【短編連載小説】運命の糸は群青の色をしている #01
“運命の人”
そんなの信じていなかった。
『って言うことだし。お相手さん、イオリスさんと本当は戻りたいんじゃないのかな?』
冷静な、まだ男友達でもなかった人の占いにみさき(イオリス)は瞳を暗くした。
変われる事なんてない。
変えたって、またやり直そうって言ったって、冷たい刃のような言葉で元彼は私を傷付けてくるだけ。
直感で連絡が来そうと思っても、それを元彼は察しているのか、必ず胸を躍らるだけ躍らせて連絡をよこす訳がない。
復縁に対して不快感しかない。