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アジアリーグ初体験!~横浜GRITSvs韓国HLアニャン(リーグ16試合目)2024.11.24

アジアリーグ初体験!~横浜GRITSvs韓国HLアニャン


新横浜KOSEスケートセンター

「ゴールデンカムイ」の野田サトル先生のアイスホッケー漫画「スピナマラダ!」「ドッグスレッド」の世界にハマった2024年。
漫画だけでは飽き足らず、実際の試合を見に行ったり、聖地巡礼したりしてきた中で「アイスホッケー面白いじゃん!!」と、スポーツとしての楽しみも覚えてきたこの頃です。

「ドッグスレッド」のロウ達は2024年の連載時点の作中では高校生で、最高峰はインターハイになるわけですが、彼らが今後卒業したあとで体験することになるであろう、日本のアイスホッケーにおける「プロ」の試合ってどんな風に見えるんだろう…?と思い始めたのが夏くらい。ちょうど2024-2025シーズンの始まる前。
アジアのプロチームリーグである「アジアリーグ」には現在5チームが所属していて、毎年9月~4月に総当たりのリーグ戦を行っています。
(細かいことを言うと、IJリーグと言う新しいプロリーグも2024年から始まったんですが仕切り直しになってしまい、現状、アジアリーグが唯一の日本のプロリーグ。「プロチーム」はほかにもある…という状況のようです)

韓国HLアニャン (HLアニャンアイスリンク)
栃木アイスバックス (日光霧降アイスアリーナ)
北海道レッドイーグルス (苫小牧nepiaアイスアリーナ)
東北フリーブレイズ (八戸 FLAT HACHINOHE)
横浜GRITS (横浜KOSEスケートセンター)

よーし、じゃあ、アジアリーグの試合を見に行ってみよう!と、実は10月の日光でのアイスバックス・アニャン戦のチケットを買ってあったんですが、インフルエンザにとっつかまりまして…(くやしい・涙)。
仕切り直して、11月のGRITS対アニャン戦のチケットをゲットして、横浜まではせ参じてまいりましたっ!

横浜GRITS https://grits-sport.com/

韓国HLアニャン http://www.hlicehockey.com/

★私の過去のアイスホッケー関連記事はこちらからどうぞ~。

初めて入った横浜KOSEスケートセンター

GRITSのキャラクター・グルーガ

リーグに所属するチームについての知識もほぼなかったんですが、詳しいお知り合いによればGRITSは「半プロ」。選手たちは社会人として働きつつ試合に出ていて、チームが「デュアルキャリア」という考え方を採用しているそうです。

KOSEスケートセンター、入ってみたらめっちゃちっさ!!かった!!
特に夏に苫小牧のnepiaアイスアリーナに行ってきて「でかいなあ」って思ったばかりだったのでその差にびっくり。ちなみにリンクは国際基準で全部同じサイズなので、客席が小さいんですね。
ここ、KOSEスケートセンターはフィギュアの試合もたくさんやっているんですが(スポンサーであるKOSEはフィギュアスケートを応援)、フィギュア人気から思うにこんな狭いとこじゃチケット大変だろうなあ、と思いました。

正直、アイスホッケー人気って日本ではすごいわけじゃない。
周りの北海道の人には本人や親戚の経験者も多いけど、それ以外はほとんどどんな競技かもわかってない、知らない、そういうスポーツだと思います。ファンの方には申し訳ないけど、それが実態だと思います。
この日はレギュラーシーズンで、大きな試合ではなく、客席は8割埋まってるかどうか…という入り具合。
スタッフの雰囲気も会場内の空気もどことなく、ファンも含めて「ファミリー感」が強かったです(歴史の浅いGRITSが特にそうなのかもしれませんが)。よく言えば手作り、悪く言えばゆるい、アマチュアっぽさ。
これを「プロフェッショナル」なところまで持っていかないと、競技そのもののサイズは大きくならないだろうなあ…と感じながら見ていました。

ちょうどタイミングよく、笹川財団のサイトに元全日本代表の監督でもあった星野好男さんのアイスホッケーの現状についてのインタビューが掲載されたのでご紹介しておきます。

なお、GRITSのリーグ順位はこの時点で5チーム中5位。対戦相手のアニャンは8回アジアリーグを制し、この時点でも1位という強豪。
土日の2試合ともアニャンが勝つと思われてたようなんですが、なんと、どちらもGRITSが連勝。ファンの皆さんの喜びようがすごかったです。いい日に見に行きました。

試合開始前の製氷中~
「ザンボニー」という通称なんですが(メーカーの名前から)、なかなか覚えられない

アイスホッケーのプロリーグを見るのは初めてなので、こんな横断幕ひとつひとつにも「おお~~」と感激するわたくし。
試合開始前に出場選手の紹介をスクリーンに映していました。
この各選手の横断幕はファン製作のもののようです(事前申請して掲示可能)。

