流れてく時の中でも

そしてまた同じことを、繰り返す。

苦しい どうしようもなく苦しい

私よりも成績が悪かったり、私よりも勉強をしていなかった子たちもみんな、気づいたら大学生になっていた。

なんとなく勉強が苦しくなって7月に友達に会ったら、男が女に3回キスしたとかいう話をされた 「追われる恋もさ、悪くなかったよ」と笑うかつて一緒に海で夕日を追いかけた彼女の笑顔が私には不健全なほどにまぶしくて、

次の日に一人で夜景を見に行った。

野原で泣きながら見た夜景があまりにも健全に綺麗で、いとも簡単にしばらくはまたやっていけそうな気がしていた。

そしてまた同じことを繰り返して、
偶に泣いたり偶に元気になったりして、そうやってだましだましやってきた。

残酷にも平等に、どこのだれが何をしようとそんなことは関係なく日々はやってきてしまう。私たちは確実に死に近づく。

苦しい 今は苦しい

そしてまた同じことが、繰り返される。


繰り返される日々の中でも、あの夜景を見る前と後の私は、以前とは違う。私はあの景色を簡単に忘れるほど弱くなんかない


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