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カフェイン自殺失敗③(HCU編)

こんにちは。
今回は、前回の「カフェイン自殺失敗②(ICU編)」の続きです。
ICUからHCU(救命病棟)に移されてからのお話です。
今回で最終回。

⚠この記事は自殺を助長するものではありません⚠



─入院2日目─

ICUの部屋で起きると朝食が出てきた
これまで点滴生活だったけど、これが食べられれば点滴も外せると聞いて、すごく喜んで食べた

と思えば、なぜか身体が思うように動かせない
箸を持つ手が勝手に下がっていく
口が勝手に開いていく、閉じられない
20分もあれば完食出来そうな少量の朝食に、倍の時間がかかった


お昼前にICUからHCUに移された
HCUは共同部屋だった

昼食の時間になると状況は悪化していた
箸を持つ手が鉛のように固くなり、昼食をつまんで口に運ぶという動作が難しい
運良く口に入れられても勝手に口が開いてしまうので、噛めないまま出すことも多かった

結局、口に入れられたのは6割、胃に入れられたのは3割くらいで片付けられてしまった


ここから先はもう地獄だった

ずっと身体が強ばってなぜか苦しい
筋肉が勝手に力を入れていくので常に筋肉痛にも見舞われる
首や腕が勝手に動き、身体が曲げたり反ったりを勝手に繰り返す
臓器ですら伸縮性を失って勝手に強ばっているらしく、常に息苦しくてお腹も痛かった

両親がお見舞いに来てくれたが、首が動かないので顔をそっちに向けられない
何なら目すらあらぬ方向に飛んでいく
傍から見たら末期のヤク中のような感じだろう

夕食もまともに食べられぬまま就寝時間
筋肉が強ばって苦しくなる原理は分からないが、ものすごく苦しくてうなり声を上げ続けていた

周りの迷惑になるので個室に移された


─入院3日目─

相変わらず身体があらぬ方向へ曲がっていく
個室でもうなり声をあげ続ける
息苦しくて上手く呼吸が出来ない

水を1口含み、飲み込めず垂れ流すの繰り返し
ご飯も食べられないので最早出されなくなった
水が飲みたい、ご飯も食べたい、でも伝えられない


1番やばかったのは、思い切り舌を噛み、思い切り下唇を噛み、思い切り歯を食いしばりまくってたこと
その時ほぼ痛覚は麻痺していた

だがこの時噛みまくった影響で
退院した後も1週間ほど味覚が麻痺し、呂律が回らなくて困った



─入院4日目─


まだ身体は言うことを効かない
起きてる間はずっと身体が勝手に動き、苦しさでうめき声をあげる
ご飯も少しだけ食べられた、本当に少しだけ

意識は前からずっとはっきりしてる
人の質問にも頭の中で答えは出せるし思考も出来るし、何なら冗談だって頭に浮かぶ
だが全て口が動かず出せないので意味が無い

両親が来た
まだ昨日よりかはマシな私を見てホッとしたようだ
私としても両親には健康な姿を見せたいし

この状態がずっと続くのではと不安で仕方なかった
相変わらず水すらまともに飲めない状況に絶望していた



─入院5日目─

ここに来てから身体を拭いてもらうことしかされなかった(出来なかった)
だが今日は朝にベッドでシャンプーをされた
ここでもまだ調子は悪く、身体は強ばっていた
タオル可愛いね〜!って看護師さんに言われたのにそれに反応できない自分がもどかしくて仕方なかった

お昼にうどんが出た、うどんは大好きだ
うどんだけだけど初めて完食した
そして、食べてからなぜかメキメキと良くなっていった

尿管を外してもらい、歩行訓練も出来た
久々に歩いたのでふくらはぎが痛む
明らかな回復が見て取れている、すごく嬉しい
さすがうどん

ようやくまともな会話が出来て父も喜んでいた
この日の夕食から1食分全て完食出来るようになった



─入院6日目─

ずっと腕に張り付きっぱなしだった点滴の針を外し、お風呂も入れるようになった
身体がどんどん軽くなっていって嬉しい

舌と下唇を噛みすぎたせいで麻痺して痛いが、それ以外の部位は正常に動くようになった

急に健康になりすぎて暇だったので
母にスケッチブックを持ってきてもらった
今まで小盛だったご飯も普通で大丈夫そうだ



─入院7日目─

入院初めて1週間
暇すぎて今食べたいものを羅列していたら50個くらい出てきた

ようやくお医者さんと退院の話が出来た!
さすがに健康すぎて、色んな面でここにいる事が申し訳なくなってきた頃だ
身体の余裕が出来てようやくお金の心配をし、両親への申し訳なさと不安が募ってくる

父が来て、早くて明日には退院出来るって、やった!
ゴールが見えてきてすごく嬉しい



─入院8日目(退院日)─

ようやく今日退院出来た、本当に長かった
1ヶ月くらいいたような気がする
入院して痛いほど分かった、自分がどれだけ周りに恵まれているか
自殺したい欲はまだまだあるけど、優しい周りの人達に迷惑だけはかけないようにしようと思った



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これで長かった入院生活も終わりです。


退院してからの大きな副作用はありませんが、まばたきを忘れる瞬間が増え、目がやたら乾くようになりました。
少しYouTubeに集中してるとすぐ目が痛くなり、涙がボロボロ出る。

あと、ずっと心がソワソワして身体が落ち着かなくなる身体になってしまいました。
ADHDでは無いはずなのに今更ADHDになりかけている…。

半端な覚悟でカフェイン剤自殺は本当にオススメしません。
失敗すると、慢性的な副作用でハンディキャップを抱えるだけです。
今回私は記憶が無いので助かりましたが、胃洗浄や人工透析という痛い苦しいことも体験します。


自殺をするなら、スマホを捨てて1人で死ぬ覚悟を!

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