文フリでのある特別なおきゃくさまのはなし
文学フリマ。
本好きのパラダイス、と僕は呼ぶ。ここでなければ出会えない本が無数に存在していて、出店している僕も、隣のブースに座っているあいつもこいつも、活字が好きそうな目で向かい側のブースを眺めている。
帰りの僕の鞄はいつも戦利品でいっぱいだ。出店してる方なのに。行きの時点でスーツケースに在庫とかディスプレイ用品とかパンパンに詰め込んでいるのに。
片付けの時に戦利品をどう持って帰ろうかと頭を悩ませるから、今回こそ絶対買いすぎないと誓うのだけど、結果は、まあ。……ね?
人間が学