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 秋の彩り⑰ 「ゆらぎ」のある日本橋

心地よい「ゆらぎ」のある日本橋が好きです。
日本橋の歴史は古く、江戸時代から文化、商業の中心地とし栄えました。
古い文化と新しさが随所にバランス良く共存し、近代的な街並みと江戸の文化を感じられるような街並みが融合しています。

日本橋と言えば、1911年に造られた「日本橋」で、石造二重アーチ構造になっているのが特徴です。「お江戸日本橋」と呼ばれ東海道旅の起点となっていました。2011年(平成23年)に架橋100周年を迎えた、歴史ある橋でもあります。

日本橋には、いたるところで「ゆらぎ」を感じます。
1/fゆらぎは、人間にとって心地よさを感じるものです。規則性と不規則が調和された心地良いゆらぎで、五感で感じ取ることが出来ます。例えばキャンドルの炎・カーテンの揺れ、葉、木、風、水音、波音など海や山の自然の中にもあります。

日本橋三越は、大正13年に竣工、今年350年を迎えました。
平成28年(2016)7月、本館が国の重要文化財に指定されています。
その日本橋三越の入り口にも「ゆらぎ」があります。それは「大店暖簾(おおだなのれん)」で、とても大きくて立派な暖簾です。少し離れたところから眺めると「優雅に動く暖簾に、「ゆらぎ」を感じ、とても心地よく癒されます」

コレド室町1と2の間の伝統⽂化を感じることのできる仲通りから、福徳神社の鳥居に通ずるところにも「ゆらぎ」があります。
仲通りの両側に長椅子が配置され、そこに腰掛け、ボーッとして風の通り抜ける「ゆらぎ」を感じながら、暖色ライトの建物を見ていると、キャンドルの炎のような「ゆらぎ」を感じます。

また両側には、美味しいお店もあり、食を楽しみながら、「ゆらぎ」と「美味しさ」の両方のリラックス効果と安心感、癒され効果を味わえる、素敵な場所です。

日本橋には、まだまだ沢山の「ゆらぎ」空間があると思います。訪れて行きたいと思います。

風の通り抜ける仲通り
仲通りの両側の建物
灯り

                             御室文美子

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