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詩ことばの森(264)「こころ」

こころ

遠くに山が見える日に
ぼくは ぼくの存在を知る
大地の上に 小さな自分を

宇宙はもっと広がっているが
地球だって粒のようだ

けれども 存在というのは
大きさでもなければ
小ささでもない
それは こころだ
こころの姿は
目には見えない

目には見えない存在こそが
あの山脈を包み
大地を走り
大空へと飛んでいく

ある時 それは言葉となり
また時として 詩になるのだ

(森雪拾)

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