行政書士法人 山口事務所

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最近の記事

トラック運送業における法定12項目指導について

トラック運送業における法定12項目は、貨物自動車運送事業輸送安全規則第10条に基づく運転者への指導監督項目です。 運送業者の運転者は、1年間で12項目の指導を受講する必要があり、巡回指導の際にもチェックされるます。 一度に12項目の受講をすることも可能ですが、分量が多いので、通常は数回に分けて受講します。 また、初認運転者(過去3年以内に事業用トラックでの運転経験がない方)が、運転前に行う初任運転者教育の座学は、この12項目の学習を15時間以上行うこととなっています。  ト

    • 貨物軽自動車運送事業者の皆様へ重要なお知らせ:2025年4月から安全対策が強化されます

      近年、貨物軽自動車運送事業における重大事故が増加しています。この状況を受けて、国土交通省は安全対策を強化することを決定しました。2025年4月から新しい制度が始まりますので、事業者の皆様はご準備をお願いいたします。 どんな変更があるの?主な変更点は以下の6つです。一つずつ見ていきましょう。 1. 貨物軽自動車安全管理者の選任と届出(新制度) 各営業所に「貨物軽自動車安全管理者」を選任し、届け出る必要があります。 選任期限:2025年3月まで(2024年3月末までに事業

      • 整備管理者選任後研修:巡回指導対策の要点と受講のポイント

        今回のブログでは、巡回指導の際にチェックされる項目の一つである整備管理者の選任後研修について解説いたします。 整備管理者選任後研修は、整備管理者として選任された後に受講が必要な研修です。この研修は、整備管理者に定められた義務であり、整備管理者としての知識や技能を維持・向上させる重要な役割を果たしています。 整備管理者選任後研修の特徴 1. 受講の義務: 整備管理者選任後研修は法令で定められた義務であり、整備管理者は必ず受講する必要があります。 2. 受講間隔: 2年度

        • 運送約款等の掲示義務に関する法改正:ウェブサイト掲載の新要件

          このたび、運送約款等の掲示義務に関する法改正があり、多くの運送業者の皆様に影響を与える可能性があります。本記事では、この変更内容について改めてご確認いただきたい点をお伝えします。 法改正の要点2024年4月1日に「デジタル社会の形成を図るための規制改革を推進するためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律」が施行されました。この法改正により、一般貨物自動車運送事業者の運送約款等の掲示方法に変更が生じています。 具体的な変更内容従来の規定: 事業者様は、営業所等に運賃

          トラック運送業者必見!巡回指導の重要性と対応策

          トラック運送業界に携わる皆様、「巡回指導」という制度をご存知でしょうか。本稿では、この重要な制度について詳細に解説いたします。 1. 巡回指導の概要巡回指導とは、トラック協会が実施する安全管理体制の確認・指導プログラムです。その目的は、運送事業者の安全性向上と法令遵守の徹底にあります。 2. 実施プロセス事前通知: トラック協会から巡回指導の日程と検査項目が記載された文書が送付されます。 実施場所: 通常、各事業者の主たる営業所で行われます。 対応者: 代表者または運

          トラック運送業者必見!巡回指導の重要性と対応策

          一般貨物自動車運送事業者必見!運転記録証明書の重要性と活用法

          はじめに 運送業界で働く皆様にとって、「運転記録証明書」は馴染み深い言葉でしょう。この証明書は、ドライバーの安全運転管理において極めて重要な役割を果たしています。本記事では、巡回指導でも重視されるこの証明書について、その必要性と効果的な活用法をご紹介します。 運転記録証明書とは 運転記録証明書は、ドライバーの過去の交通違反や事故の履歴を記載した公的な証明書です。運転免許センターや警察署で取得でき、客観的な運転履歴の確認が可能です。 運転記録証明書の必要性 巡回指

          一般貨物自動車運送事業者必見!運転記録証明書の重要性と活用法