くるりと、円環。〜「LOOKBACK TO THE FUTURE from toybee "TO THE FUTURE 2021-2024"」下北沢FlowersLoft24.12.17
くるりと、円環。〜「LOOKBACK TO THE FUTURE from toybee "TO THE FUTURE 2021-2024"」下北沢FlowersLoft24.12.17
下北沢FlowersLOFT
toybee
トミヅカダイチ Vo.G.
鍔本隼 G.
藤盛太一 Ba.
Support
イトウ"ぼぶ"トモヒコ Perc.
Guest
清野雄翔 Key.
最高の「終わり」で最高の「始まり」。
12/2から始まったとみといびーソロツアー。
12/17、千穐楽は下北沢FlowersLoft。ツアー初日と同じ場所でくるりと円環を描いて終えたツアー。
過去であるBOYS END SWING GIRLの頃の苦い思い出をも、もはやごくりと飲み込んで、「これからtoybeeで作りたい新しい世界」を呈示して終わりました。
最高の「終わり」で最高の「始まり」。
一部、二部ラストにアコセットで仲間達が登場して、わいわいと賑やかに。アコセットとは思えないスケールの音で、またいっぱい、びっくりさせられてしまった。
toybeeってなんていいバンドなんだろう!
ファンでいることが誇りです!
心からそう思えたライブでした。
とみさんのVlogの公開を待ってたんですが、どうもクアトロが終わったあとになりそうなので、ぼちぼち書き始めました。
このギブソンのハミングバードはツアー途上の大阪で楽器屋さんに飛び込んで買ったもの。グッズの売上の範囲でと思っていたはずがその何倍もの価格のこの子に惚れてしまった、とみさん(なんか…前にも似たようなことありませんでしたか…ほら…ミュウツーって名前の…・笑)。
名前はまだない(発表されてない)んですが、ハミングバードは日本語で「ハチドリ」、つまり「Bee」がいる!ってことで運命の出逢い!!って感じなのですが、とりあえず、ハチドリちゃん、などと勝手に呼んでいます。
この日が東京では初のお披露目になったハチドリちゃん。
パリッと乾いた音がかっこいいテイラーちゃんに比べるとかなり柔らかく、深い響き。その響きがしっくりくるのか、とみさんはMCの間もずっとなにかを爪弾いてました。
指弾きもかなり多かったし、Youtubeでの練習が活きてギターもうまくなってきた今、出逢うべくして出逢ったギターだったんだな…と聴きながら思いました。
◎初日・BESG編感想
◎札幌編レポ
セットリスト&レポ
※いつものことですが、セトリは怪しいです!(今回は終わったところでメモは取ったんですが…) 抜けてたら教えてください!!!
【1部】
Singer
ライド・アンド・ライブ
スノウドロップ
道化師のラブソング
トクベツなひと
★リクエストタイム
惑星ダブリス
TeenageBlack
フロムアンダーランド
あほんだらいふ (toybee)
YO!HO!〜バンドマンがゆく (toybee)
【2部】
S.Y.S.〜Save Your Soul〜
風知らぬひと
グッバイ・マイ・ラブ (with 清野雄翔)
ひとつだけ (toybee with 清野雄翔)
FlightMusic (toybee with 清野雄翔)
ワンタイムラヴァー (toybee with 清野雄翔)
LOOK BACK
TO THE FUTURE
En.