横断幕おもろかった…
反対(西)の上に、アウェイチームは申請なしで掲示できるルール 少ないっ
ベンチから見て右のスクリーンだけ映像(左のスクリーンは電灯表示)
試合開始前はゴールがここに置かれていて、選手入場のタイミングで動かされてました

試合開始前、ピリオドの間には、それぞれセレモニーやイベントがありました。その辺のノリはB.LEAGUEっぽかったな~。
GRITSにはチアのチームもあり、寒いのにおなか出して(腕はさすがに肌色の襦袢をつけていた)踊ってました。キッズのチアもあってお母さんたちはそっちの撮影に必死でした(笑)
アウェイのチームはまったく応援がないのはアニャンだからなのか、そういう決まりなのかは不明ですが、あまりにアウェイすぎてびびりました。

オープニングのフェイスオフセレモニー

パック追えてませんね(笑)

第2ピリオドのあとのチアチームによるショー。

キャラクター・グルーガ

自分のマスコットを売らされていた

キャラクター・グルーガ(シロイルカ)、意外に忙しく。
オープニングのフェイスオフから、ピリオド間の休憩の物販から、ピリオド前のセレモニーから終了後まで、ずーっと出てました。
スケートもスティックさばきもうまかったー!

籠に入った分を売り切らないと帰れないって訴えてた(笑)

小さなグルーガのマスコットは背番号つきのユニフォームをつけていて、ごひいきの選手の背番号をみんな買うらしいです。それなりに売れていました。
大きなマスコットは難しいだろうな~と思ってたんですが、前のお姉さんがグルーガのかわいさにやられていて、手に取ってました。直接対面商法は正解のようです(笑)
プロ野球での、つば九郎やジャビット、ドアラ、レオなどの人気を見ていても強いキャラクターがいるのは大事ですね。

ほかに、選手のユニフォームにサインを入れたものを買える抽選会があったり(3万円くらいしたよーー!!!)、スポンサーからのプレゼントが当たるコーナーがあったり、盛り上げようとあれこれ工夫してるんですねえ。

スケート上手だったよ、グルーガ

さあさあ、肝心の試合ですよ!

フェイスオフ!

ついつい、癖で運営の外側ばかり気になっちゃうんですが(エンタメ系のファンをやってるとついねえ…・笑)、試合の話も。
まだルールを勉強したばかりで知ってるけど実際には見分けられない、かつ、選手とチームの情報はほぼゼロ、というフラットな状態で見ていたので、誰がどうとかよくわからず、パックの行方を追うばかりでしたが、これが面白かったのです。めっちゃ楽しめました。

GRITSの試合では、撮影は規定範囲のカメラ・レンズならOK。動画は2分以内という規則がありますので、こちらでは写真のみ。
主に得点シーンを集めたダイジェスト動画があります(アジアリーグ公式)。

スコア情報はこちら。

ブルーがGRITS、白がアニャンです。赤が主審、黒が副審。

GRITSのベンチ側の後方に席を取ったので、コーチと選手のやり取りなども見えます。反対側が本部とペナルティボックス。

試合の運びは、素人の印象ですがGRITSが握っていたように思いました。
第1ピリオドでいきなり2点、入れちゃったんですよ。終盤、1点返されたもののリードしたまま、第2ピリオドは両方とも得点なし、第3ピリオドで追いつかれたものの、最後の最後にラウター選手が劇的にゴールして、再び1点突き放して終了。
この日はボディチェックが全体に少なく、試合に荒っぽさは薄く、あと「…こんなに転ぶもの???」ってくらい、ばったばった転んでて、それが氷のせいなのか、選手のせいなのかはわかりませんが、おとなしめの試合展開だったのかなあ~という感想。
スティックを使ったパックの奪取が繰り返されていて、もっとも印象的だったのは第3ピリオドで非常に長い時間(体感的に2分くらい)、パックを奪い合ってリンクをぐるぐる、右往左往している時間があって(つまり裏返せば、どちらのチームもパスがうまく通せずパワフルに運べなかったってことなのかな、と思うんですが)、諦めずに追いかけ、手を伸ばし、奪い、走る、そのガッツには見ていて非常にテンションが上がりました。

GRITSの選手では、DF・蓑島選手がずっとパックに食らいついて何度も何度も奪おうとしている姿が印象的(蓑島選手だと知ったのはあとで振り返って、なんですけど・笑)でした。そのときは惜しくも失点してしまいましたが、素晴らしいガッツでした。
最初に得点した杉本選手の軽やかさ、久慈選手のスケーティングのうまさ、キム選手のガッツなど、知らない中でも印象に残った選手達もいました。
杉本選手は最後、アニャンの選手と握手しないですーっとベンチに戻ってきて、コーチに言われて「ああ」って感じで戻っていったんですが、あれは天然だったんでしょうか。なんか思うところがあったのかな。

