まんが南の島フィジーの脱力幸福論
「まんが南の島フィジーの脱力幸福論」は、南の島フィジーで見つけた人生を豊かにする4つの習慣を描いた、心をほぐすような一冊です。このマンガは、フィジーが2016年と2017年の「世界幸福度調査」で世界一に輝いた理由を、日本人にとって分かりやすく、ユーモアたっぷりに紹介しています。
フィジーの幸福論と日本の対比
フィジーの幸福の秘密は、その「ゆるさ」にあります。本書を通じて描かれるフィジーの人々の生活スタイルは、効率重視や完璧を追求しがちな日本人とは対照的です。
例えば、時間に追われることなく「フィジータイム」でゆったり過ごす暮らしや、隣人同士が支え合う強いコミュニティの文化は、私たちが忘れがちな「人と人とのつながり」の大切さを教えてくれます。また、彼らが自然と調和しながら生活する姿勢は、現代の忙しさに埋もれている私たちにとって大きな示唆を与えます。
4つの習慣
本書で紹介されている「人生を豊かにする4つの習慣」は、実践しやすく、シンプルながらも深い学びがあります。
感謝の気持ちを忘れない フィジーの人々は、どんな小さなことにも感謝の気持ちを忘れません。「ありがとう」を日常的に使うことで、幸福感が高まることが描かれています。
競争よりも協力を大切にする 隣人と助け合い、互いを思いやる文化が幸福度を支えています。日本の個人主義が行き過ぎた現代社会では、忘れられがちな価値観です。
自然と共生する生活 フィジーの豊かな自然を大切にし、その中で生きることの喜びを感じる姿が印象的です。これが心の安定にもつながっているといえます。
笑顔で過ごす 笑顔が人間関係を潤滑にし、幸福感を高める重要な要素であることが、マンガの中でユーモラスに描かれています。
コロナ時代に必要な幸福論
コロナ禍で多くの人が孤独やストレスを抱えています。本書が描くフィジーの「ゆるい」幸福論は、私たちが見直すべき価値観を示唆しています。効率や成果に囚われず、つながりや自然との調和を重視する生き方は、これからの時代にますます重要になるでしょう。
マンガ形式の魅力
本書がマンガ形式で描かれている点も、非常に親しみやすいポイントです。フィジーの文化や価値観を疑似体験するような感覚で読み進めることができ、日常の合間にほっと一息つける内容です。
感想
「まんが南の島フィジーの脱力幸福論」を通じて、幸福とは何かを改めて考えさせられました。特に、日本人が陥りがちな「多忙さ」「完璧主義」から一歩引いて、シンプルに生きることの大切さを教えてくれる内容です。
この本は、日常のストレスに追われる人々に、心のリセットを提供する良書です。フィジーの「脱力」した幸福論を、日本の日常生活に取り入れるヒントが詰まっています。人生に少しでもゆとりを持ちたいと感じている方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
(この記事には、アフィリエイトリンクが含まれます。)