全米は泣かない (toybee with 清野雄翔)
構成は、ほぼソロツアーの流れに則って、ひとりで弾き語りから前後編各部ラストにゲストを呼ぶ形。
ゲストはサプライズのはずだったんですが、まあ「toybee編」だし、みんなわかってたよね(最初から楽器がセットされてましたし・笑)。パーカッションはぼぶさんでした。
FlowersLOFTさんから叱られなかったかなーと思うんですが、またもや完パケギリギリの時間まで歌ったとみさん。歌う喜びが大爆発しておりました。
新しい楽器と出会ったこと。
札幌・名古屋・大阪・福岡とツアーを経て「過去」を丸呑みして噛み砕いてきたこと。
toybeeという、今と未来を作る仲間達と演奏できること。
そして、新しい「仲間」が現れたこと(仲間というのはとみさんとしては恐縮かもですが)。
そんなことが積み重なって、この日のとみさんは明るく、ワクワクしていて、ツアー初日のぼろ泣きが嘘みたいでした。
ツアーではずっとこの曲から始めていた「Singer」でスタート。
ツアーの道のりを語る中での「ライド・アンド・ライブ」、札幌の思い出とともに「スノウドロップ」。雪に対する感覚が札幌で変わった、というようなことを話してました。雪国の雪を見ると、関東民はびっくりしちゃいますよね。
そして、ラブソングが並ぶ、「道化師のラブソング」「トクベツなひと」。「トクベツなひと」は、ほんとにほんとに久しぶりでしたね。とみさんは弾き語りのときはバンドアレンジとは違う音・声で、少しキーは下げてある、とも話してましたが、かなりやさしい、柔らかい声になるな、と思います。ラブソングがぴったり(「道化師のラブソング」はタイトルはラブソングだけど、実際は恋愛というよりもバンドマンとしての希求だよな、とは思いますが)。実はこれがバンドアレンジ前のデモに近いんだよ、というような話もありました。
リクエストタイムでは、初日と違ってtoybeeファンがごっつり集まっていたので、出てくるのもtoybeeソング。またもや、後半やる曲がリクエストに上がって、苦虫噛み潰してましたね(笑)
わたくしは、札幌では「遠征組は我慢して」と言われた鬱憤を晴らすべくでっかい声ではーい!って言ったけど、とみさんに誰だかバレてスルーされました…ちぇっ(笑) まあね、普段来ない人とか、新鮮なファンとかの声を聴きたいよね、ええ、わかりますよ!
ということで、「惑星ダブリス」、ふたりのリクエストがかぶった「TeenageBlack」、「フロムアンダーランド」。この並びは喉的にはなかなかにきつい並びだったと思いますが、キーを低めに柔らかく、切なく歌ってたな、と思います。
ここから、ゲストタイムと称して、あんまりゲストではない(笑)toybeeタイムへ。
カホンを見た時に絶対このセットはぼぶさんだ!って思ってて、ほんとにニコニコぼぶさんが現れてくれて嬉しかったー!
そのニコニコのまま、「あほんだらいふ」に「YO!HO!〜バンドマンがゆく」と、明るい2曲で一部は幕、でした。
隼さん、エレアコではなくレスポール。座ったままでの演奏は私はたぶん、初めて見たので、新鮮でした。ラフな格好で、スタジオにいるみたいだな~って思ってたら、みんなもそう感じてたみたいで話しながら笑ってました。
タイチさんはジャケットに黒Tシャツをインナーで着てきていて、とみさんとかぶっててブツブツ言われてたんですが、なんでかと言うと、BESG編の時の白澤さんに寄せたんだそうです(笑)タイチさんのジャケットって珍しいからトキメキました。
2部のゲストとして後半、登場してくれたのは、清野雄翔さん。数々の有名ミュージシャンのサポートをこなす、素晴らしいピアノマン。
最初、ステージの上に鍵盤があるのでみんな、誰だろう、と噂はしてたんですが(「ハナマル」やるのかなーって話してた)、予想できるはずもないゲストにただただびっくり。みんなをびっくりさせたいとみさん的にはしてやったりだったかと。
toybeeのサウンドはここまでギターバンドであって、鍵盤は音源で使われることはあっても生演奏では聴いたことがなかったから、とにかく新鮮でした。
