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元・非当事者のセクマイサークル幹事長①

ストレートがセクマイサークルの幹事長を2年半務めたという話

(その1:セクマイサークルの分類)

はじめまして。
明治大学の公認セクマイサークルArco Irisの前幹事長、佐藤匠と申します。

私が幹事長になったのは学部2年の5月で、4年の10月に次期幹事長に仕事を譲るまでの約2年半、サークルの運営に中心的に関わってきました。
(とはいえ現在も副幹事長という名目で幹部に居座ってはいますが)

メンバーは例年20名〜30名程とそこまで大きいサークルでもないので、概ね私一人もしくは数名の幹部で運営は行なってきました。

ここまで聞くと、セクシュアルマイノリティサークルに関わったことのある方ならよく聞く話だと思っていただけるかもしれません。運営体制が属人化していて、特定のメンバーや幹事長だけが積極的に活動しているというのはセクマイサークルではよく見られる状況だと思います。

ただ、他の多くのサークルさんと異なっている点があります。
幹事長である私のセクシュアリティがシスジェンダー・ヘテロセクシュアル、いわゆる「ストレート」だったということです。

この記事では、私がなぜセクマイサークルに入ったか、そして何故幹事長としての仕事を務めるようになったのかを踏まえて、これまでの活動経緯や活動の中で学んだことを共有していこうと思います。

運営が属人化してしまいがちな性質のサークルだからこそ、これから幹部を務める方やセクマイサークルに入ろうと考えている方には読んでいただきたい内容になっておりますので、何卒よろしくお願いします。

まだnoteを使い慣れていないので、読みにくい部分があるかとは思いますがご容赦ください。

セクマイサークルの分類

まず、その1ではArco Irisというサークル自体について少し紹介をさせていただけたらと思います。そのために、まずは私が色々なサークルと知り合っていく中で感じた、セクマイサークルの形態や活動目的によるいくつかの分類の話をさせてください。

(セクマイサークルの分類図)

セクマイサークル分類

一つの軸としては、「オープン」―「クローズ」、つまりサークル自体の門戸の開放具合です。
かなり大まかな分類ではありますが、インカレとして幅広い大学の学生が所属しているのが「オープン」、特定の大学内だけで運営されているのが「クローズ」といった形です。
これはサークル創設時にどのような方向性を持って設立されたかということに影響されますが、大学公認/非公認という要素も大きく関わります。

「オープン」―「クローズ」の基準には、参加者をセクシュアルマイノリティ当事者に限るかどうかということも含んでいます。Arco Irisは当事者でないと自覚する人も参加可能となっていますが、他のサークルさんではアウティングなどの問題を防ぐために参加者を当事者に限定しているところもあるようです。

もう一つの軸、「パブリック・アカデミック系」―「コミュニティ系」はサークルの活動内容に関する分類です。ジェンダーに関わる社会問題などに対して啓発活動を行ったり、議論を積極的に行なっているサークルは「パブリック・アカデミック系」と考えています。それに対して、サークルとしては啓発活動を行わず、社会問題に関わる議論を活動の中心としない居場所作りとしてのサークルは「コミュニティ系」です。とはいえ、勿論どちらの性格も持っているサークルもあると思います。

この分類上だと、Arco Irisに関しては、「クローズ」の「コミュニティ系」に当たるかと思います。Arco Irisは明治大学公認のサークルであるため、形式上正式なメンバーは明治大学の学部生しか登録することが出来ません。非公式のメンバーとして大学院生も所属可能としていますが、現状、参加者は明治大学内の方に限って運営しています。活動内容としては明確に「居場所作り」を掲げており、サークルとして特定の政治的な思想に関する主張はしないこととしています。メンバーがサークル外でそうした活動に参加することは全く制限していませんが、あくまで個人としての参加としていただくようにお願いしています。

ということで、この記事上での話もあくまで佐藤個人の主張としてご理解いただきますようお願いします。

その2は近日中に公開いたします。次回は本題、なぜ私がセクマイサークルの幹事長になったのかというところをお話し出来ればと思っていますので、どうぞお楽しみに!


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