マーカープレート作ってみた!
今年の夏も暑そうですね、、
フォトグラメトリは撮影場所が屋外や空調が使えない場合もあるので恐ろしいです。(夏は滝のように汗を流しながら撮影することも)
さて今回はフォトグラメトリ撮影で便利な小道具を作ってみたという記事です。(製作自体は結構前にしていたのですが、記事にまとめてみました。)
高品質な3Dデータの作成のためには様々なツールが必要です。
撮影技術も必要ですが、ストロボやPLフィルター、三脚・一脚やカラーチェッカー、、、必要なものが多いです。
今回はその中でもマーカープレートというものを作ってみました。
※正式な名称がわからないのでマーカープレートと書いています。
これは「マーカー」を板に付けたものです。
実際フォトグラメトリをしている人の中には自作している方も多いと思います。
この「マーカー」はRealityCapture内で生成できます。
使用するのはどれでも構いませんが、マーカーディテクトした際使用したマーカーの種類を指定する必要があるため、生成した種類はわかるようにしましょう。
ちなみに個人的にはサークルよりスクエアのほうが誤認識など少なく使いやすいためおすすめです。
マーカーを生成するためにはなんでもいいので画像をRealityCapture内に読み込み、IMAGE 2Dタブ内のTOOLSから「Detect Markers」をクリックします。
生成する種類を選択したら画像の「Generate」をクリックすると生成できます。
このマーカーを被写体の近くに配置して写真に映り込むように撮影します。
これをRealityCaptureのアライメント時にマーカーディテクトするとマーカーを検出してくれてアライメントの精度を高めてくれます。
他にも距離を正確に測る必要がありますが、2つのマーカーを配置するとスケールも取得できるようになります。
※フォトグラメトリ単体での計算では正確なスケールは取得できないため基準が必要になります。
また3つのマーカーを正確にL字に配置するとスケールの他にも領域の指定が楽になります。
さて今回作ったマーカープレートは、アクリル版の4隅にマーカーを配置したデザインにしました。
最低3つあればL字はできるのですが、念の為4つ配置しました。
また今回は2パターンを作成しました。
・アクリル版にレーザー彫刻+低反射塗料
・アクリル版にUV印刷+つや消し
普通にシールに印刷したマーカーを認識させると光の反射がマーカーの黒部分にかかってしまいその写真のマーカー認識できなくなることがあります。
レーザー彫刻に低反射塗料を使用しUV印刷につや消しをするのはその対策です。
わかりづらいのですが、ロゴのところを見てもらうと低反射塗料の方が光の反射の影響を受けていないのがわかります。
実際使ってみるとレーザー彫刻+低反射塗料のものは格段に反射を抑えてくれます。(こちらは代表に渡しましたw)
UV印刷につや消しのプレートも光の反射でマーカーを認識できなくなる写真がありますが、普通に使えます。
スケールが取得できるのと位置調整が楽なのは地味にストレス軽減になりますね。
今回はレーザー彫刻や塗装もあり自分でやるのは手間だったため依頼しました。最近はレーザーカットのサービスが多いので便利ですね。
マーカーはシールに印刷しても使えるのですが、よく使うものなので今回はしっかりしたものを作ってみました。
普通にシールに印刷したものでも十分使えるので作っておくと便利だと思います。
弊社ではご依頼があればスキャン~機材開発まで対応可能です!
お気軽にご雑談ください。
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