これは選手がペナルティを取られて2分間、ボックスに入っていて、終わって飛び出してきたところ。
ペナルティも少なかったんですが、インターフェアランスを2回ほど取られたGRITSはだいぶコーチが主審に抗議していました。
(そういえば、アニャン5:GRITS3のキルプレーがあったとき、アニャンに有利に運んでる感じはなかったなあ…)

パックがこの得点ランプの中にダンプしてしまい、中断。
このあと、ホッケー経験者に面白かった~と報告したら、実はよくあることらしい。こんな隙間にそんなに簡単に入るもん!?
ちなみに客席には1回ぶっ飛んできましたが、特に誰も慌てることなく。
私も慣れてきました。いや、びっくりして声は出るよ?(笑)

中断してるとこ

アニャンの選手はあんまり印象に残らなかったんですが、この11番のイ・ジュヒョン選手はすごく目に留まりました。ぐいぐい行く選手だった。

なお、最後、試合終了直前のフェイスオフが「残り6秒」というタイミングで(ある意味でやっても無駄なフェイスオフなわけですが、それでもルールなのでやる)、パックが出たとたんにホイッスルが鳴った、その隙にアニャンの選手が目の前のGRITSの選手を蹴っていたんですね。
試合は終わっているので審判からの注意などもなかったようなんですが、見ていて非常に印象が悪かったです。
とりあえずアニャンというチームへの印象はマイナスです。荒っぽいチームなんですかね?

試合後のセレモニー。ベスト選手を選んでのインタビューがありまして、この日はナイスセーブ連発だった古川GKでした。
ファンの皆さんも終始、熱い声援を送っていて、帰り道ではしみじみと男性ファンが「いい試合だったなあ」と話してました。
私も細かいことは全然わからなかったけど、寒さを忘れるほど声を出して、手をたたいて、楽しませてもらいました~!

アイスホッケーの本当の面白さはまだわかってないと思いますが、スケーティングのスピード感、小さなパックの予想のつかない動きにわくわくと楽しく見ることができました。
次回は1月に、今度はレッドイーグルス戦を見に行く予定でいます。

かわいいいいい

グルーガはしゅーっとベンチまでやってきて、コーチ陣とハイタッチしてました! かわいいなあ。

聖地巡礼

横浜に来てみたかったもうひとつの理由が最初に書いたアイスホッケー漫画「ドッグスレッド」の聖地だったから、でもあります。
1巻冒頭の、ロウが出場し、優勝できる得点を取ったのに大暴れして失格となった、全国ジュニア選手権の場面に登場します。

いずれ、プロのアイスホッケー選手としてロウがここに帰ってくる場面も登場するのかな…楽しみです。

おまけ:この日の服装&館内での過ごし方

初心者が観戦に行くのに迷う点。アイスホッケーファンって少ないんですかね、情報収集にとっても困った(結局、経験者に聴きましたけど)ので、控えておきます。

2024.11.24。11月にしてはわりに暖かい日でした。
・インナーは長そでのタートルネックシャツ(ヒートテックではない)
・Tシャツを重ね着
・ウルトラライトダウンジャケット(ショート) ※朝夕&リンクでは着てましたがそれ以外は脱いでバッグに突っ込んでました
・ジーンズ
・ハイソックス
・スニーカー
・厚手のストール1枚 ←必須。腰回り冷えます
・ホッカイロは持って行ったけど使用せず


館内での過ごし方について。

・KOSEスケートセンターは試合の時は自販機は使用できないです。
・リンクへの入場は2階からで、入場前の1階に自販機とセブンイレブンあり。ホットドリンクは入場直前に買うのをおすすめ。
・再入場はできます(スタンプなどもないです。係員に声をかけて)。
・飲食はリンク内でできます。お酒は館内発売のもののみ。
・カウンターでは、クラムチャウダースープ、珈琲、肉まんを発売。グルーガの肉まん、人気でした。現金のみ。
・生ビールや缶チューハイなどもあり。こちらは電子マネーもOK。
・全体に飲食関係は貧弱なので、食べていくか、セブンイレブンで買うか。ピリオドの間もショーがあるのでそんなにゆっくり飲食できる感じではないです。
・最後のセレモニーかわ終わるまでトータル2時間半てました。
・トイレは数があるのでさほど待ちません。15分の休憩で回ってました。

てな感じで。
ほんと、全体にこじんまりとしたスケートセンターでした。

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うのじ。
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