋げるためには自分の気持ちを残す必要があります。
日頃から、思いや感謝、伝えたいこと。「自分の証」として何を伝えていくのかを、ノートや専用のノート(エンディング)等に書き留めておくことも大切です。
早いということはないと思いますし「興味を持った時」「始めようと思った時」に、はじめの一歩として「書き伝える」を始めてみてもいいのかもしれません。
~May you all be happy(皆様の幸せのために)~
ライフキュレーター・御室文美子
(終活ライフケアプランナー、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士)