弾き語りの「S.Y.S.〜Save Your Soul〜」、「風知らぬひと」と美しいバラードをまずは並べて始めるしっとり二部。S.Y.S.のイントロはピックだったのに、ラスト、ピックじゃなくて指弾きしてましたね。ずっと弾くのが楽しそうだったなぁ…。
その後、スペシャルゲストとして雄翔さんに出てきてもらって、ふたりで「グッバイ・マイ・ラブ」。鍵盤の音のきらめきが心地よかった~!ふたりの上にぱあっと光が生まれて包み込むようでした。
「風の色を感じる」というような表現をとみさんはしてましたね。
その後、バンドになってからの演奏で隼さんが雄翔さんの感想を聞かれて「音符が舞ってるようで素敵」と答えるや、会場からおー!という声援とともに拍手が。それに「俺も同じこと言ってたじゃん!」と不満そうなとみさんでしたが「まあ、いいよ、隼はいつでも正しいんだから」と認めつつ、「じゃん、はむかつくよな!」とかぶつぶつ言ってました(笑)
なんかね、ギターをツアーで買いなよ、と勧めてくれたのは隼さんなんですって。買おうと思ってたんでしょ、じゃ、借りられるところは借りてそのあとは買えばいいじゃん、と。それでハチドリちゃんに出会えたし、隼はいつだって正しいんだよ、とそんな話があったのでした。
その後は全員での「ひとつだけ」、「FlightMusic」、「ワンタイムラヴァー」。toybeeの音ってとみさんの声の乾いた明るさがあって、野郎4人でもそれほど男くささとかないよなあ、なんて思ってたんですが、鍵盤が入るとぐっと音に華やかさが増すんだなあ、と思いました。世界観がもう一つ、広がる感覚。
実は1部のリクエストコーナーでリクエストしたかったのは「ひとつだけ」だったので、最も意外な形で2部で聴けて、大泣きしちゃいました。
たださみしい、切ないだけじゃなくて、そこに大きな物語を感じるアレンジになっていて、ほんとこれはこーたに聴かせたかったなぁ…。
最後はまた弾き語りに戻って「LOOK BACK」、「TO THE FUTURE」。
ツアー初日はぼろぼろ泣いてしまってた「TO THE FUTURE」でしたが涙はなく、未来に向かう強い意志を感じる歌だったな、と思います。
アンコールはほんと、ギリギリの時間だったんですが、全員で「全米は泣かない」を。
「シナリオは 挟んだ栞は まだ真ん中 まだ中間
これから どんなことだって 起きる」
これからのtoybeeを見てくれ!というとみさんの叫びのような、力強く、響く「全米」でした。
遠い先の物語が見えたんだ。
ツアー千穐楽。
…なんだけど、そうじゃないよなぁ、Road to 武道館の、Road to 日本全国どこにいてもtoybeeが流れてる未来の、Road to いつどんなときでもどんなツールでも全宇宙の生きづらい世界に生きる人達、私達のそばにtoybeeの音楽がある未来の、始まり、でした。
とみさんが、札幌のあまりにスムーズな道行きを「神様が後押ししてくれてる旅だと思った」というようなことを言っていたんだけど、それはほんとにきっとそうだったんじゃないかなあ。そしてそれは今年、「LOOK BACK TO THE FUTURE」を生み出すに至ったところからずーっときっと続いてた。
遠い先の物語が見えた。
とみさんからしたら、苦しい黒い物語でもあったろうけれど、それすらも内包して、大きな美しい物語が生まれてる、そう予感した夜でした。
ツアーの途上で手に入れた、新しいGibsonのハミングバード、ハチドリの生まれたてのギターを枯れるまで弾く、ととみさんは約束した。その年月を重ねた音を聴くのが楽しみです。
渋谷クアトロワンマンは1/27(月)!
そんなこんなで、いよいよクアトロは来週!!です!!!
まだまだだと思ってたのに。
チケットも目標500枚をあと10枚程度のところまで来ているとのこと(毎日毎日、様々な工夫をほんとにおつかれさまでした)。
絶対にいいものにする、とtoybeeのみんなも思ってると思うし、実際、いいライブは間違いないと思うのです。
ちょっとでも気になってるかたは、ぜひ、足を運んでみてください。
胸を焦がすようなとみさんの思いと歌を全身で浴びてください、ぜひに!
一緒に、クアトロの床が抜けるくらい、ジャンプしよーぜー!!!