制限時間1時間の愛

人に期待をすることで、損することなんてわかってる。人に期待をしないのが、今の私の強みなんで言ってるけど、そんなの本当は強がり。私はいつだって今日も、人に期待をしてしまう。それが私なりの愛だから。誰かを愛すればその人にも同じように愛してほしいと思うし、ますます愛せば、ますます愛してほしいと願っている。会ったことない彼だって、今は会えない彼女も、ずっと私に嫌味しか言えない隣の部屋も。連絡がつかなかったら私は彼らに簡単に裏切られたと思って傷つくし、愛の形や量が同じではないことに簡単に泣ける。それでも今日も愛してしまうし、期待する。それで良いと思っているし、そんな私を可愛いと思う。誰が私の相手をしてくれなくても、他の誰に何を言われても、あなたには存在してほしい。存在しているだけで良い。本当はそんなこともない。でも今は、存在してくれるだけで良い。あなたを感じて、抱き合って本当は寝たいけれど、それもなくても良い。存在して、生きてくれていれば、それで今日も私の愛はほんの少しだけ報われる気がする。あなたも私も、これからもきっとこれまでそうだったように誰かの何かのために泣いてしまうけど、いなくなる時は周りにお花が溢れているように、明日もも沢山の愛で包まれているように。それを願って、今日も私は乾いた頬と共に眠りにつきます。おやすみなさい