![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109827921/rectangle_large_type_2_32e0a55fbba0c913974d201e418ad2f5.png?width=1200)
アンラッキー#02 | 無い袖は通らない
こんにちは、アンラッキー・ジャガーです。
あれは9年ほど前。
「そろそろ暖かい服が欲しいね」と、奥さまとダウンジャケットを買いに行ったときのことでした。
自宅から1時間ほど車を走らせ目的地へ。
お目当てのショップには、袖を通してほしそうなダウンたちがずらっと並んでおりました。
「地味になる季節だしちょっと明るめがいいかな」
「いや、ここはベーシックにグレー系じゃないかな」
なんて言いながら色々試着したのち、お気に入りの1着を見つけました。
「これでお願いします!」
と言うと店員さんは
「では新しいものをご用意しますね!」
と言い、奥から箱に入った新品の服を持ってきてくれました。
ホクホクしながらまた1時間かけて自宅に戻り、到着次第すぐに箱から出して試着してみます。
このときが一番楽しい。
左袖を通し、次は右袖 と思ったのですが、なぜかうまくいきません。
そして気づきました。
「右袖が縫われてる…」
そうです。
右袖の手首のあたりを閉じるようにがっつり縫われていて、手首のあたりから手が通らないのです。
サポートセンターに電話してありのままに説明しましたが
「どういうことですか??右袖が縫われている??ちょっと意味がわからないです。。」
と言われたので、「ぼくも意味がわからないです。。」と言いながらも、写真を送ってなんとか理解してもらい、後日「右袖が縫われていないダウンジャケット」を郵送してもらったのですが、その間”袖を縫われたダウンになんとか袖を通そう”とする自分の姿を見て、自分の運のなさにため息が出たのでした。
ふぅ。
アンラッキー・ジャガーでした。