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狛犬にツノはいらない!

UNrealize 代表 手島です。

今回はフォトグラメトリを始めたころに遭遇する無いハズのものが出来る問題に関しての対策を紹介します。

狛犬、フォトグラメトリ始めたころにチャレンジする定番ですね。光沢が少なく特徴点が多いのでアラインしやすく見た目も良い。ただひとつ困った事があります。

それは頭にツノが生える事です。

頭頂部に穴が開き周囲のノイズを拾い無理やり穴埋めをしてしまうので存在しないツノができてしまいます。強制的に穴埋めを行わないソフトでは頭頂部に穴が開き、無理やり埋めてもハゲっぽくなります。

実際に撮影したものを見てみましょう。

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* iphone SE2 12Mピクセルのよわよわiphone で撮影した画像103枚でから作成したものです。

この狛犬くんは1.7mくらいの高さで手を上に伸ばして頑張ったけれども立派なツノがありますね。このツノを編集で無くしてもテクスチャが綺麗にできずにボンヤリとした感じになってしまいます。他の部分が綺麗にできるだけ余計に気になる点です。

もっと上方からの画像があれば綺麗にできるハズ。

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手が伸びれば簡単ですが、普通は伸びないので変わりにカメラを高い場所から撮影する事になります。

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自撮り棒を使ってもっと高い所から撮影すれば解決!

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これは insta360の120cm自撮り棒、当然もっと長く伸ばす事ができます。

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それではこれを使って1段高いところから撮影した画像を含めて128枚の画像から作成してみましょう。ツノは無くなり綺麗に頭頂部が再現されています。

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スマホの場合、自撮り棒とブルートゥース接続のリモートレリーズがあれば簡単に高い場所からの撮影が可能になります。小さく重量も軽いので持ち運びも楽です。

でもカメラで高いところから撮影したい、そんな時

自撮り棒ではミラーレスの重量を支えられません。伸ばした脚をロックできる機構をもつ一脚が必要になります。
カメラと一脚、またはポールの重量も重くなるので全長が短い場合にはスマホ+自撮り棒のような撮影も可能ですが、長い場合には下端を地面に着地させてふらつかないように撮影する必要があります。

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一脚といっても安価なものから高価なものまで様々なものがあります。まぁ強くて高い奴買っとけ、でだいたい間違いないのですが一脚本体は長さが足りればエントリーレベルでも十分です。
注意する点としては雲台選びです。概ね安い雲台を検索するとボールを使った自由雲台が沢山でてきますが、一脚使用時には自由雲台よりも1軸だけのティルト雲台をお勧めします。

軽くて小さな自由雲台はしっかりと固定できずに動いてしまう場合があります。雲台を固定してカメラを軽く動かして向きが変わるようでは撮影中にうごいてしまい狙った向きでの撮影ができなくなってしまいます。
また自由に動くので向きを変える時に左右に振れやすくカメラが傾きやすい問題もあります。

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左はマンフロットのティルト雲台 234 右はベルボンの小型自由雲台 QHD-41

QHD-41は少し古いモデルで推奨積載重量2kg とはいえ長く使っているせいか α7R3 を取り付けた時に締めても軽く手で押すと動いてしまい、撮影中にお辞儀してしまう事もしばしば。
マンフロットの234 では固定に全く問題なく、角度の変更も左右の振れに気を遣わなくてすみます。ティルト雲台は製品が少なく選択肢があまりないので安くて頑丈なマンフロット234はお勧めできます。

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あとはリモートレリーズを用意すれば、そこそこ高い所からの撮影が可能になります。撮影中や移動中にレリーズ端子をぶつけて壊さないように有線のリモートレリーズよりもブルートゥース等を使った無線接続のリモートレリーズがお勧めです。
最近のカメラはスマホのアプリで制御できるものが多いので、まずはそれを使って試してみて不満があれば専用のリモコンを用意すれば良いでしょう。

もっと高い所から...

一脚に延長ポールを使用する、高所撮影用一脚として販売されている長いポールBiRod等を使えばもっと高い所から撮影する事ができます。
下の画像はBiRod 4.5mカーボン、収納時でも約1.0mあります。雲台は例によって小型自由雲台ですがティルト雲台へ交換すればα7クラスでも十分に使えます。
耐荷重については改訂されていますので、こちらをご参照ください。
https://birodstore.com/pages/bi-rod-news210820

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海外製のロッドも通販で購入する事ができます。
https://www.haguecamerasupports.com/aerial-camera-masts

長いロッド使用時には注意すべき点も多く、可能であれば複数人での撮影をお勧めします、ワンオペは厳しい。

あっ、宣伝もしなくてはなのでフォトグラメトリに限らず3D化したいものがあればご相談ください。

それでは良いフォトグラライフを!

UNrealize LLC.



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