あなたの給料が上がらない不都合な理由 【忙しい人のための要約・まとめ】
今回紹介する内容は金融や財政、外交、防衛問題に精通し評論や著述活動をしている上念司さんの『あなたの給料が上がらない不都合な理由』の一部分です
▪︎会社員の給料が上がらない本当の理由
・給料を上げると下げられないから
どこの会社も今の業績が永久に続く保証なんてありません。会社というのは業績が悪化しても社員に給料を払い続けなければいけないので、簡単に給料を上げることができないということです
つまり、会社は社員の雇用を守りたいと考えているからこそ、簡単に給料を上げることができないということです
・内部保留は社員の雇用を守る仕組みである
内部留保というのは利益から税金や配当、役員報酬などの社外流出分を差し引いたお金のことであり、社内に蓄積されるお金です。この内部留保は社員を守るための策になります
近年では、大企業がお金を溜め込んでいるせいで経済が滞っていると言われていますが、会社の業績が悪化しても社員に安定的にお金を払い続けるように貯金をしておかなければいけないのです
つまり、経済危機が起こっても社員の雇用を守り会社が存続していくためには内部留保するしかないということになります
・日本の平均賃金は低くないから
他の国と比べて日本の平均賃金が上がらないと嘆く人も多いですが、実は日本以外の国は全て物価が上昇しています
つまり、平均賃金も物価も同時に上がっているということになります
他の国は物価が上がったからこそ平均賃金も上がったわけです。それに対して日本は物価も平均賃金も上がっていないのでオワコンというわけではありません
・日本の若者の失業率が低いから
他国に比べて日本の若者の失業率は圧倒的に低いです。日本の正社員は基本的に終身雇用が当たり前であり、簡単にクビにはなりません
不況になったからといって『明日から来なくていいよ』と言われないので安定した給料をもらうことができます
・正社員は終身雇用という保険に入っている
会社に徴収される利益はいざという時に社員の雇用を保証するものです。つまり、徴収されたお金というのは終身雇用を守るための保険料と言えるのです
給料は簡単には上がらないが、代わりに簡単に職を失わないようになっているということです
▪︎給料を上げる方法
・人生の着地点を考える
人生の着地点を考えることで最適な職業は変わっていきます
もし、人生の着地点が『それなりの生活を楽しく続けていく』ことであれば、無理して給料を上げる必要はありません。しかし、給料を上げたいのであればこの本ではまずは本業を頑張るべきと紹介されています
本業を頑張って実績を作ることができればヘッドハンティングや独立も夢ではありません
・同じポジションに居続けない
本業で実績を積み上げたり、自分の将来につながるスキルを手に入れるためには成長している会社にいることと同じポジションに居続けないことが大事になります
成長していない会社で同じような仕事をしているだけでは一旦仕事を覚えた後は同じことの繰り返しなので成長が止まってしまいます
まずは、今の会社でキャリアアップに役立つスキルが得られるかどうかを考えていきましょう
もし、どんな会社で働くべきか迷っているのであれば『伸びている会社』で働きましょう。会社自体が伸びているとどんどんポジションが変わっていくので、それに合わせて自然と新しいスキルを身につけることができます
▪︎【結論】雇用を守られているからこそ給料は上がらない
正社員でいるということは保険に入っているようなものであり、給料を上げたいと思うのであれば安定という保険を捨てるしかありません
将来につながるスキルを身につけることができるかどうか考えてみるのも良いかもしれません
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