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詩ことばの森(258)「おまもり」

おまもり

人は生きていくために
小さなお守りを持っている
それは ささやかなもの
だけど 大切ななにか
人それぞれにとって
価値のあるものなんだろう

ぼくもそんなものを持って生きている
ような気がする
他の人から見たら
ごくありふれたようなものなんだろう きっと
でもぼくが 生きていく力になっているものなんだ

たとえば ある晴れた日に
ふと 小さな庭で見つけた
ほんの小さな木の実が
太陽に耀いていて
それに 感動したりするような
そんなものなのかもしれない

(森雪拾)


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