一貫性を気にする総務
総務に問合せや相談が入ってきたときに、過去に同じような問い合わせや質問があったのか、その時はどう対応したのかということを、総務はすごーく気にします。
総務以外のお仕事では、お客さんに合わせてカスタマイズすることは喜ばれることですし、ユーザーへの対応で一貫性を気にする事はあまりないと思います。
しかし総務の場合、ユーザーが社内にいる役員や社員で、少しでも不公平な対応をすると、ここぞとばかりにクレームを言われることがあるので、スゴーく気にするのです。
あの人にはOKしておいて、なんで私はNGなんですか?
役員は良くて、社員はダメって、それはおかしい!
何の言い訳もできません。。。
それでも総務は考えます。ここで、「オッケーですよ」「それでは進めていただいて結構です」「了解しました」と、言ってしまって本当に良いのか?!
すご〜く短かい時間で頭の中をフル回転させて、一生懸命考えますが、それでも結論が出ない場合は、「総務の内部で検討してあとでメールか電話で返答します」と言って、一旦お引き取りいただきます。
考えてみれば、経営層からの無理な依頼が発端になることは多いかもしれません。
役員からの依頼だからと致し方なく承諾した際に、これまでの総務の対応と辻褄が合わなくなるので、「みんなには言わないでください」と念を押したにもかかわらず、「総務に言ったらオッケー出たよ」と自慢してしまう役員の多いこと。黙っていてくださいとお願いしたのに。。。
そんな過去の事例や、その時々の対応を、総務のみんなでいろいろ思い出しながら、何でその時はOKで、次の時にダメって言ったんだっけ?と、総務で盛り上がる、、、ではなく、議論する時間がしばらく流れます。
いろんなパターンといろんな理由がたくさん出揃ったところで、さて、そろそろ結論を出して、誰かが総務の見解を伝えなくてはならない段階にくると、ヒートアップしていた総務の部屋も急に静まりかえります。
そして、「やはりここは、役職のある人が説明をして、納得してもらうのが一番でしょ」と、お決まりの進行になる訳ですが、説得に行った先に役員が同席していたりすると、またまた、ひっくり返されたりします。
いつものように、「総務は何も考えていない」と役員に怒られて総務の部屋に戻ると、どうでしたかと心配してくれていた総務のメンバーに、何で説得できなかったのかとさらに叱られて、結構落ち込みます。
そうなると、もう誰にも相談できないので、ひとりで、次はどういう理由で、どういう展開にもっていこうかと考えることになります。
大変なんです、総務は。
ん?なんか、まったく参考にならない、単なる愚痴と、”あるある話“になってしまいました。
でも、考えることが好きな人、説得するのが好きな人であれば、結構楽しめますよ。総務は。