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社員食堂の運営で気付いたことや思ったことを綴ります
大量生産の商品が売れなくなってきた大企業はイノベーションによる新規事業を加速させたいが、ベンチャーやスタートアップのような動きにはなかなか近づけることができない。国の施策としても経済産業省が主導するISO56002で指針を作り、課題抽出と要因解析、解決策の模索とサポートを試みる活動が進めらている。 ISOのなかで指摘されているポイントは、経営判断と人材の問題に絞られる。経営判断の問題は、新規事業にも投資と回収の短期的な財務判断を求めてしまうことや、新規事業の新しい企業風土と
しばらく使われなかった「産業スパイ」という言葉は、軍事産業だけでなく、先端技術の研究開発や製品開発などの民生品分野でも懸念されていたもので、終身雇用の保障と引き換えに、決して浮気は許されず会社に忠誠を誓うという雇用環境も、この言葉を助長したのではないかと考えてしまう。 大量生産を行っていた製造業では、特許で保護された企業の技術情報資産価値はそれなりに大きいものであった。力の入れ方にもよるが、特許ビジネスがしっかりと利益を生み出していた企業も多く、例えば、利益の一割を稼ぎ出し
大量生産しても物が売れる時代は、とうに過ぎ去ってしまった。物からサービスへの転換、基盤事業から新規事業への転換が叫ばれてきたが、急激な変化は見られず、そこには企業が歩んできた歴史や企業文化も大きく影響し、働く人の持つ感覚、企業が育ててきた人の気質までもが障壁になってきたのではないかと考えてしまう。 コロナ禍の中でも生活様式の変化、働き方の変化を問われているが、特に、物作り企業(メーカー)が歩み、育んできた人材や気質、社内の仕組みや制度に変化を与えることへの壁は高い。結局、大
大企業がベンチャーのような変革を起こせない理由には、経営の問題、現場の問題、人事の問題があるように思われる。 経営の問題では、 ・現有する量産設備の償却の問題 ・経営層の新規事業への決断の問題 ・社外取締役説得の問題 ・売上見通しと株主説得の問題 現場の問題では、 ・人員のスキルと再配置の問題 ・管理職による人事評価の戸惑い ・内部からの反発 ・品質保証の考え方踏襲の問題 人事の問題では、 ・斬新な考えを求める人材の採用と教育 ・現行の評価制度のアンマッチ ・現行の昇給
まさかの感染症に学校も仕事も生活も大打撃を受けてしまっている。短い期間で収束できるだろうと誰もが思ったけれど、すべては想像を超えて影響を受けてしまった。brog 当初は、目の前で起きている事、世界で起きていることを受け入れて、自分のできる範囲で対応することに必死だったように思う。 すぐに浮き彫になった困りごとはマスクの不足、人工呼吸器の不足、医療従事者の不足だった。自分自身、長い間モノ作りの世界で生きてきたので、勝手な想像をすれば、マスクと人工呼吸器については思うところ
経営層への説明をして、今回は説得が難しそうだなと感じた時に、よく思っていたのが、経営層との「時間軸のとらえ方に違いがあること」でした。 会社の中で問題が起きたとき、総務ではなんらかの手立てをしなければならないので、急ぎ原因をつかみ、暫定対策や恒久対策を考えて報告をし、了解が得られたらすぐに対応準備に取り掛かって、また報告するということを行います。 事件・事故などの対応は、時間との戦いの中で、ホウレンソウを進めていかなければなりません。 日常的な仕事では、総務以外でもほと
会社組織で仕事をしている方は、みな苦労されていると思いますが、総務で仕事を進めるうえでも一番エネルギーを使う場面かも知れません。 一般に、上司や経営層は、会社組織の大先輩にあたります。 会社で扱う製品やサービスに関する分野では、お客様への説明もしっかりできるのは当然で、同業他社との関係や業界シェア、それらを取り巻く社会との関わり、国際取引き関係や今後の動向まで、すべてを知り尽くしているプロ中のプロです。 営業や技術、サービス担当の方が上司や役員へ説明をする場合、通常この
総務の皆さんが集まるイベントに参加してきました。 50名ほどの方がいらっしゃいましたが、年齢層が若い総務の方ばかりで驚きました。 通常総務といえば、比較的年配者の男女構成になるのですが、50・60代は一人だけ?で、ちょっと場違い感はありました。 主催者の方のお話と進行で大変盛り上がり、途中、Excelの使い方(というか、そもそもツールとしての考え方)を根本から指導してくださる方のお話しなどもあり、プログラムも盛りだくさんでした。 グループディスカッションでは、自己紹介
