思えば僕はここがどこなのかも分かっていなかった。目覚めて歩きだしただけだったから。分かるのは、何も道標のないここを、どちらに進めば良いのか身体が覚えていて、進んでいる感覚だけだった。アキラに惹かれていったのはそういう、見えない何かに繋がっていく、深く落ちていく心地良さだった。 桜が散り始めた金曜の夜、僕は大学終わりでイタリアンレストランのバイトについていた。アキラはそこに客としてやってきていた。男が3人、女はアキラを入れて3人。 みな酒に酔い始めて楽しそうに談笑している中
初めての投稿、ドキドキで何を書いたら良いか…ちゃんと分かっておりません。 うんうんみなみと申します。よろしくお願いします。映画や小説やドラマが好きで、自分でも何かお話のようなものが投稿できればと思っています。 東京の東側で生まれ育ち、今は東京の西側に住んでいます。心の隙間はお酒で埋めるタイプです。 空想が好きです。 空想は刺激的な事を求めますが、現実は平和主義です。 ぺこぱの松陰寺さんが「人には人の事情がある」を座右の銘と言っていたらしいのですが私も同じです。(急に