衰え

今日は3億年ぶりに某ハンバーガーチェーン店のてきやきバーガーを食べました。
某ハン(以下略)でハン(以下略)を食べる時、メニュー選択の第一候補としてまず挙がってくるのは期間限定のハンである。
いまはどう考えても月見バーガーの季節だが、某ハン愛好家のわたしは早々にもう2度も食べたため、今シーズンはもう満足してしまった。
そんな時に次の選択肢として頭をよぎるのは、エビフィレオとサムライマック(某の意味がなくなってしまった)である。
エビフィレオはエビが食べたい時に食べる。サムライマックはトマトが食べたい時に食べる。いずれもボリューミーで美味しいハンである。

しかしながら今日はそこまで腹が減っていなかった。
腹が減っていないならマックなど食うなという話ではあるが、デブの胃袋及び満腹中枢をつかさどる脳はそれを許さない。
そんな時 急に眼中に入って来るのがてりやき類だ。
同じてりやきでも、てりやきバーガーとてりやきチキンフィレオがある。前者は肉がミンチのアレだが、後者はチキンが挟まっている。
個人的には後者のほうが好きだ。なぜならチキンのほうが肉が分厚く量も多く感じられ、より満足感があるからだ。
しかし今日はそんなに腹が減っていなかった。よって、選ばれたのはてりやきバーガーだった。
必要最低限の内容物に、べちゃべちゃで味の濃いてりやきソースとマヨ。量が少ない割には脳を満たすことのできる優秀なメニューである。

もはや季節限定メニューのない期間の方が短く感じられるほどの某ハンに於いて、てりやきバーガーとかいう何時でも買えるような しみしみべちゃべちゃのそれを食べる機会は、最近極端に減っていた。
最後にいつ食べたかも全く思い出せない。それぐらい久しぶりに食べた。

ウキウキしながら包みを開けた。
いつも通りのべちゃべちゃの薄いバーガー。
ソースやマヨが手についてべちょべちょになることにすら、少しのノスタルジーを感じた。そしてそれを口に運ぶ。

・・・重かった。
あまりにも重かった。

これまでに感じたことのないこの重み。くどさ。
胃のみならず脳を満たす素晴らしい濃さだと思っていたものが、今日初めて、不快感としてわたしの体内に侵入してきたのである。

年齢による胃腸の衰えなど感じたことがないと自負していたのだが――焼肉ではいまだにモリモリとカルビを食べるし揚げ物も天ぷらも全部大好物だ――今日、その片鱗に初めて触れた気がした。
これが・・・年齢による胃腸の・・・衰え・・・という・・・やつ・・・なのか・・・?

子供の頃はご褒美のような存在だった某ハン。
そして大好きなメニューだったてりやきバーガー。
いつでもどこにいても食べられる環境におかれた今、それは、もうご褒美ではなくなってしまったようだ。

食べてすぐ胃薬を飲んだ。
明日から減量をはじめます。

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