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後編

~前回までのあらすじ~
こまち氏は立場もわきまえず松本マラソンにエントリー。
もともと貧血もちで体力に不安を抱えているにもかかわらず、ぜんぜんトレーニングに打ち込んでいなかった彼は、その遅れを取り戻すべくレースの1週間前に本番とほぼ同じ距離42㌖を走るという暴挙を犯し、左膝を負傷する。

当日の朝、両膝をテーピングで固め、死ぬ覚悟で会場入りした彼だったが、スタートの15分前会場入りというこれまた失態を犯し、最後尾からスタート。膝の状態も落ち着いてきた14㌖付近、彼を襲った向かい風に対抗する方法とは…。


誰もがあきらめかけた向かい風。ここで終わってしまうのか…。
しかし、そんな彼の前に一筋の光が…。

目の前にデカい外国人発見!!!

それを見つけるやいなや彼の背後に移動。ぴたりとくっつき、彼を風よけとして利用。外人パワーで風をしのぎ、体力の温存に成功した。センキューエンナイストゥミートゥ!


16㌖付近から20㌖付近にかけては難所の上り坂。マラソンコースでこのレベルの坂が存在することがまずバカであり、松本マラソン不人気の利用のひとつにもなっている。
外人に別れを告げ、峠を駆け上がる。するとやはりあいつがやってきた。
刺すような膝の痛み。上り坂は膝にこたえる。体力も確実に蝕まれていく。
こらえてこらえてなんとか坂の頂上に。そこでは給水と給食が行われていた。

耐えきった。ドリンクを口に含むと全身にエネルギーがいきわたる。上り坂で奪われた体力はよみがえり、前へと進む活力へと変わる。思わず「ヨシ」と声が出た。自分を奮い立たせるためにコップの中の残った水を頭からかぶる。が
「あ、これスポドリやった!」
気づいて大声出したころには時すでに遅し。大量のスポーツドリンクを頭からかぶってしまった。残り半分。ベタベタの体のまま戦う後半戦。こうご期待ください。


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