働くこと、仕事の進め方を次のように考えてみました。 簡単に言えば、 ♡ 興味を持つ、知りたくなる、 ? 疑問に思う、不思議に思う、 ! 気付く、変えたらどうだろう、 # 行動する、発信する、 はじめは何事も、興味(♡)を持つことが大切だと思います。人に興味を持つ、会社に興味を持つ、仕事に興味を持つ、目の前の出来事に興味を持つ。 興味がないと、まずは先に進まない気がします。 かくいう私は、仕事の相談をされているのに、興味が無いことがすっかり顔に出ていると指摘をさ
PDCAを回して仕事を進めましょうといわれますが、その大部分は最初のプランPが占めており、やることさえ決まれば、「あとは実行するのみ」ではないかと考えているお話です。 一般的に仕事の進め方を見聞きし、特に総務で話をして思うことですが、これから始めようとする仕事の話やテーマを聞くだけで、「大変そうだなぁ」「面倒そうだなぁ」と、考えてしまう方が多いと感じます。 そこで、よく話をさせてもらっていたのが、計画を立てるのは大変ですが、やること自体はたいした労力ではないと思います。そ
デジタルサイネージを社内展開するにあたり、コンテンツ作成には、多くの方々を巻き込んで協力してもらいました。 広報部門からは、社外広報と社内広報の両面のコンテンツを提供してもらい、お客様向けのロビーでは会社紹介やTVコマーシャルの最新版が常に放映され、時にはウェルカムボードとしても活用しました。 社内向けの広報は、社長をはじめ役員など、経営層の発言や発信する情報を多くの社員に見てもらうように社内イントラに誘導するコンテンツを流したり、社会貢献部門からも、会社としての取り組み
紙のポスター掲示でも電子掲示のデジタルサイネージでも同じですが、コンテンツの鮮度維持はやはり重要です。 そして、誰がコンテンツを作って、誰が内容の責任を負うのか、誰が放映スケジュールを組むのか、ハッキリとさせるための仕組みとルールが必要になります。 まず、社内デジタルサイネージでは、恒常的に放映されるコンテンツと、総務承認が必要な短期放映のコンテンツに分けることができます。 ポスターなどは総務承認というハンコを押したものを貼るのが基本的なルールとしていることが多いと思い
デジタルサイネージとはどんなものなのか、価値はありそうなのか、なんとなく実態は見えてきたので、次のステップに進めることにしました。実際の活用を想像してみると、まだまだ周辺環境の見通しが立っていなかったので、沢山の根回が必要だと考えて動き始めました。 まずは、コンテンツを作ってくれる協力者として、広報部門や社会貢献部門、人事部門などに掛け合いました。デジタルサイネージとはなんぞやという説明や、利用の仕方と見込まれる効果を説明して、最後はコンテンツを作って欲しいとお願いをして回
10年前の話になりますが、会社にデジタルサイネージを導入してみませんかと説明を受けたことがありました。 結果的には導入をしたのですが、導入から運用までの経緯や苦労したことを書き残してみたいと思います。 そもそも、デジタルサイネージという言葉が一般的でもなかった頃、一番理解しやすかったのは「電子掲示板」という説明でした。 モニターに遠隔でコンテンツを映して、紙芝居のようにコンテンツを入れ替えて見てもらうというもので、当時は液晶モニターも大変高価でしたし、小さなフォトフレ
食数の管理は、通常、食堂業者さんにお任せで、総務で気にすることはないと思います。 売れ切れや売り残りは、食堂業者さんのリスクであって、それも含んで委託契約しているという考えがほとんどでしょう。 たしかに総務は食事提供のプロではないので、食数に口出しするのもおかしな話で、変に口出ししたがために食数がはずれて足りなくなったり、余ってしまったりしても責任が取れません。 しかし、総務が一方的に伝えるのではなく食堂業者さんと一緒に考えることはできますし、クライアント(委託側)とし
新しく社屋を建設し、オフィスを作りあげるなかで、トイレの構想検討をした時の内容です。 トイレをはじめから考えて作り込んだ経験はなく、構想といっても法律で決まっている人員当たりの最低設置個数程度しか、頭に思い浮かびませんでした。 新棟建設プロジェクトの設計チームから新たに作るトイレ設計のために仕様を決めたいと話が出て、男性社員と女性社員の代表者にお願いをして、一緒にショールームの見学をしてもらうことにしました。 ショールーム見学の前に知ったことですが、女子トイレには小物入