RealityCaptureの使い方 番外編 便利ツールまとめ!
ご無沙汰しております。UNrealize高島です。
Noteの更新は手が空いたタイミングでしていますが、だいたい年1~2回くらいに落ち着きそうですね。
今回は以前書いた「RealityCaptureの使い方」↓
この番外編ということでRealityCaptureの便利なツールについてまとめていこうかと思います。
RealityCaptureに限らず3D系のソフトはできることが多くまた人それぞれ使い方も変わったりしているため一概にこれがいいとは言いにくいのですが、今回は私の独断で選びました。
できるだけRealityCaptureだけで一連の処理ができるように選びました。
1、メッシュ選択
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中にあるLassoやRectを有効化するとメッシュを選択できます。
特に次に紹介する削除ツールと合わせると必要のないメッシュのクリーニングに活躍します。
またExpandは選択したメッシュと繋がっているメッシュをまとめて選択してくれるため、細かいゴミが多いときは重宝します。
ちなみに選択中のメッシュは画像のようにオレンジ色になります。
2、メッシュ削除
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中にある「fillter Selection」をクリックすると選択中のメッシュを削除してくれます。
またこのときコンポーネントの中に新しくメッシュ削除したモデルを作成してくれるため生成直後のデータは残ったまま作業が続けられます。
(画像は以前作業したものが残っているためたくさんモデルが残っています。)
3、複製
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中の「Duplicate Model」をクリックすると選択しているmodelをそのまま複製してくれます。
UVやテクスチャなど複数のパターンでテストしたい場合など予めモデルを複製しておくと作業がしやすくなります。
またこのModel1の名前も変更できるので作業ごとにわかりやすくリネームしておくと後で見やすくなります。
4、ポリゴン削減
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中の「Simplify Tool」はポリゴンの削減をするツールでデータサイズが大きくなりがちなフォトグラメトリモデルでは重宝します。
実際弊社でもデータ納品時に生成したままではなく規定サイズまでポリゴンを削減するのによく使用するツールです。(指定があればそのままお渡しすることもあります。)
またリトポが必要な場合でもそのままのデータサイズだと他の3Dソフトで開けない可能性もあるのである程度のところまで下げるのにも使います。
Simplify Toolは一気に指定のポリゴン数まで削減するのではなく何回に分けて削減していくと綺麗に削減できたりします。
比較したものを見ると9.7Mtriから400Ktriはパッと見違いがわかりませんね。
10Ktriまで落とすと流石にディテールがなくなっていますが、web上で快適に3Dモデルを見るとなるとポリゴン数を落とす場合もあるのであとで紹介するTexture Reprojectionはかなり重要です。
5、スムーズ
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中の「Smoothing Tool」はメッシュの表面を滑らかにします。フォトグラメトリモデルではノイズが入ってしまうことがあるためこのツールは重宝します。
比較では400Ktriのモデルでスムーズを適応してみましたが、よく見るとディテールも滑らかになってると思います。ポリゴン数により結果が大幅に変わるので用途や被写体に合わせて最適なタイミングで使うことをおすすめします。
6、再投影
SCENE3DのTOOLSタブMeshModelの中の「Texture Reprojection」はハイポリモデルのデータ(テクスチャやノーマルなど)をローポリモデルに焼き付けるのに使用します。
削減・スムーズなどのツールはメッシュ形状を変えてしまうためこれらのツールを使用後にテクスチャリングするとズレが発生する場合があります。そのため生成直後のハイポリモデルにテクスチャリングを行いそのデータをローポリにリプロジェクションするという使い方です。
またこのときハイポリの凹凸情報をノーマルマップとして生成することもできるためとても重宝しているツールです。
↑このデータはスケッチファブにアップしていますので詳しくはこちらを見てください。50kまでメッシュを削減したものです。
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