絶望マイホーム -003
戦の後
まさか家相占い師と戦うことになるとは、、、、
戦いが終わり、やっとやっと私たちは家づくりを進めることになりました。
「ベストではないが、ベターを取った、間取り図」
「自分たちなりに折り合いをつけた金額と土地」
家づくりを阻む、たくさんの出来事は起こりますが、
なんとか進んでいます。
いよいよ地鎮祭です。
地鎮祭
やっと、地鎮祭を迎えることができました!!
地鎮祭の最中は、家を探すまでのあれこれが思い出されました。
家づくりって本当に大変です。
こんなに感情と、体力と、お金を使って。
失敗するリスクまであるなんて。
とんでもない買い物だと思いました。
あとはとんとん拍子かと思いきや
我が家の施工をお願いした工務店は、
昔ながらの工務店でした。
とてもベテランの建築士さんでしたが、1個だけ不安点がありました。
それは、「完成イメージが分かりづらい」ということです。
図面と3D模型で完成を確認するのですが、
どうも、夫は立体イメージが大変弱いタイプだったようなのです。
思い返せば、夫の家づくり本番は、
上棟してから(建物が立ち上がってから)
だったからかもしれません。
作りながら変更をかける日々
「家は好きにしていいよ」と言っていた夫は、
意外と家にこだわるタイプだということが判明しました。
特に上棟してからの変更は凄まじかったです。
「家に沢山飾り物をしたい」
という夫は作り付けの棚を上棟後、沢山オーダーしました。
毎日のように現場に通い、
気になったところ、棚が作れそうなところをチェックし、
追加交渉していきます。
その指示たるや(T0T)・・・・
工務店の方、大工さん、本当に対応ありがとうございました。
感謝しかありません。
図面だけだとわからない実際に建ってみて「失敗したな」という箇所も、ぎりぎりに調整の対応をしていただきました。
でも、おかげでとっても素敵な家になりました。
「お金がないからなるべく安くしたい」
という我々に、天井や屋根を自分で塗る、という選択肢をもらいました。
工期も限られているので、厳しいスケジュールではありましたが、
おかげで友人が沢山手伝ってくれて、
「みんなで家を作った」という実感を持つこともできました。
天井や棚を沢山自分でDIYして、すっかり自信をつけた夫は、
予定になかった壁まで漆喰で塗り始めるという
ハリキリっぷりを発揮しました。
息子も壁塗りをブーブーいいながらも手伝ってくれて、
家族の思い出も作れました。
渦中にいるときは本当に、辛くて。
夫とは家のことで毎日のように喧嘩しました。
ほんとうに、家が建ったらそのまま売って離婚かな・・・
ぐらいの勢いでした。
でも出来上がってみると本当にいい家ができて、
頑張ってよかったなぁという気持ちでいっぱいになりました。
引越し
2023年、夏の終わり、
ついに我が家が完成しました。
いよいよ引っ越しになります。
少しだけ引っかかることがありました。
あの占い騒動で占い師に言われた呪いです。
あの家相占い騒動で受けた
なんとなく嫌な気持ちは払拭できないでいました。
せめて引越し日をいい日にしたい。
ざわざわした気持ちを沈めたい。
夫と私は話し合って、
地鎮祭をやってくれた神社で屋敷払いをしてもらうことを決めました。
私はともかく、
私の夫はとても素直な性格なのです。
いいことも、嫌なことも素直に信じてしまうのです。
憂鬱な気持ちを持ち込んだまま新しい暮らしをするのが嫌だったからです。
屋敷払いの効果はてきめんでした。
引っ越し日を神社で占ってくれることになったのですが、
その時に家相の占い師に相談しました。
前回の占い騒動があったので、内心占い師にビクビクしていたのですが、
「流派などでも違うので、家相はそこまで気になさらずとも大丈夫です。
どうしても気になるときは屋敷払いすれば問題ありません」
と、バッサリ言ってくれたので、私たちの気はすっかり楽になりました。
言霊、とは言ったものですが、
私たちは、言葉にくるしめられましたが、
最後には、言葉が楽にしてくれました。